地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

郵便番号?空港?鉄道と高速道路? 新しいデザイン日本地図を作ってみよう

2022年10月31日 | グッズトーク
こんにちは、こんばんは。
新しいグッズを作らねば…そう思いつつ、少し進めたものがあるのでチラッとお見せします。
先日、意外と売れているグッズとして市外局番地図と超路線図を紹介しました。



空想ではなく、案外、現実の地図でも新しく作れるテーマ、デザインはあるのです。そしてそんなテーマは、まだまだありますよね。

まず、市外局番ができたら、次に似たようなものと言えば…
郵便番号…でしょう。しかしこれはとても課題が多いのです。すんなりと乗り気にはならなかったのですが、重い腰を上げて試作してみました。



あー、こうなっちゃうんですよ〜。
都心近辺、ほぼ見えない…!大量の郵便番号が詰まっています。
23区は戦前の合併前の区ごとに振られているので、1つの区の中に2〜5個の郵便番号が詰まっています。

同じ範囲の市外局番を見てみましょう。



市外局番は都心でも郊外でも田舎でも、市内料金となる単位料金区域(↑同じ色で塗った範囲)は同じくらいの面積です。東京23区のように人口が多いところだと、市外局番が2桁(03)で、続く電話番号は8桁もあるので、1000万人弱が住む23区の人口でもなんとかなります。田舎になればなるほど、市外局番の桁数が増え、人口が少ないのでそれに続く電話番号の桁数は少なくても大丈夫です。

郵便番号は、こういった制約はあまりなく、古くからの大都市都心部は細かく、郊外や田舎になると広く粗くなります。その点、粗密が鮮やかに出るのは良いかもしれませんが、ポスターにしたときに大都市が見えないのは致命的です。どこか空いたところに拡大図を載せると良い…んでしょうかね。

千葉県の299、埼玉県の369、山梨県の401…等、その地域の中心地を取り囲む周縁部をまとめたエリアが広く、市外局番に比べるとこのエリアの区切り方が雑です。市外局番のほうが模様としては美しい気がします

あとは、データ上、市外局番よりも作るのがめんどくさい、という事情も重い腰になっているところです。今回はちょっとハイになって追い上げたものの、なかなかにめんどくさいところです;;;

うーむ。

ではもうちょっと前に仕込んでいたものを紹介しましょう。

●空港アクセスマップ


各空港の発着航空会社と、主要都市へのアクセスマップを、2020年10月に試作してみました。
九州だと、大分県だけど大分空港ではなく福岡空港から行ったほうが楽な日田市とか、いや日田市に限らず福岡空港から行ったほうが早い都市は多いんですが、福岡や宮崎のように空港から中心部が近い都市もあれば、鹿児島や大分のように遠い都市もある…その様子を地図にしてみるとなかなか便利だろう、と思いました。

思ったのに、九州を作ったところで力が尽きました。頑張りたい…。


●主要交通路 開通年マップ



2021年9月、鉄道と高速道路、新幹線の、それぞれの開通年を地図に載せて比べてみたい、と思う衝動が湧きました。鉄道は1870年代から、高速道路と新幹線は1960年代からできてきます。それぞれの年代は違えど、初期にできたか、割と最近できたか、差分を比べてみるとおもしろそうです。主要都市(県庁所在地等)間で、鉄道、新幹線、高速道路が何年にできたかも載せてみました。

九州の場合は新幹線ができたのは最近だが、高速道路は早い段階でできていたことが見えてきますし、福岡〜熊本は早い段階でできて、大分〜宮崎が比較的後でできていることが見えてきます。


四国は高松、徳島周辺からできていったようですが、全体的に後でできていくんですね…。新幹線がない割には高速道路で各県同士が結ばれるのは早いのは印象的です。室戸岬経由はつながるのでしょうか…。

こちらは九州、四国、まではやりました。次は中国・近畿地方か…やるか…。


中途半端に作り散らかして、どれも1〜2割しかできていないのが良くないところです。今年度中にはどれかは完成させて商品化したいと思います。

ではまた!

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