地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

<コラボレポ>整いました!映像が!!!!

2020年06月30日 | コラボレポート
こんばんは。地理人です。
無料のレジ袋と2020年の半分が終了し、有料のレジ袋と2020年のもう半分が始まります。

さて、「空想調査員が見た、空想都市」展、明日から始まります。
明日から始まるのに設営が終わらない…!ってこともなく、さきほど無事終わりました。

今日は映像や音声が入りました。
(後で作業したり声が入ったりしてますがご了承下さい)


こちら、中村電鉄の車内、ドアの上にある画面です。
実寸ではなく65%に縮小して再現しているので、実際に見るとちょっと小さめです。ところで実在しないのに実寸ってなんだ…というツッコミは置いといて。


左にニュースや天気、広告が、右に次の駅や路線の情報を提供するトレインビジョン。作者はこちら、左がばつまる(中尾阿実)さん、右がMr.Denshaさん。そして次の駅のアナウンスは渡邉絵理さん、発車メロディーはTOK.Sさん。



左面はニュース、天気の他、ビューティー講座、駅ビルの案内、沿線自治体のCMが流れま。私もビューティー講座で美の感覚を磨いていきたいと思います。(えっ)

続いてこちら…


市民のSNS投稿。3人の市民の何気ない日常が投稿されたものが、ただただ動画で流れます。meetというこの世界では見たことのないSNSですが、現実で言う所のアノSNSに近いヤツか…?

昨日の設営ですが、佐藤さんはポスティング業者となり、ポストにガシャガシャとお届け物をツッコんでました。

ちょっとこのポストは中開けたり触れたりできないんですが、開けて見られるポストもご用意しておりますので、そちらを是非。

 

おお、どっかビル行ったんすか、って感じのタナゴさんですが、こちらも展示されているビル外観です。中村市内の出ノ町に行ってきた系記念写真も撮れます。ちなみに、再現の経緯レポが気になる方はこちらへどうぞ。

まずギャラリーに入ると、コンビニの店内BGMが流れてるのに気づくんですが、何度も聴くと耳から離れなくなるアルファマート。こうしてコンビニで買いたくなっちまう人間が生まれるのか〜その話は追ってします!


グッズもあります!

さて、東京はコロナ患者が日々発生する魔境になっています。1Fで換気が良いは幸いです。マスクをつけたままご覧いただいて心配が減る方は、お越し下さいませ〜。そんなそんな、今は行き時じゃない…というのも、ひとつ正しい判断かと思います。動画をお待ち下さい(軽く撮ろうかなと)。

では!

<コラボレポ>ポストと雑居ビルと、新しい空想地図の触れ方?(設営2日目)

2020年06月29日 | コラボレポート
こんばんは。
コラボレポート、展示2日のレポートです。

本日は、新しい地図・・・・・・アレッ?おかしいぞ・・・新しい空想地図の展示法模索と、ポスト、雑居ビルについてお届けします。



おおっこれは何だ…!?
雑居ビルです。中村駅で3番目に賑わう大きな街、出ノ町駅北口にあるビルです。1Fがコンビニ、上に焼き鳥居酒屋やカラオケ屋、消費者金融が見えます。こちらはタナゴさん作、彼女のこれまで出たことのない、新たな作風の出現です。ちなみに2Fより上にはどうやって行くんだ?と気になったアナタ、裏側から行けるらしいです。ビルの脇から入ろうとするとゴミ箱がありますからね〜ご注意下さいませ。

そのとなりにポストがある…?


