地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

<コラボレポ>どうする?通勤急行… with Mr.Densha

2020年04月26日 | コラボレポート
最近市外局番の話ばかりしておりましたが、空想都市コラボもすこーしずつ進んでおります。


いやはや、外で打ち合わせしてたのが懐かしいですね。
この打ち合わせは、1ヶ月ちょっと前のお話です。早くまとめてあげなきゃなんですけどね。いやはや怠惰なもので。いかんイカン…。

前回、新型車両の話が出ました。こちら、平坦な金属面と、ホームドアでも隠れない、電車上部に紺色が塗られた「8000系」の話が出てきましたが…


今回登場?したのは「6000系」。1992年に登場した車両です。


ぱっと見ると、なーんとなく8000系よりは古そう、という印象ですが、その新しさと古さを形作るのは何か、という話は前の記事をご覧くださいませ。

路線図を作るのだが、ひっかかるのが「通勤急行」…

さて、今回の本題は路線図です。
ででーん。電車のドアの上に貼られている路線図です。


まず、何に笑ってしまったって、
印刷する際に裁断する基準線となるトンボや、色の情報が入ってまして。



そしてこの路線図のファイル名「路線図 京中 日根川直通 路線図 海側 アウトライン化.pdf」が気になります。「海側」ってなんなんだ、って話ですが、みなさんお気づきでしょうか。電車のドア上の路線図って、その電車が進む方向に合わせてあるのです。つまり、反対側のドアの上には、左右反転した路線図が貼ってあるのです。それこそ神戸を走る鉄道なら「海側のドア」と「山側のドア」、って言えば分かりそうです。(いや、神戸電鉄はむずいな…)

中村電鉄の「海側」はどっち側かは少し迷うんですが(海のある西京方面には海と直交し北に向かうため)、北・東寄りと、南・西寄りでは分かれると思います。何て呼んでるんでしょうね〜。各社、何て呼んでるんでしょうね〜。

さて、問題になったのは…



こちら、特急、急行、各停の他に「通勤急行」の文字です。私が言い出した話ではあるんですが、この通勤急行AとBの処遇に悩みます。ちなみに特急や急行という運行パターンの種類を「種別」と呼びます。

都市部の鉄道だと、昼間は全部の駅に止まる各駅停車から、速く走るためにすっ飛ばす特急、その間の種類(急行や準急)まで色々な便が走り、うまーくダイヤを組んでいる訳ですが、通勤時間帯は、いやはやなかなか難しい。

その理由はこんなところでして。
・便数が多くて前後の電車が詰まっており、抜かしたり抜かれたりが難しい
・どうしても特急の乗客が多く、混んでいる電車がただでさえ混む
・速いはずの特急、停車駅で乗り降りに時間がかかり、遅れる

いやはや、難しい…。
そこで、現実の鉄道でも、通勤時間帯だけの種別が登場するのです。
たとえば…

・特急より停車駅が少ない種別が登場する
(速い訳ではないが、駅に止まると乗降時間が延び、混むので、その時間短縮と混雑軽減のため、ただ駅を通過する)
・特急と急行の間の種別が登場する
(特急に集中しないよう、しかし急行より速く行けるよう、その中間の種別が生み出される)
・昼間の特急や急行と基本的には同じだが、一部の駅で停車したり通過したり、微妙なパターン変更が生まれる
(このパターンが多いと思いますが、これは各社各線によっていろいろな事情でそうなるようです)

さて、中村電鉄では「特急と急行の間の種別が登場する」パターンを採用してみます。そして、通勤急行を2種類用意してみました。2種類…?


上の路線図、青い線が通勤急行です。西中崎から平川までの間、上の、黒線が入ってるものは、上築、大師橋に止まり、下の、黒線が入ってないものは、原富、松屋、高天寺に止まります。交互に主要駅に止まっていくパターンは千鳥停車と呼ばれます。どちらか一方が混みすぎることなく、同じ速度で走るので、抜かしたり抜かされたりがなく、シンプルになります。

問題はその呼び名。通勤…急行?この2つは呼び分ける…?

通勤急行でいきましょうか。最初は2つとも「通勤急行」と呼ばれていたはずで、それがいずれ呼び分けられるようになったとすると…1・2?α・β?いやしっくり来ない、A・Bも序列がつくようでベストではないんですが(この二者、対等なので)、甲乙も序列だし、まぁA・Bでいくか、ということになります。というわけで、路線図はほぼ整ってきました。

「サインシステム」って?

普通に生きているとなかなか聞き慣れないこの言葉ですが、駅名が書いてあるプレートや各ホームへの案内、その他駅の中のあらゆる案内表示板のデザインって、なんか統一感ありますよね。そのルール、基準のことです。

思えば20〜30年前は、そんなに統一感なかった頃もありました。会社のロゴを含めたブランドデザイン、ブランドイメージの一貫として、こういうものが整えられていった経緯もあります。

で、中村電鉄は?



こんな感じです。
ヒョー、文字のサイズだけでなく、文字と文字の空きも定められているワケですね。いや、何を隠そう、これはMr.Denshaの卒業論文のテーマでもあるのです。卒業展示でもちゃっかり中村電鉄のサインデザインが登場してました。

次は「トレインビジョン?」

トレインビジョンとは、ドアの上にある、液晶画面のことです。次の駅や所要時間、出口の方向を案内してくれるアレです。

Mr.Densha、本物と全く見分けがつかないほどに、実際のあらゆる鉄道会社のトレインビジョンを再現する人でもあるのですが、どんな映像ソフトを使っているのか…?あるいは納入企業が使っているソフトを使っているのか?

まさかの、パワポだそうです。
逆に、すげぇ…

地理人側で用意しておかなければならないのは、各号車ごとの出口の位置です。


こんな情報が必要になってくるわけですね。
なにやってるんだ私、こんな駅ないんすよ、誰も乗らないし誰も要してない

いけねぇいけねぇ、空想地図というかコラボを含めた全ての所業を否定してしまうところだった。実際には、割と常にそう思いながら、安定して低いテンションでやってはいるんですけどね。さて、上記の情報を揃えて、トレインビジョンを整えていければ、と思っています。

ではまたー!

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