ちーろぐ

今日の出逢いに感謝を込めて

不安だらけのアメリカ牛肉輸入再開

2006-07-28 17:30:09 | 食育
本日、アメリカ牛肉の輸入が再開されました。

BSE問題
【肉牛の脳が以上をきたし、その牛はへタレ牛となって
 歩行困難などの症状が出る。
 その牛肉の脊髄部分等を人間が食べた場合、同様な症状を
 発症しやがて死に至る。】

この問題が公になった後、日本では対応策として
全頭検査を敢行し、牛肉の安全供給の制度をようやく
完備させてきました。
そして、同時にアメリカ牛肉の輸入を禁止したのですが
日本が大きな市場であるアメリカは、手を変え品を変え
折に触れて、日本に牛肉再開を強硬に迫ってきていました。

農林水産省は、
●全頭検査を強くアメリカに要請したにも関わらず、
受け入れられず。

今年2月なし崩し的に輸入再開を決定しました。
結果、事前検査であっさり危険部位混入が見つかり、
中断ということになりましたよね。。。。

あきれ返って言葉もありませんでした。
アメリカになんか、もはや期待はしていませんが、
あきれたのは日本側の対応です。

「自国の国民の安全を確保すること」をその責務として
いなければならにはずなのに、
その処置のあいまいさにがっかりするばかりです。

今回の輸入再開を受けて、小泉首相は
「最後は消費者の皆さんが、ご判断して自由に選べば
 いいのですから」
と涼しいお顔ですが、

・使用量50%未満の加工品であれば、産地表示の義務がありません
・外食の場合、表示を奨励程度の制約しかありません
・給食を食べる子ども達に、食材選択の自由はありません
 間違って混入していても、だれもわかりません

このような疑問に首相はどのようにお答えなられるのでしょうか?

ちーろぐでは、今食育について少しずつ書かせていただいていますが
子ども達に『食育』を語る場合、大人である私達が、
まず安全な食品を、子ども達に与えることは大前提だと思っています。

安全性を、国民の最終責任に転嫁しようとする国家元首の
発言に大きな疑問を感じました。