こちら、郊外の新興住宅地、那田沢ニュータウンの、ファミリー層のお宅のポスト。奥様が定期購読する小冊子に、英会話教室や便利屋のチラシ。こういうのってどこも一緒かなと思って見ると…


そうでもない。

あんまりよく見えませんが、こちらは中心市街地のひとつ、中村駅至近にあるマンション。一人暮らしの20〜30代が住んでいます。宅配ピザや駅付近の小売店のチラシが入ります。一人暮らしの都市生活者が多いことや、中心市街地は近隣に店舗が多く、そのチラシが入りやすいのですが、こうしてポストの中身を見るだけでも、どんな街でどんな人が多く住むのか見えてきます。


あちゃー!
えらいこっちゃ…調査員の佐藤氏、ポスティング業者と化して仕上げに入ってます。しかしこのポスト、ちょっと中身が詰まりすぎてます。住人が中身を見てないパターンです。ガスの検針票見ると振替だったので未払いってことはないんでしょうけど、にしても2ヶ月分もそのまま置いとくなんて…

いずれにしても、人のポストの中身を見るという、普段はできない体験ができます。
普段、できそうでできない経験を、銀座で。(なんのキャッチコピーだ…)

で、この場所が気になります。
気にならない…? 気になりましょう。


今回このように、調査結果が見えるスポットをピンで指してみました。
さきほどのファミリー、浜田さん夫婦宅は、公園の多い郊外の新興住宅地。


さきほどの、ぎゅうぎゅうのポストは、横井辰郎さん宅。荒蓋という、市内北部の工業地帯で、下町です。交通利便性が高いことから、都心に通いたい一人暮らしからファミリーまでも多く、最近はタワーマンションも1棟建ちました。新旧が混在する街です。

こんなふうに、スポットから周りが見えてくると、地図から土地勘をつかむはじまりです。あまりにも字が小さくて見えづらいんですが、地図とその他の調査結果、収集品を往復して見てみることをオススメします。


さて。
地図趣味者は、空想地図そのものを見てあらゆることを想像します。その土地の風景や歴史、他の地域とのつながり…行ってきたかのようなリアルな土地勘をつかみます。しかしそんな人は僅か。多くの人は、空想地図そのもののビジュアルを見るのみです。

では、何か解説したほうが良いのか・・・いや〜作者が説明したくて説明してる流れは、私としてはそそられません。設定を正確に伝えることがミッションではなく、見る人が「ここってどうなってんだ?」「何があるんだ?」と興味を持つフックを提供できることが重要です。それこそが私の思う、「地図が万物の目次である」ということ。


そんなわけでピンを今回刺しまくってます。
それも、見どころじゃなくて…

コンビニとかファミレスとか、宅配便の配送センターとか。
全く見どころとは言えない、たまたま今回出てきたスポットをただ愚直にプロットしたものです。

地図が日常が読み解けるきっかけになるか(日常って全部実在しないけれど)…そこの試行錯誤をしています。

そして今日設営していたタナゴさん、佐藤さんのような、一つの合理性や正義を持たず、自身のポリシーは「無」で、あらゆる人になりきる、多様性憑依型の調査員…クリエイターの秘めた才能が、今回出ていまして、なかなかおもしろい展示になっているかと思います。私も楽しませてもらっております。


さて、私からですが、都城市立美術館、東京都現代美術館でも出展していた「市民の忘れ物」(財布の中身…レシート・カード類)も今回登場します。

まだまだ展示設営は一日…ではまた!

<コラボレポ>展示が始まる!? 設営1日目レポ

2020年06月28日 | コラボレポート
こんばんは。お久しぶりです。地理人です。
自室がどんどんスラム化しておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

スラム化している大きな理由のひとつ、「展示」ですが、
いよいよあと数日で始まります。本日はその設営1日目でした。

※7/1(水)〜11(土) 11:00〜19:00 日祝定休

…前回もお知らせしました、こちらの展示になります。



さてさて、わたくし相当な展示素人なので、ギャラリー関連で強い助っ人が何人かいらっしゃって、どうにか設営ミッションを切り抜けられております。感謝。



さて、これまでの展示でも毎回登場していた大判の空想地図、今回は7500分の1の縮尺で出しております。アレッ…?その隣にポスト…?なんだソレハ…?


