遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

小茶棚

2023年02月19日 | 漆器・木製品

今回も先回と似たような品物です。

34.7㎝x24.4㎝、高 28.7㎝。幕末ー明治。

この品も、青空骨董市で、野口センセー一人で入手しました(先回と同じ値段、店は別)。正式な名称はわかりません。形状から小茶棚としました。

相当に使い込まれていて、あちこちが傷んでいました。特に、天板に穴が多くあり、このままでは使い物にならないので、木工パテで埋め、塗料を塗って仕上げました。平滑になるまで、塗りー乾燥ーペーパー磨きを繰り返したので、2か月ほどかかりました。ここまで手をかけたので、野口センセーもご満足でしょう(^.^)

四方を、ぐるっと竹細工で覆っています。

正面:

横面:

背面:

もちろん、上面も竹、デザインが美しい。

 

おまけに、先回の品と同じく、引き出しになっていて、小物がごっそり入ります。

瀬戸急須(幕末ー明治)、古染付笛吹人茶碗(中国明末)、鼈甲水牛角茶たく(明治)、京焼鶴香合(江戸後期-明治)

こんな具合におもてなしをしたら如何。

煎茶にも流儀があって、それぞれ作法が決まっているようです。しかし、もともと煎茶は形式とは無縁、自由に生きようとした文人が隠遁生活で嗜んだものです。

ですから、ハチャメチャ蒐集家の無手勝流手前でもOKでしょう(^.^)

コメント (10)
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