やすひろに、全てを打ち明ける決心をしたチエは、
「ちょっと時間ある??」とやすひろに聞いた。
その深刻な面持ちに、やすひろは少し緊張気味に、
「・・・おぉ、ええよ。どっか入る?」と、答えた。
チエたちは、いつもライブの後に打ち上げで使っている、行きつけの喫茶店に入った。
トシアキの家のすぐ近くだ。
おもむろにコーヒーを飲むやすひろに、チエは勇気を出して、話し始めた。
「実はな・・・。トシの子供が出来てん。」
∑ブッッッ!!
・・・とやすひろはコーヒーを吹いた。
イイネ~~そのリアクション。さすがお笑い要員!!
・・・・・・・・・・じゃなくて・・・
「マジで!?」
やすひろはこぼれたコーヒーを拭くのも忘れて、目を真ん丸くしてチエを見た。
「・・・うん。」
「・・・・・・・・・・・・」ふーーーーー・・・っっ。
深いため息をつくやすひろ。
しばらく沈黙が続いた。
チエは、「呆れられてる・・・」と思った瞬間、急に怖くなってしまった。
考えてみれば、呆れられて当然かもしれない。
彼女がいるトシアキを、いつまでもしつこく追いかけ続けて、
それだけならまだしも、
こっそりSEXフレンドまで続けていたのだ。
挙句の果て、うまくいってるトシと彼女を尻目に、子供まで作ってしまって・・・。
相談には乗っていてくれたが、
チエの相談相手である前に、「トシアキの親友」であるやすひろが、
このとんでもない状況を、良く思うわけがないのだ。
チエは、自分がとんでもなく悪い事をしてしまったような気がして、
途端に肩身が狭くなってしまい、何も言えなかった。
お願い、やすひろ・・・早く何か言って・・・
重い空気に押しつぶされそうな、暗い沈黙の中、
悲痛な思いで、やすひろの目を見れずに、ずっと下を向いていたのだが、
沈黙を破るようにやすひろが口を開いた。
「トシアキには言ったん?」
チエは、下を向いたまま首を横に振った。
「・・・そっか・・・。まだ、誰も知らんねんな??」
コクンとうなづくチエ。
なんだろう・・・。もしかして、誰にも言わずに堕ろせって言われるんだろうか・・・?
チエはもぅ、怖くて顔を上げられなかった。
すると、やすひろが
「・・・良かった。1人でトシんち行く前に俺に話してくれて。」
と、静かにチエの手を握ってくれたのだ。
チエが、ゆっくり顔を上げてやすひろを見ると、やすひろが言った。
「1人で怖かったやろう。打ち明けてくれてありがとな。
今いちばん大事なんは、お腹の子とチエちゃんの身体やろ?
1人で行くのが怖かったら、俺一緒に行ったるから、
子供のためにどぅしていくべきか、トシとちゃんと話そうな。」
その言葉に、チエはポロポロポロ・・・と泣き出してしまい、
やすひろの手をぎゅっと握ったまま、何もしゃべれなくなってしまった。
「大丈夫や。トシはしっかりした奴や。ちゃんと聞いてくれるで。」
チエは、泣きじゃくりながら、ただ頷き続けた。
さすがトシアキの親友だ。
チエの不安な気持ちも、トシアキのことも、
ちゃんと分かってくれる。
やすひろに先に話して良かった・・・。
そして、チエが落ち着きだすと、やすひろは静かにつけ加えた。
「・・・でもな、トシアキに今、付き合ってる彼女がいるのは事実や。
それは分かってんな?」
・・・・チエはコクンと頷いた。
「トシが何て言うかは、トシ次第や。ちゃんと冷静に話しするんやで?」
もぅいちどチエはやすひろを見つめ、
今度は力強く、うなずいた。
「よし!行こか。」
そして、2人は喫茶店を出て、トシアキの家へと向かいはじめた。
チエちゃんの実話エッセイ。
まだまだ続きます!!
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