あれれ…?

この話は明日します。笑


こ、これは…?
この話は、明後日します。



これまで、空想地図と、空想都市上の日常の一面(忘れ物や、間取図等)をあわせて展示していましたが、それが一体空想地図上のどこなのか、わかりにくいものでした。

あらゆる都市の日常の一面があり、空想地図はその目次になる…地図は日常の目次であるとはずっと言ってたんですが、なかなかそれを形にできずにおりました。

今回は、どの部分なのかを地図上に示そう…と思ったのですが!
あれっ?複数箇所プロットすると地図が隠れてしまう…マズイ…

というわけで、3分の1のサイズで作り直し、出直します。


こちらは、コラボレポで何度か登場したホンダノホンダナさんの百貨店包装紙と紙袋。
1960年台のもの(左)、2000年台のもの(中央)、1980年台のもの(右)。おぉ〜。
3種類を見て時代の変化を読み取ることができます。


入口付近のガラス窓に不動産屋の間取図を貼り付けよう〜不動産屋にしてしまえ…と思ったのですが、実はドア前の仕切りがあって(地下への吹き抜け)左に行けません。見れねぇ…というわけで、ギャラリー内に移しました。


さて、今回は「空想調査員が見た、空想都市」という展示ですが、空想調査員とは…。考古学の研究者が、行けない世界(過去の日常)のリアリティを調べ、再現するように、行けない世界(現代の空想都市の日常)を再現すべく、各分野のプロフェッショナルやクリエイターが調査員となって、今回の空想都市展に向き合います。

私も地図・地理面の調査員となりつつ、今回は色々な調査員を招いております。実際の都市が、あらゆる多様な人々が集まる場になるのと同じく、空想都市も都市の日常性をみつめて楽しむプラットフォームになれば、と思っています。

まとめている場合じゃない!
なんと、まだ、できてないものもあるのです。みんなで直前仕上げ

それではまた明日〜


<コラボレポ>展示情報「空想調査員が見た、空想都市」

2020年06月19日 | コラボレポート
みなさま、お久しぶりです。

市外局番地図が飛ぶように売れまして、皆様ありがとうございます。
200部増刷したのに、もうすぐなくなりそうでして、今度はもう少しパワーアップしようと思います。(パワーアップと言っても、市外局番の数字を大きくできるところを大きくする、とかですが…)

最近の私ですが、なかなかにアタフタしています。


こちら、まもなく展示が始まるのです。
これまで「コラボレポ」と題して、Mr. Denshaさん、ホンダノホンダナさん、キシリ徹さんが中村市の一面を再現する様子をレポートしましたが、それはこの展示のためでした。

2020年7月1日〜11日@東京・銀座八丁目 ART FOR THOUGHT(最寄り駅は新橋)
※在廊日については未定
※開廊時間も未定(確認中です…こんなご時世なもんで…)


こんなご時世なのに展示かよ、って感じではありますし、半年前に同じ東京で展示したばっかりだったので、このタイミングで何を展示するのだ…半年前と同じものを展示するのも違うし、かといって新作をバンバン作る余裕はないし…。

かねてより、私一人で新作を作らなければ何も進まない…というワンオペ限界問題を感じていましたが、いよいよそれを解消する契機かもな…と思うに至りました。

マニアフェスタの主催、別視点も2人が核になって何人もスタッフがいるし、同じく空想地図作者のらのさんは、気づけば彼女のレイナさんを引き込んでユニット化しているし、架空CMソングのキシリ徹も、2人を核にして何人も集まっているし……こちとら何年経ってもワンオペやねん!カァーッ!とエンジン噴射できる程度の憤慨は溜まっていました。

空想都市を、あらゆるクリエイターが参画するプラットフォームにし、五感で感じる都市を再現する、という構想は(10年くらい前から)ありました。なぜ今まで棚上げになっていたかって、人に何かを頼んだり、誘ったりということがとても苦手だったから…なんですが、そうも言ってられん!というわけで立ち上がりました。

