季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

春さがし

2013-03-22 15:06:34 | 季節 Season
昨日から考えてた、どうしよう。
今日は一日何も予定がない。そして良いお天気、そして平日。
何かしないと!どうしよう!家族の事はもう考えなくていいし。まる一日自分のために一番したいことしようと。
いろいろ考えて決めた。「春さがし」に行こう。チャリで上がって行って山を歩く。

それはこの前借りて来た漫画の中にある「岳」と言う漫画を読んだからかも。無性にどんな山でもいいから登りたくなった。登らなくてもきままに歩くだけで良い。それでかな?
今回読んだのは8巻から12巻まで。まだ終わってない。それなのに子どもたちは噂に聞いたか本屋で立ち読みしたかして最終回のネタを話す。う~~!ダメじゃん。
想像つくけど。
映画にもなっていて小栗旬が三歩さんを演じている。どうかと思ったけどまあまああれはあれで爽やかで良かったかも。まあでもやっぱり漫画の方がいいです。感動したい方はどうぞ。
ほんとは箕面の山じゃなくて日本アルプスに行きたい。まだ行ったことない。

岳 8 (ビッグコミックス)
石塚 真一
小学館


ま、自転車にも乗りたかったし漕いで漕いでひたすら山の方へ。
道々「春さがし」。いきなり咲いてた。桜。来たねー、良い季節。私は冬から春への移行時期は大体調子が良くないけど、桜が咲いたら大丈夫。もう大丈夫だ。
ここらへんの春の花はサクラ・レンギョウ・雪柳。色の取り合わせがきれいです。

       

山道のきわに自転車を停めるのはちょっと心配。もし盗られたらもう買えない。それで山道入口の近くにあるサイクルショップに置くことにする。そこで買ったので店の人に聞いて置かせてもらおう。

       

そしたら快く受け入れて貰った。その上山の地図を貰って、行きやすいルートや入口など教えてもらう。
教えて貰った通りに歩いて行く。細い道を登って山の道へ。
山を歩くのが好き。でも一人で来るのは初めてかも。すごいな、私。

子どもの頃は父が山好きなので良く連れて行ってもらった。結構ハードな道も普通の靴で登る。もちろん服装は長袖長ズボンに首にタオルを巻いて手袋(軍手)って決まってる。それは夏でも。そうやって父の足跡をひたすら見て順を追って着いて歩く。途中で良さそうな枝を拾って杖にする。
父は普通の山道をあんまり歩かないですぐに脇の道のない所へ入って行く。たまに「進入禁止」って書いてある所にも。アウトローなハイカーだ。それもたくさんの子ども連れ。

すごい険しい道なき道を枝につかまりながら滑りながらとにかく歩く。
いきなり崖の上に出てきてそれを降りたり、湧水を飲んだり、そこらに生えている植物をちぎって食べたりする。イタドリ、スカンポって言ってました。あれ、酸っぱくて歩いてる時に食べたら喉の渇きが癒える。
もちろんウルシなど触っては行けない植物や虫や生き物も教わる。
たまに誰の畑かわからないのに勝手に蜜柑をもいで食べたりした。…やっぱりアウトロー。

どんなに誰も分け入ったことがなさそうな山に入って歩いてても、ちゃんと明るいうちに帰れるのが不思議だと子どもながらに思っていた。散歩もよく一緒にしたけど、楽しい道を通ってやっぱりちゃんと帰って来れるので子どもの時は「お父さんは世界中の道を知ってるんだ」と信じていました。
その勘や判断力や行動力ってすごいなあと今さらながら思う。

でもだからきっと私は山が好きで植物の名前も良く知ってて使い方も知ってるんだと思う。
そしてあのアウトローハイキングを繰り返したお蔭で今の生き方も「道なき道を行く!」的な感じなのかも。
そう言うのが楽しいし、性に合ってる。

歩いてみたら山には実際春の息吹はそれほどないと気付いた。花とか街の方が多いな。もうちょっとして新芽の時期になると良いのかもね。

       

教えて貰ったルートの分かれ道、ちゃんと標識があった。初めての人のためって私のためだ。良かった。

       

