竹紫館剣道

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甲州印伝

2007-06-26 | つぶやき
縮緬の小銭入れを探してぶらぶらと呉服屋をひやかしていると
印伝の小銭入れを見つけました。

防具屋や防具のカタログを見ていると
「垂れ帯印伝仕様」とか「印伝製高級鍔止」とか「印伝面乳革下用」とか
高級な上に高額そうでいつも黙殺してしまうあの印伝です。
印伝とは鹿革に漆加工を施した伝統工芸品・甲州印伝の事です。
体になじみ、強度を備えていることから武具にも盛んに使われていて
戦国時代には、松脂で燻して模様をつける技法の印伝などが鎧や兜に用いられ
武将たちの 勇士を飾ってきたそうです。
小桜 トンボ 青海波など、防具にはなじみの深い柄も多くあります。


藍革に白の漆とか黒革に赤の漆が多いので、今回見つけた茶革に黒漆の印伝は
非常に惹かれるものがあったのでお買い上げ。
この柄は「変わり網代」と呼ばれるものです。
ついでに藍染に波のような刺し子の布の巾着を選んで、しめて2千円なり。



剣道家の間ではこの印伝の合切袋(巾着より大き目の袋の事)を好んで持つ人も多いらしい。
剣道家へのプレゼントにはお勧めの印伝です。
トンボ柄の印伝の小銭入れを取り寄せてもらっている事は、どうかご内密に…。

(記事 かりんこ)