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真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

武器としてのエネルギー地政学 岩瀬 昇 2023/01

2023-02-04 | 読書-現代社会

武器としてのエネルギー地政学

私たちが、度重なる電力不足、高止まりするガソリン価格、そして急騰する光熱費に悩まされるようになった本当の理由は何なのか?あまりにも身近にあるのに、あまりにもよく...

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1.「プーチンの戦争」で激変したエネルギー地政学
2.「環境先進国」ヨーロッパの理想と限界
3.「世界最大の産油国」アメリカの次なる野望
4.「エネルギー百年の計」を着実に進めるしたたかな中国
5.脱石油を目指す「中東の雄」サウジアラビアの復権
6.世界の未来を変える「グリーン政策」の光と影
7.「持たざる国」日本の進むべき道

小見出しをずっと見ていくだけでも著者のセンスの良さがわかる。
内容に違和感はない。
永年の実務(商社の石油担当から開発会社へ出向)の思い出なども適宜紹介しているのだが、それが嫌味になっていないのも人柄か。

「平時はコモデティ」の思い出だがね、1990年代だっけな、資源エネルギーを管轄する官庁(W)の幹部だったか元幹部だったかの方の講演を聞きに行ったところ、「石油はコモディティになった」と軽く断言されていて、「なんと甘い認識か!」と驚いたことがあったっけ。
「冷戦も終わったことだし、ずっと平時が続く」と確信したのかな。
おめでたい時代だった。

みんな大好きBP統計集(2022年、第71版)
https://www.bp.com/content/dam/bp/business-sites/en/global/corporate/pdfs/energy-economics/statistical-review/bp-stats-review-2022-full-report.pdf
解説記事
2021年全世界の発電量で風力とソーラーが過去最高10%を供給

池内恵×岩瀬昇×松尾豪「武器としてのエネルギー地政学」 #国際政治ch 136

「おわりに」で執筆の経緯を詳細に紹介されている。
依頼メールを送ってきたが、「ビジネス社なんて知らん」と、断りに赴いて、編集者の真摯さに打たれて執筆を決意した云々という、なかなかの感動物語。
武器としてのエネルギー地政学|株式会社ビジネス社
本文中の専門用語や業界用語、略語などに( )で簡潔で適切な説明がついているのも、編集者の適切な問いかけに対応したものかと想像される。
普通、編集者への謝辞はあとがきで掲名する形(「〇〇さんには大変お世話になった」)が多いと思われるのだが、本書は散々褒めておいて名前は出していないようであり、奇妙なケースだ。
著者としては名前を挙げて謝意を表したいと考えるところではないかと思うのだが、どーして?

版元の上の人が何らかの事情で嫌がったのかな?
何の事情?
色々と妄想が広がるところだが(複数の可能性が考えられるのだけどさ)、具体的には書かないでおくね。

岩瀬昇のエネルギーブログ
https://ameblo.jp/nobbypapa/

既刊書もよまねばのムスメ、だな。
岩瀬昇
エネルギーアナリスト、金曜懇話会代表世話人。





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