ここからは下りだ。登りの時は下腹に力を入れて大腿四頭筋を使ってぐんぐん登って行くけど、下りの時はいろいろ考えないと膝をやられる。足の先だけで歩いたら良くないから足を腰やその上まで使ってバランスを取りながら着地を体全体で緩衝しながら歩く。途中、ちょっと日の指す気持ちの良い所で持って行ったおにぎりを食べる。山ではおにぎりが美味しいな。

山のかすかな風の音や鳥の鳴き声を聞きながらじっと山の空気に浸る。
休憩が済んだらまた降りる。結構すぐ市街地に出た。
全部で1時間ちょいくらいの行程。ちょうど良い。
迷わなかったし。

サイクルショップの人に「帰ってきました~!」と挨拶する。
ちょっと店を見て「また来ますね!」と言って後にする。

それからちょっと気に入ってる雑貨屋さんに寄って姪っ子の入学のちいさなプレゼント買ったり、ホームセンターで可愛い子犬見たりしてゆっくり帰った。

       

それでもまだ家を出てから4時間くらいしか経ってなかった。結構短い時間でいろいろ出来るもんだね。外に出てみるもんだね。

この週末は天気が良くないらしいからうちの事しよう。
またお天気の日は出かけよう。このチャリと山歩きのコンビネーションが気に入りました。気まま一人散策。新しい扉見つけた。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とうが立つ

2013-03-21 08:06:35 | 食べ物 Eat
徳島から送って貰ったカブ、ちょっと置いといたら葉っぱが少し黄色くなって中からつぼみが覗いてる。
葉付きの野菜は本当は来たらすぐに葉っぱを切り落として別々で保存した方が良い。じゃないと上の方に栄養がどんどん行って肝心の根元の部分が痩せてくる。まあ今は大丈夫。この葉っぱがまた美味しいから丁寧に仕分けして料理する。

       

「とうが立つ」って言う。盛りを過ぎた事を言うのか。
でもこれを見てたら思った。とうってまだ花にもなってないよね。
これから花が咲いて実がなるんだよ。
それにこの花のつぼみの所がまた美味しいし、一番栄養と元気が詰まってるのだ。
とうが立つってマイナスイメージだったけど実際は結構ポジティブな言葉なのかもって思う。
まあ農家にしたらもう出荷できない状態かもしれないけど。
私もこれからやわ~!なんて一人で台所で思う。


黒コショウ。2000年にオーストリアに行った時にペッパーミルを買ってからずっと粒の黒コショウを挽いて使ってた。それが昨年の秋くらいから急に挽けなくなった。何回も分解して組み直したりコショウを入れ直したりしたんだけど、それまで10年何の支障もなく使えてて見かけは何ともなくてもスカスカな音がするだけで挽いたコショウが出てこない。
それで仕方なく新しいのを買った。粒コショウを入れて挽いた。そしたらこれもダメだ、新しいのに。
何がいけないのか?まったくわからない。今このうちは黒コショウ挽けない期?
ものすごくたくさん回したら少しは出てくるからそれでやってたんだけど、とにかく疲れるのでそんな事やってられないと手近にある乳鉢に入れて乳棒でつぶして擂ってみた。そしたらいとも簡単に粉になった。すごいな。これ以上ないと言えるくらい原始的な道具が実は実用的だったなんて。
左からオーストリアで買ったもの(ドイツ製)、近くのスーパーで買ったもの(日本製)、インドの大理石の乳鉢。(スパイスをつぶして挽くのに使います。)

       

もう黒コショウの粒は小さなスパイスの瓶に入れ直した。(私はスパイスの瓶を中身が無くなったら洗ってまた別のに使うので、ラベルと中身がちょいちょい違う。他の家族にはてんでわからないらしい。(笑))
これでしばらく行こう。またしばらくしたらミルを試してみよう。

       

徳島の野菜のサラダを作った。これが楽しみだった。
菊菜、カブは元々入れるつもりだったけど、ホウレンソウも。サッと茹でようとその前にためしに葉っぱの先を食べてみたら苦くない。ちょっとパンチがあるけど甘くて深い味。それで結局ずんずんとちょびちょびと一本茎まで食べてしまった。生でホウレンソウってあんまり食べたことないから試しに一株そのまま切ってサラダに入れました。それとニンジン。今までは加熱して、そうすると甘くて柔らかくて味が濃い。それが薄く切ると透き通ってて香りが弾けるようだ。
それに塩コショウして白だし・ポン酢少し・ごま油。いつものパターン。これが今はうちの定番。

