木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

五稜箸 木地完成

2012-09-11 21:07:29 | 木工
今日は朝から雨。今まで少しの雨でも通行止めになっていた二尾木幡線ですが、今朝は通れました。
おびただしい土砂が流れ出した都カントリーの前は、道路に打ち込んだH鋼と矢板で高い土留めが作られ、少しの雨では通行止めにならなくなったようです。



裏の崩落現場。雨のため心なしか溝が深くなっているような・・・。



五稜箸の制作は、木地削りの最終段階。
先を鉋で削り細く仕上げます。ストレートに細くしてしまうと腰が無くなり折れやすくなります。



そこでやや砲弾型に削りますが、先まで五角形に仕上げます。
ただ、漆の研ぎの段階で先は丸く整えます。



手で持つ部分の太さの調整と仕上げ削りで鉋掛けは終了。
この段階で角の面取りはせず、漆の研ぎの段階で軽くペーパーを当てます。
四角形や六角形の箸は面取りをしてないと痛くて使い物になりませんが、
五角形は箸を持つ指が作る角度に良くなじむので、面を取って無くても痛くないのです。



頭だけはベルトサンダーを使って、極低い五角錐に仕上げます。



木地が仕上がると捨摺り、木地が漆を吸う具合を見て塗重ねます。
この段階では拭き取らず、そのまま乾かします。
漆は浄法寺の裏目漆を使いました。



刷毛は、広重の乾漆刷毛。腰が強く、しっかりしているのでこの五稜箸のような小物の摺り込みには抜群です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小鉋の刃口埋め | トップ | 炭山被災から1ヶ月 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

木工」カテゴリの最新記事