ちびロボ博士の sweet☆laboratory

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私と旦那と息子(新高2)と犬一匹。 楽しいことが大好きな家族です。 休日はノンビリするなんてとんでもない! 体力の続く限り遊び倒します。

ごんぎつね

2008-01-24 | 日記
4年生の国語は「ごんぎつね」(新美南吉)の単元を学習しているのだが、
数日前、「ごんぎつねに関するクイズを考えてきましょう」という宿題が出た。
 
息子の考えた問題は
「ごんは大人でしょうか?子どもでしょうか?」
 
「ん?? 子どもでしょ?『こぎつね』って言ってるじゃん」
と私が答えると、
「違うよ!『子ぎつね』じゃなくて、『小ぎつね』って書いてあるから、体の小さな種類の狐だよ!」と自信タップリに説明してくれた。
 
おお~っ!なかなか鋭いではないか絵文字
最初「子狐」と思っていた時には、
村人の気を引きたくて悪戯を繰り返す親を亡くしたワンパクな子狐が、後悔して改心したものの撃たれてしまい死んでしまった。 という自分の気持ちが相手に伝わらないもどかしさ、悲しさがテーマと思っていたのだが、
改めて「体の小さい大人の狐」だと思って読んでみると、
江戸時代。年貢の取り立ても厳しく、貧乏暮らしの村人たちにとって、
芋は掘るだけじゃなく散らしてるし、わざわざ干してある菜種がらに火をつけるし、とんがらしはむしり取ってるし、魚は網より川下に投げるし・・・
悪戯というより、悪質ないやがらせのニオイ・・・
 
なんだか、ごんが狐じゃなくて
ゴミ屋敷のオヤジみたいな、コミュニティから村八分にされている初老のオヤジに見えてきた絵文字
 
そうなると、兵十への絵文字攻撃も、お詫びの気持ちだけでなく、「オレたち同じ立場の人間として解り合えちゃったりするぅ?」という勝手な連帯感や、「神様だと思われてはワリが合わない」と思い身の危険を省みず土間まで栗を運ぶ自己顕示欲の強さから来ているんじゃないかと推察。
物言いもなんだかジジくさいし、洞察力もある。
月のいい晩にぶらぶら遊びに出かけるなんて、
オヤジくさいよ。ちっとも子どもらしくないじゃん。
 
肝心の宿題ですが、発表前の先生の検閲で
「小さいという字は子供という意味があるので、ごんは子どもです。
これではクイズの問題にならないから作り直すように」
と言われ、むくれて帰ってきました。 
 
ちなみに、新美南吉の執筆時の原稿では、『子ぎつね』でも、『小ぎつね』でもなく、権狐は、一人ぼつちの小さな狐で』となっており、「明日こそ先生納得させてやる絵文字」と鼻息荒いです
コメント
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