       

家族の反応が気になる。そしたらどんどん箸が伸びてどんどん口に入って行った。ホウレンソウが甘くて美味しいって。生だよ!すごいね。ありえないなあ。ニンジンも柔らかくて甘くて香りが良い。それぞれの素敵な味と食感のハーモニー!
大地の春の息吹をこうやって体に直で注入できるって素晴らしい。

とうの立ったカブの葉も実とうす揚げと一緒に味噌汁に。煮すぎると実がとろけてしまうのでサッと火を入れる。
元気はお腹から。ご馳走様でした!
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅のち雨

2013-03-20 16:55:16 | 季節 Season
どうしても行かなくちゃ!と思っていて行ってなかった。
調べたら今日は水曜日だけど祝日だから開いてるらしい。行こう!甥っ子たちを誘った。

車で行くなら日本庭園前の駐車場に停めるのが一番近くて良い。でも休日はすぐに満車になってしまうので、ちょっと早めに出た。着いたら随分空いている。みんな知らないのかな?開いてるって事。良かった。
天気も曇りで良くないのも幸いしたかも。

甥っ子が難聴で手帳を持っているので駐車場の料金がタダになる。甥っ子に感謝!
私は年間パスを持っているから元々だけど、甥っ子と付添いの人も料金がかからずに入場できるらしい。
良い事もあるね。良く観ると障碍者の人たちも結構見かける。広いし気持ち良いしどんどん利用したらいいと思う。素敵なシステム。

元々入場料は250円と言う安さの万博公園です。絶対ペイ出来てないでしょう。
いつも季節の花が咲いていて園内もきれいに整備されている。売店も結構充実している。
これは市民の府民の財産だなあ。

入って少し歩いたらもう梅林。手前で良い香りがするからわかる。
通路も柔らかく歩くと気持ち良い。少し終わりかけで散っている木も結構あるけど、まだまだ咲いている。良し!
赤と白の梅が両方咲く「源平梅」の前で甥っ子が座り込んだ。ちんまり丸くかわいらしい。

       

すぐ近くにツクシを見つけた。その周りにはミミズの来た跡。小さい泥団子のお山。ロゼッタ型の植物が出てきている。ヨモギも生えててここが豊かな土なのだとわかる。

       

太陽の塔を眺めながらの梅見。

       

今は八重の梅が良く咲いていました。

       

散った花びらも美しい。こういうのも好きです。

       

甥っ子たちは売店を見つけて何か食べたいと言う。みたらし団子を頼んだみたい。私は一人で梅を見る。ふらふらと小道を歩いて。香りと色の世界に浸る。

その後、レジャーシートを敷いてその上に断熱のシートを敷いてお弁当を食べる。
そして周りの木で木登りを一緒にする。あれは面白い。甥っ子たちはあまりしたことがなくて始めはこわごわだったけどすぐに慣れた。私が木に登っていると妹が「おてんばやな!」と言う。おてんばです。木登りは面白い。

そんな事してるうちにシートのカバンにカラスがやって来て何かあさり始めた。甥っ子が気づいて追い払う。ちょっと怖かったらしい。その後はずっとカラスの話ばかりしていた。
男の子の頭って一つの事が入ったらもう一杯になるような気がする。息子もそうだった。一つの事ばかり一日中何日でも考えててその話ばかりする。聞いてる方は飽きて疲れる。今となっては懐かしいくらいだけど。

吹く風がヒヤッとしてきて帰ろうかと言う。そして車に乗ったらポツポツと雨。
私のお天気の勘は良くあたる、特に甥っ子たちと一緒に居る時は。
少し家に寄って息子と甥っ子たちがひとしきり遊んだ。もう遠慮なく遊べるって良いなあ。息子も楽しく幸せそう。帰ってからも「かわいかったな~」って言ってる。

その後は結構雨が降ってる。これからは雨が降るごとに温かくなるのだろう。(明日は寒いって天気予報で言ってたけど。)
時間もあるし、久しぶりにTSUTAYAに行ってたっぷり漫画を借りて来た。ゆっくりと楽しんで読もうっと。
雨の日もまた楽し。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パクチー薫る春

