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真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

文春新書『日本のいちばん長い夏』

2010-08-25 | 読書-歴史
文春新書
『日本のいちばん長い夏』
半藤 一利【編】
文藝春秋
(2007/10/20 出版)

コラムの存在がありがたい。
それぞれがどのような人物で、終戦当時どのような立場にあった方なのか、座談会当時は、その後は・・・と解説。

戦争を語り継ごうブログ
戦争終了を進める要の立場にあった、迫水久常内閣書記官長(当時)は、<事実は戦争をやめる方法ではなく、むしろ陸軍をどうやって抑えるかがむつかしかった。>と発言しています。

【著者に聞きたい】半藤一利さん『いま戦争と平和を語る』
「1時間おきに速記者が入れ替わり、すぐに文字起こしです。座談会が20日、『文芸春秋』の校了日が25、26日に迫っており、もう数日も残されていない。大急ぎで座談会をまとめなきゃならなかった」

「・・長い夏」と「・・長い日」の関係

以前の認識:
「・・長い日」という本があり、それを基にした映画もあったらしい。
最近、「・・長い夏」という文士劇映画(座談会再現)が公開され、原作の本もあるらしい(昔、雑誌掲載のために大座談会を開催した)。

読後の理解(時間的流れ):
1963年6月:大座談会開催→雑誌掲載(同年8月号)
1965年:関係者の一部に詳細取材して「・・・長い日」刊行
1967年:同映画化
2007年:上記大座談会を新書化(あわせて解説を追加)
2010年:大座談会の再現を文士劇で映画化

座談会の成功で、(何も語らないかと思われていた中枢の人物も)「そうか!聞けば結構しゃべるんだ」ということが分かって別途取材して世に出したのが、名著「・・・長い日」であるようだ。

『日本のいちばん長い夏』半藤一利、富野由悠季による“戦争を語り継ぐ”トークショー

ファンが身近に感じることができるし、出演者が自分の父祖の経験に絡めて色々語ったりするので、学芸会のような文士劇もなかなかどうして捨てたものではない、かも?

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