今日は仕事が臨時でお休みです。
友達の、個展を見に行く予定です♪
なんか、最近ワケもなくオチ気味で、接客が万全の状態で出来ていない自分に気がつき、焦って、休みをもらいました・・・。
何をどうするわけじゃないんだけれども、たまには「遊ぶために」１日時間を作ることも、自分にとって必要なんじゃないかな～と、漠然と思い、
「エネルギー補充デー」を、久々につくっちゃいました！！
いやぁ～～勇気出したわ(笑)
さぁ！！
遊んできまぁーーすっ★☆★
ハイ、続き！！
↓ ↓
チエは、Ｎさんとの事を、誰にも言えなかった。
１日中部屋に引きこもり、ご飯ものどを通らなかった。
優しくて紳士的だと思っていたＮさんの、信じられない姿に、絶望した。
自分が何をされたのか、思い出しては吐いた。
「処女でもあるまいし、Ｈなんて慣れているだろう」と思う人もいるかもしれないが、
あんなものは、Ｈとはまったく別の物だ。
体全体からもの凄い拒否感が出ているのに、
こっちの意思を無視して、無理矢理ねじこまれる感触は、
この世のどんな物よりも気持ちが悪く耐え難いものだった。
自分が世の中で一番汚い物になった気がした。
悲しくて悲しくて、心の底から、「トシアキに会いたい！！」と思った。
でも、こんな汚い体では会いに行く事は出来なかった。
それよりも、トシアキに知られて、「軽蔑されるんではないか」と思うと怖かった。
チエは、何が悔しかったかって、「途中で抵抗を止めてしまった自分」が悔しかったのだ。
もしも死ぬ気で抵抗を続ければ、もしかしたら逃げられたのかもしれない。
よくある「レイプ事件」のように、
ナイフで脅されたわけでも、大勢で姦されたわけでもない。
ボコボコにされてでも、逃げようと思えば逃げられたかもしれないのに、
チエは抵抗するのをあきらめたのだ。
他人から見れば、「ヤッていいよ」と言ったようなモンじゃないのか・・・。
こんなに苦しむ権利、チエにはないんじゃないだろうか。
そぅ思われるのが怖くて、
チエは結局友達にも家族にも、もちろんトシアキにも、この事件のことはは話せなかった。
そして、誰にも知られないまま、このことを忘れようと決心したのだ。
きっと、世の中にはチエよりもっとヒドイ目に会った子がたくさんいるだろう。
もっと屈辱的な、暴力的なことをされた子だっているだろう。
そんな子達と比べて、チエは被害者と呼べるのか・・・
いや、一般的な「レイプ被害者」に、チエの場合なんかきっと入らない。
「ちょっと強引なＨに途中で体を許しただけ」としかきっと見られない。
被害者意識なんて、チエは持っちゃいけないんだ。
そぅ自分に言い聞かせて、必死に忘れようとしていた。
ホテルのバイトも、もぅ辞めてしまいたかったが、
２年間続けたせっかくの仕事を、Ｎさんのせいでこっちから辞めるのは悔しかった。
そんなやり方で、Ｎさんから逃げるのもイヤだった。
「仕事は何とか続けよう」と思ったが、
やっぱりＮさんの顔を思い出すだけで、吐き気がしたし、こんな状態では見るのも怖かったので、
「当分休みます。」と、事務所に連絡を入れた。
事務所のマネージャーは、
「えぇっ！？急に困るよ！中島が抜けたら、その仕事を代わりに出来る子いないんやから！何があったん！？」
と、慌てて理由を聞かれたが、「家の事情です。」とだけ答えて、チエは長期休暇をとった。
大学にも行かず、スタジオにも顔を出さず、何日も家の中で過ごした。
まさに廃人になったように、何もする気が起きなかったが、
トシアキの事だけは、毎日毎日思い出してしまった。
「会いたい、会いたい。」
その気持ちだけが、つのっていった。
２週間ほど引きこもった時、「会いに行こう！！」と決意した。
とにかく会いたい。
会ってどぅなるとか、汚れた体で会えるのかとか、そんな事考えるよりも、
とにかく会いたかった。
チエは、トシアキの家に急いだ。
外に出るのは久しぶりで、チエの心とは裏腹に、陽射しが暖かかった。
チエが犯された後も引きこもってる間も、世間は何も変わっていないんだ、
という当たり前のことが切なく感じ取れ、
何だか虚しさがこみ上げた。
もぅすぐトシの家が見える。
どうか今日は、今日だけは、誰も来ていませんように・・・
トシアキと２人っきりで過ごさせて!!
そぅ願いながら、原付をとばした。
チエちゃんの実話エッセイ。
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