2013-03-19 16:08:54 | 食べ物 Eat
徳島からの野菜と一緒に親切な友人はうちの好物のパクチーを入れてくれる。畑を横切ってわざわざ取りに行ってくれてるんだろうな、とありがたい気持ちになる。

それで今日のお昼はフォー。子どもたちも食べたいって楽しみにしている。
娘が材料を買ってきてくれた。午前中で一つ終えて帰ってきた。

材料がちょっと特別な事を除いてはかなりお安く出来るしカロリーも抑え目で高タンパク。

       

もう作り方を覚えてレシピを見なくても出来るようになりました。
湯を沸かして鶏肉を細く切って入れて(時間があるときは大きなまま入れて冷まして後で裂きます)、そこにガラスープの素と塩、砂糖少し、黒コショウ、鷹の爪切ったもの、ナンプラーを入れて加熱。玉ねぎもちょっと入れるかな。それでスープが出来る。

麺を茹でる間にモヤシを洗う。良く洗うと漂白剤の匂いが抜ける。あれが残ってたらかなり味が落ちる。モヤシは安いけどそれが難点。少し湯通しするんだけど、それは麺を茹でた湯を使います。

丼に麺、モヤシ、ねぎの小口切り、パクチーを入れて鶏肉と一緒に汁を注ぐ。レモン汁とナンプラーを好みでかける。これで出来上がり。

       

美味しく頂きました。パクチーは「ベトナムのより香りが豊か!」って娘が言ってます。

有川浩の「植物図鑑」読み終わりました。わかってても泣いた。良かった。
私も道草が好きなので楽しく読みました。
ただ、女子たちに注意!むやみに転がってる男子を拾わぬこと。これはお話の世界ですから。
実際はたいてい酔っぱらったおっさんです。注意!
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彩(いろどり)

2013-03-19 09:34:06 | 講習 PrivateClass
2月にあった幼稚園でのお母さんたちのニードルフェルト講習のアンケート結果を役員さんがまとめてファイルで送って下さった。
時間も手間もかかる作業、ありがたいです。

読んでるとホカホカと温まってくる。大きな講習でいつも力の限りやってるけど、頑張って良かったな~と。
役員さんたちもたくさんの時間とエネルギーを使って頑張ってくれた。そのことにも感謝の言葉がたくさんあって嬉しかった。

羊毛を初めて触った方、何回か作った事のある人たち、いろいろな人たちが羊の仕事のしっかりと根元から伝えたことに感謝してくれた。
それが伝わってわかって貰えてこんなに嬉しい事はない。

私はいつも講習の時に「簡単に早く、良いものが手軽に出来て、その時だけ楽しかったら良い」ってあんまり思ってない。なるべく羊仕事の芯の所から伝えて、その後に暮らしの中で生きて広がって行けるように伝えようと心掛けています。それを生きている姿で手から手へ。心から心へ。
それは羊仕事の種蒔き。いろんなその後生え広がる要素を含んだ種をその人に渡す作業。

アンケートを読むとそれが実際に根付いているのがわかって嬉しい。
もちろん講習の場でもみなさんの楽しそうなまたは苦しそうでも頑張っている姿を直接見れるし、いろんな素敵な作品も見れるので私はその点とても幸せな立場にいると思うけれど。

直接人と接してその人たちに伝える事でその人たちのその時とその後の暮らしと人生に彩(いろどり)が増えるのを見れるのが私の仕事の良い所です。
たいていの仕事はそれを直接みる事が出来ない。結構現場ではしんどいだけだったりすると思う。
その点では私はとても恵まれています。

そんな事を考えているとミスターチルドレンの彩(いろどり)と言う曲を思い出す。前に鍼灸の先生に教えて貰った好きな曲。



娘が今日も就活ルックで出かけた。娘の彼氏はこの春から社会人として働き始める。
高校のクラブの後輩も春から社会人らしい。
彼らに送るエール。人生の彩(いろどり)が少しずつ増えますように。お仕事、きっと誰かの笑顔になります。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