そうたくさん報酬をお出しできる訳でもないので、5人くらい参画してくれるとイイナ…と思ったら、気づいたら10人です。ありがてぇ…!そして大変です。

どんな方々なのか…作家の顔ぶれを紹介します。

「作家参画」の方々が私の他に10人いるんですが、展示物に少し登場する方々(補助参画)もいます。その他関係者の方も含めると、連絡すべき人は16人。気をつけるべきは、「作家参画」の10人のうち、もともと面識があったのは2組だけで、出身コミュニティがバラバラなのです。

私自身がいろんなコミュニティをほっつき歩くため、いろいろな異なるコミュニティの養分を混ぜ合わせると私になるんですが、それを象徴したメンバー構成とも言えます。

コミュニティや複数の友達がいるところから何かを始めようとする流れではなく、完全に、今回の趣旨に合うなと思った方を一人ずつお誘いした結果、気づけば全く共通点のない、共通の知り合いのいない数人が集まっていました。

先日ZOOM顔合わせをしまして、珍しく場のファシリテーションみたいなことをしたんですが(私以外の人が全員画面越しに初対面、という人がほとんどの中で、フリートークどうぞ!って訳にいかないからね!)、改めて良いメンバーだと実感しております。皆さん、自身の本業や興味範囲より少し外側も含めて見渡せて、自分の技量を客観的に捉えていらっしゃる。プロってこういうことなのね…。

顔合わせを終えて、よくこれだけの人々が集まってくれたなぁ…と、少々震えそうな状況ですが、おもしろいのは、自分の担当したところ(作ったところ)でも、どこか他人事のように説明していたこと。自分が一番関わっているのに、他者目線で向き合い、意見する…皆さんが普段からそうなのかどうかはわかりませんが、完全にこれ、私が空想都市(空想地図)を描くときの姿勢なのです。空想都市が、人をそうさせてしまうのかどうかはわかりませんが、この視点さえ共通で持てば、得意分野が遠くても、空想調査団として同じ(空想)都市内で活動できる、のかも知れません。

さて、それだけ言うならどんなものができているのか…?
それをお伝えしたいんですが、なんと、展示1週間半前にして、全部完成している人は誰もいないのです。私の空想地図の改訂もまだです。なので、展示開始以降お知らせします。

さて、さきほどのカラフルな表をご覧ください。絶対に連絡漏れが発生する自信があるので、この表の右にチェックリストの欄を作ってどうにか進行管理しようとしています。こんなん会社員以来10年ぶりではなかろうか…。

問題は連絡手段です。Facebook、Twitter、メール、LINEと連絡手段もバラバラ。どれかに揃え…ようにも難しいので(メールは面倒だし)、Slackに統一すっか!と思えど、まだ叶わず…。結局まだそれぞれの連絡手段での連絡が続きます。

「綿谷エリナ」の欄、「事務所」って書いてあります。なんじゃこりゃ!?
なんなら彼女はFacebookでもTwitterでも連絡はできるんですが、彼女は事務所所属、声の仕事は本業になるので、「事務所を通して〜」とのことでして。まさかのマネージャーさんとメールでやりとりすることに。薄謝と私の準備の甘さに「その体制じゃ無理です」って言われるな〜と逃げ恥…じゃなくて逃げ腰でメールを送ったのですが、まさか通ってしまい、原稿を送った翌日に音声が来てしまい…!こりゃスゴイ

彼女、本当にコンビニの放送やるかもしれなかった人なので、ホンモノもホンモノなのです。これ、たぶん会場でしか聴けないので、気になる方は会場へお越し下さい〜(こんなご時世ですが。たぶん、空いてます)

他のクリエイターも一人ずつスゴイので、追って紹介致します〜。
色々準備が間に合わない〜ではまた!