ちーろぐ

今日の出逢いに感謝を込めて

止まらないいじめ

2006-11-04 16:22:45 | 教育
中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、
この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを
繰り返していたことが分かった。
学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が
進まない現状が浮き彫りになった。

複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と
同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめ
だったという。

男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にした
いじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に
通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」
と説明しているという。

同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じ
と聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。

自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが
判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、
新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。

男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け
「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、
先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じよう
ないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」
と話している。
    ≪mnsニュースより引用≫


この記事を読んで、言葉に出来ないいたたまれない思いになったのは
私だけではないと思います。
どうなっているんだ!と怒鳴る気力すら失せ果てるような、失望感と
絶望感と脱力感を感じています。

彼らの心の中を切り裂いて、流れる血にぬくもりがあるのか確かめられる
ものならば確かめてみたいと思うほどです。
もはや、現状を誰かの責任にしても何ら解決にならないことを、子どもから
突きつけられていると思います。

私を含む大人すべてが、彼らのような子どもをつくったことにこそ真実がある
と思います。
間違ったことに対しては、半ば一方的であっても厳しく厳しく叱ることのできる
大人は疎んじられ、子どもに媚を売り、「好かれる大人」の姿を作り上げた
社会では、人間は本当に人間になれるのでしょうか?

子どもの可能性にだけスポットライトをあて、人間そのものに内在する
光と影を気づかせぬまま、そして教えぬまま教育を行ったつけが子どもを
冷酷な非人間的な人格に仕立て上げていることを感じます。

いじめは『虐め』と書きます。
人を虐待し、死にまで追い詰めた事実はまさしく「自殺強要罪」に相当する
大きな罪だと思います。

一人の人間を死に追いやるという、卑劣極まりないことをしながら
またもや別のターゲットに同じ行為を繰り返す彼らを、かばうことも
許すことも出来ません。
このまま野放しに学校にいさせていいのだろうかとも思います。

この学校では、先生がいじめを誘発したために、先生の権威も地に落ち
もはや無法地帯と化していることすら危惧します。

どうぞどうぞ、死を選んだ悲しさとかきむしられるような心の叫びを
わずかでも感じる感性を育ててください。
そして、私を含む全ての大人がそれを伝えることに本気になりましょう。





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