指編み賛

2013-03-18 20:45:13 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

春の雨の中集まってくる人たち。

彼女はいろいろ辛いことがあってしんどかったのが、この頃少し元気が出て来たよう。指編みをやってみたいって。それで好きな色の毛糸を見つけてそれで編み始める。初めはちょっとぎこちない、それでもしばらく一緒にやってるうちにすぐにコツとリズムがつかめる。
そうしたら放っておいても大丈夫。ずんずん編み続けます。

もう一人の彼と一緒に編んでる。棒針編みの彼は一目ゴム編みが難しくておかしい目になってたのでそれもほどいて一緒に何がおかしかったか考えて編み方を伝え治す。

アンデミルミルの彼もこんどは輪編みじゃなくて平編みに挑戦。この前は2本どりだったけど1本の方がずっとやりやすいみたいでどんどん進んでる。

初めての指編みの彼女が言う「これはいいわ~、なんか気持ちがすっきりするわー。」って。
もう一人の彼も言う。「これやってたら落ち着くねん。」
不思議やな~と。

そうなんです。指編みってちょうどいい具合の緊張度と簡単さと面白さと出来上がり度。
ちゃんと使えるものができるし、作業がとにかくちょうどいい具合。
作業に集中しないといけないけどそれほど難しい訳でもない。
同じ作業を延々してると頭の中にある凝り固まったところに意識がキューっと集まってたのが拡散されてほぐれてきます。それが心地よいみたい。

毛糸の寄付がたくさんあるので出来る事、ありがたいです。

今日はヨガがなかったので、いつもよりたくさんの人が4階に来ました。そしていろいろ話もする。
心に残ったのは「ここは安心できるところ」って言葉。
他の所だったらたいていどこでも何があるか緊張しているらしい。彼ら。
それがここだと安心してゆったりと過ごせるんだって。それが良かったなと思う。
わかるわかる。

空間も専門家たちもリラクゼーションの先生たちも仲間もプログラムもすべて彼らのために存在しているのだから。
そこで過ごして元気を取り戻せたらいいなあ。

久しぶりに通っている彼も朝より昼、夕方と元気になって行く。それが見ていてわかるくらい。

一日ハンドワークに取り組んでスッキリとした顔で帰路に着く彼らを見てると「良い一日過ごせたなー。」と思う。ハンドワークがその助けのひとつになってるのが嬉しい。また来週!って言って手を振り別れる。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の発見

2013-03-16 21:22:26 | 食べ物 Eat
さしたることもなく過ぎる一日。
自分のケアと家族のケアと。

携帯の修理が終わったので帰ってきました。良かった。直って。安心パックってのに入ってたのでタダでした。入ってなかったら修理代16800円だった。良かった入ってて。

今日の発見は日清焼そばを作るときに、麺を茹でる時にキムチを入れたら美味しく出来ると言う事です。(ほんま、書くまでもないわー。)
インスタントラーメンは実は栄養の事など考えないでそのまま何も入れないで指示通り作って食べるのが一番美味しいみたい。日清焼そばもそのままが一番美味しい。たまに味が好きなので食べたくなって食べます。ひとパック300円切ったら買って常備しとく。
それでもこの作り方は大丈夫だったので良かった。ちょっと辛くなって美味しい。やっぱり栄養の事を考えるので焼きそばが出来たら上に目玉焼きを乗せて、菜の花のお浸しと一緒に食べました。一人ランチ。

前にフェルトの仲間で今は引っ越して浜松に住んでいる方からのお土産を開けて食べました。
あとひきせんべい。パッケージが江戸な感じで素敵です。味も美味しかった。お茶が欲しくなるね。

       

娘が森見登美彦氏の講演に行って来たので話を聞く。
うちではモリミーと呼ばれている彼。思った通りの細さと天パーと落ち着いた声だったらしい。
いろいろ聞いて行った気分。楽しい。

みんな働いたりしてお疲れだから夜は焼肉をした。いたるところが脂まみれ~。すごい煙出たし。
まあたまにはいいや。美味しかった。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の花

2013-03-15 19:55:23 | 講習 PrivateClass
久しぶりの仲間たち。
産まれる前から参加のちびさんも一緒にフェルト作ります。
この子はお腹にいた時からフェルトしてるので、もうやる気まんまんです。ビニールを手にはめて振り回していました。かわいい

