★風俗嬢チィちゃんのホンネワールド♪♪♪

★風俗歴1年とちょっと。眠らない街 大阪の風俗嬢チィちゃんの、ここでしか語れない本音がバクハツ!!☆

チエの生い立ち~24

2006-11-05 14:04:00 | チエの生い立ち

朝。地下鉄の階段を息切らしながら這い上がり、御堂筋を歩きながら、道頓堀へと向かう・・・。
チエのいつもの出勤コース。
開店準備をする人や、朝っぱらから駐禁チェックに回るミドリのおじさんたちがいる。
車も比較的少なく、清々しい朝・・・・・・なのだが、
チエはこの時期の御堂筋は、ハッキリ言って、通りたくない!!
・・・なぜかって??
来てみれば分かります・・・。
今の時期、御堂筋の歩道には、延々と「ぎんなん」が落ちているのだ!!
・・・く、くさい・・・!!
たまりません!!
なぜか、大阪の御堂筋沿いには、イチョウの木ばかりが生えそびえていて、
その全てに鈴なりの「ぎんなん」が・・・!!
ころころと転がっているもの。
落ちて踏み潰されているもの。
・・・とにかく臭いのだ!!

駐禁切るよりも、先にこの「ぎんなん」を何とかしてくれ!!



          ハイ、続き!!
            ↓ ↓






  のりこの衝撃の告白で、みんなからの冷たい視線の理由が、ようやく理解できた。

しかしそれは、チエにとって、もぅホントに何もかもをドン底に突き落とすような事実だった。

みんなは、「チエがNさんを誘って、体関係を作った」と思っているのだ。

Nさんが、わざとそぅ仕掛けたのだ。

とてつもない屈辱だった。

しかし何のために・・・?

おそらく、真実がみんなの耳に入るのを恐れ、
チエが長期休暇をとったのをいいことに、その間に、ホテル中に自分から嘘のウワサを流したのだろう…。

呆れた。
心底、Nという人間を軽蔑した。

そして、今や、ホテルの中では、
「チエが悪者になっている」という事だけが、確実なんだと思った。

のりこは、ずっと泣き続け、「ごめん、ごめん・・・」と、言い続けた。

チエは、「チエのこと、信じてくれる?」とのりこに尋ねた。

のりこは、「信じるも何も、チエが嘘でそんなこと言う訳ないやろう!?
そんな辛いこと、私何にも知らんと、キツイ言いかたして、
チエに辛いこと話させてしまって、ごめんな、ホンマにごめんなぁ!」
と、ワッと泣き出した。

チエは、悲しかったが、のり子のその言葉に、どこか救われる気分だった。

分かってくれる人間が、やっと1人いてくれた。
それがどれだけ嬉しかったか。
チエは、ようやく、心から泣くことができたのだ。
怖かったんよ。死にたかったんよ。でも、自分を守ることを諦めてしまった自分が、悔しかったんよ。
それをやっと、口に出せたのだ。

電話越しに、2人でずっと泣き続けていた。

のりこは、Nさんが許せないと言い続けた。
誤解を解いて、みんなにホントのことを知らせるべきだと。
でも、チエにはそぅする勇気は出せなかった。

チエは、のりこに「分かってくれてありがとう」と伝えた。「それだけで十分だ」と。
そして、落ち着いたのりこに「また必ず連絡する」と約束して、電話を切った。

そして、その翌日、そのままチエは、二度と出勤することなく、ホテルを辞めた。

後悔はいっぱいあった。
のりこの言ったように、誤解を解いて、真実を伝えるべきだとは思ったが、
チエは、それをしなかった。
みんなの前で、自分がされたことを口に出す勇気がなかったのだ。
もちろん、納得はいかなかったが、
真実を言ったところで、自分がもぅそこでは働けなくなることには変わりないだろうと思った。
Nさんに仕返しすることはできたかもしれない。
しかし、それが原因で、Nさんがクビになることがなかったら、
チエは自分のされたことを、恥じて貶めて証言したのに、結局敗けに終わった裁判の後のような思いを、きっと味わうことになるだろうと思うと、
どぅしても、怖くて勇気が出なかったのだ。
そんな思いをしてまで、あのホテルにはもぅ行きたくない。
それが、もぅ正直な気持ちだった。

チエは、2年間がんばって働き続けた職場を、
「職務上の立場の差」という不条理な圧力に勝てず、立ち去ることになった。

自分を恨んだ。Nさんも恨んだ。
でも、自分が100%無抵抗な被害者ではなかったことが、この状況を、「仕方ない」と諦めさせてくれた。
まったく、複雑な話だ。

でもチエは、これで学んだことも、少なからずあった。

こういう経験をした人間は、きっと後々、自分に強くなれるだろう。
そして、人を簡単に信用してはいけないことを、身をもって覚えるだろう。

それが、この経験を乗り越える、ちょっと荒療治だが、一番の治療法だろうと。
チエは、21歳のときに、これを学んだのだった。

こんな経験をした人は、おそらく少なくはないはずだ。
きっと中には、未だに戦い続けている被害者だっているのだろう。
すごい勇気だと思う。
でも、悲しいかな、どれだけ努力をして、戦って、
自分の被害を世間に知らしめ、立場的に勝ったところで、
世間のどこかではまた、同じような事件が、延々起こるのだ。
それだけは分かる。

チエがこの過去をここで書き明かすのは、正直葛藤があった。
でも、この世から性犯罪がなくなることはなかったとしても、
この記事を読んでくれた人たちにだけは、考える機会を作って欲しかったのだ。

チエは、「風俗の世界に足を踏み入れる」まさにそのとき、
この経験が皮肉にも後押しをした。
でも、どういう後押しだったか、説明しろといわれても、一言では語れない。
複雑すぎて…。
なんていうかな
「世の中の男に復讐するため」
「自分は所詮汚れた体だから」
「どうせ体を触られるなら、お金をもらえたほうがいい」
そんな気持ちも確かにあった。
でも、「世の中の性犯罪が、少しでもなくなれば」という気持ちも、あった。
偽善に聞こえるかもしれないが、チエはホントにそぅ思った。

「乗り越えたチエだから、出来る仕事なんじゃないか。」
と、確かに思い、この世界に入ることを、決意したのだ。

だから、
「ムラムラしちゃって、どーしようもないヤツは、
一般の子に手を出して犯罪に手を染める前に、風俗に来いっっ!!」


話はそれてしまったが、
チエがこうして風俗の世界に入るまでには、まだもぅ少し、歴史があります。

次回からまた続きま~す★☆★



チエちゃんの実話エッセイ。

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