カメラを忘れて、携帯も今は借りてるのなので写真がないですが、今日も素敵な作品が次々と出来ました。
キーケースとコサージュは華やかなピンク色。春だから?素敵な色です。

始めてフェルトを作る彼女は紫のグラデーションのコサージュ。どうやったらどうなるのかわからぬままにどんどんと作業を進めてみるみる姿が変わってどんでん返しで花の形になるのがとても楽しそう。
これだからフェルトはやめられない。

ハンチングをしっかりと作りたい彼女は美しい色合いを作り上げていました。
自分の中にイメージがはっきりとあるので、そのお手伝いが出来てうれしい。

いつものように羊毛を触って美味しいものをお腹いっぱい食べてしゃべって、そして子どもたちは遊んで。
楽しい時が過ぎる。

こんな自由な動きと形で私のフェルト教室は神出鬼没にこの世にあらわれます。
こんな形が私に合ってるのかも。

流れに任せて輝きをその時その時楽しむ。
引かれる所には現れます。
しばらくまだこのまま~。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊予柑キャラメルガナッシュ

2013-03-14 23:18:15 | 食べ物 Eat
息子がホワイトデーのお返しを作るのだと言う。
伊予柑キャラメルガナッシュを作ることにする。

もちろん作るのは殆ど彼だ。材料を測ってチョコレートを刻んで融かして…。
難しいカラメルを作る所とかは少し手伝ったけど殆ど手伝わず。(焦げるタイミングの見極めが難しい!)
伊予柑の皮をすりおろして入れるので、香りがとっても良いです。それとカラメルの甘さとほろ苦さ。

       

冷やして固めて粉糖をまぶしたら出来上がり。

       

これは大人の味です。彼女、大丈夫かな?

子どもたちが大きくなって、私はより自由になるかと思っていたけど娘の彼氏や息子の彼女の事も思ったりするので、疎遠になるどころかまた家族が増えたみたいです。

それぞれ幸せそうで楽しそうなので見ていていいなあと思う。

まあそれでもみんなバイトやいろいろで忙しい。
暇なのは私だけになりました。
それもまた良し。

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

困っている人たち

2013-03-13 21:33:02 | 心と体 Mind&Body
最近は心にも時間にも余裕が出て来たからか、いろんなタイムリーな本に出会う。
図書館で、クリニックで、患者さんが貸してくれたり。

図書館で見つけたのは

らも 中島らもとの三十五年 (集英社文庫)
中島 美代子
集英社


中島らもの奥さんが書いた本です。
亡くなった時、クリニックでも話題になった。「階段から落ちて死んだらしい。アルコールやったらしい。」

アルコール依存症の人で階段から落ちるってのは笑い事じゃなくてよくあります。
私の友達もそれで亡くなった。
転んで、死ななくてもそれですごい怪我になって病院に運ばれる人を何人も知っている。たいてい急に転ぶので手が出ないから顔に傷がいっぱい付きます。

私はいくつか中島らもの本を読んでいたので、アルコール依存症であると言う事や薬物もしていたことも知っていたけどいきなり亡くなりました。53歳。

アルコール依存症者の平均寿命は55歳と言われています。この頃それを確かだと思うようになりました。
クリニックの患者さんでも飲むのをやめられなかったら、本当にそれくらいで亡くなるので。

この前鍼灸の先生の話で男の人は56歳くらいで体の変わり目が来ます。って事だったのでその変わり目に耐えられないのかもしれない。

これを読むといつも一緒にいる患者さん達とあまりにもパターンが似ている。しかし彼らから逐一育った環境やどんなふうに今まで来たかを通して聞くことはまれなので、この本がとても参考になった。

大体まじめで一生懸命の人が多い。頑張って頑張ってきた人。
読んで貰ったらわかるけど、この人の家庭も他から見たら尋常ではない。
お母さんが我慢しすぎて息子に期待しすぎ。それで彼は頑張り通しだった。小さいころから。

奥さんと出会って夫婦になるくだりはなんだか微笑ましいものがあったけど、その後は子ども時代の頑張りのツケを払うので終始する。それでもいろいろな作品やお芝居を産み出しては来たけれど。

子ども時代の負債を返すことで終わる人生ってなんだろう?って良く考える。そういう人がクリニックにはいっぱいいる。これはとてつもない損失だなと。

もう一つは患者さんに貸してもらった。

生きのびるための犯罪 (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)
上岡陽江+ダルク女性ハウス
イースト・プレス


ダルクは民間の薬物依存症リハビリ施設。
これも患者さんがどんな風に過ごしてどんな風だったのか、どんな感じ方をしているのかわかる気がする。
犯罪と書いてみちと読んでいるけど、つらくてつらくて苦しい痛みを消すためにやったことが薬物摂取だったり他の犯罪と呼ばれる行為だった。その生き残りのためのみちだったのだと思う。

これもそう。子どもの時の話はもちろん中島らもの本よりも凄まじくて、普通の感覚では生きていけない暮らし。その後にダルクや専門の治療者に出会って新しい人生を歩んでいる人たちの話です。

彼女らからの「もしもお母さんが死にたいと言ったら」と言う最後の章は今苦しい毎日を送っている子どもたちにとっても大事な言葉が詰まっていると思う。

『「死にたい」と言う言葉は周りの人にたいして破壊的なパワーを持つ』とある。だから家族のだれかがそれを発した時は自分で抱え込まないでだれか安全な人、しかるべき専門家に相談するのが大事とある。
「困ってます」とただ一言とにかく発しようと。

妙に納得します。私も時折クリニックで「死にたい」って言ってるのを聞くけど、だから力が抜けるような感じがするんだなあと思った。いつもどうして?なんで?ってそのことを考えています。クリニックは専門機関なので彼らはつながってるから良かった。
まあそのことを思ったら、私って結構大変な仕事してるなって思います。手仕事とは別に。


もう一つ今読んでいるのが

「死にたい」「生きたい」の間に何があった?(季刊[ビィ]増刊号No.21) (季刊ビィ増刊号 No. 21)
アルコール薬物問題全国市民協会,アルコール問題全国市民協会=,ASK=
アスク・ヒューマン・ケア


これはまだ途中だけど、「4章 自傷―死への迂回路 専門家の話」が納得が行った。いろいろわかるし明らかになる。ためになる。
これによるとアルコールの異常摂取も摂食障害も逸脱した性行為も薬物乱用も、大きく言えば自傷に入ると言う事です。自分を傷つける行為。 このこと自体はすぐには死に結びつかないけれど、繰り返すことでその後の自殺のリスクはとても上がるそう。

ここでもやっぱり「助けを求める力」があれば望みがあるとある。
そして助けを受け取る側のことも。

妹が前に何かの講習会で聞いてきた。「困った人たちは本当は困っている人たちなんです。だから助けが必要なんです。」そうだと思う。それも本当に困っている人にはそれにふさわしい援助者がいる。

「専門家にかかって!」と言うと「傷つけられた」と感じる人もいる。でも私はそれも恐れないでこれからも「苦しいつらい!」と言っている信号を出している人には専門家に繋がって欲しいと伝えて行きたいと思っています。
恨まれても拒まれてもそれがその人のために私が出来る一番大事な事だと思うから。
まだこの本は読み終わってないのでゆっくりと読もう。まあこれらの本はどれも結構重いから、ゆっくりが良いと思う。

たぶん「ああいう人たちは自業自得でああなってるんだから、どうなっても仕方ない」って思う人が結構いると思う。
私はたくさんのそういう人を見て来たし会ってきたけど、「この人は死んでも、この世にいなくてもいい」って思う人っていない。それが正直な感覚。
そうとしか思えない。だからこういう本を読んでいろいろ考えます。知ることは私の助けにもなる。
私は自分が思った事、感じた事を信じるから。それの裏打ちがあったら助かる。

そしてここで得た能力は私はクリニック内限定だ。
いろいろ知っていてわかっていても私はその人たちに対しては単独では無力なので、クリニックの外で私に何かを期待してくる人には申し訳ないけどちゃんとしたところに行って欲しいと言っています。
医者がいて看護士さんがいてケースワーカーや相談員がいて、仲間がいる。そんな環境の中でこそ生きるのが私の存在で能力。
あとはどんなにどんな人でも生きていていいと思っていても、私の安全な領域にいきなり踏み込んで荒らす人とは安全な距離を保つようにしています。それはクリニック内でも外でも。
自分の人生を一番大切にしないと。それが健康な感覚だと思う。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする