地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

中村市街地150年の変化

2022年11月30日 | コラボレポート
さて、先月は、郵便番号地図をはじめさまざまな地図を作ろうとしている話を致しました。
…がしかし、あれから全然進んでいません。ありゃりゃ〜。

現在注力中のものは、学芸出版社から出る新刊「空想地図帳」の準備です。
私としても久々の空想地図本になりますが、今回は私以外のさまざまな空想地図作者の空想地図も紹介します。

9割以上原稿は進みましたが、これから作者さんへの確認等を進める予定です。

本日の本題は、中村市街地の150年を追う、という件です。
空想測量会議第2回第3回を経て、市街地を描き替えるに至りましたが、ここで叶ったのはこの市街地が150年どう推移したか、を追えるようにしたでした。


・主に中村城付近が武家地、街道沿いが町人地がある中規模の城下町だった。



・田立沼を避けて鉄道敷設、中村駅が開業(1886年)。同時に田立沼が埋め立てられる。
・武家地、町人地、寺社地の区分けはなくなり、城主の土地等が官有地となった。
・城址は官公庁や学校の用地となる。


・中村駅付近が市街化する。
・京中電鉄、中村電鉄の旧線が開通。
・市街地が少しずつ拡大、北東部はスラム化し、火災で大きな影響を受ける。
・市街地の外側を大回りする平川の新流路が完成。
・北西部郊外に旧制中学移転、学校新設。


・平川大火を契機に、スラム化した北東部が平川の旧流路を区画整理、県庁と市役所を移転し、新たな中心市街地として開発される。
・市街地を南北に貫通する登州街道の新道ができる。
・中村駅と広善城址を結ぶ中央通りが開通。
・中村駅西口が少しずつ市街化する。
・正平橋南側も区画整理される。


・中村駅周辺の市街地が拡大し、平川駅付近まで市街地がつながる。
・雄貝川駅付近の宅地化も進行する。現在でも狭小の木造家屋が密集残っている。


・全域で軍用地が転用され、学制改革で各種学校が変更、新制中学校が設置される。
・登州街道のバイパスとして平川駅までのルートが開通。
・戦後、東西の幹線道路となる箱島街道新道が整備される。
・大学通り(中村大学東西の道路)の整備も進む。


・1962年、進駐軍跡地の半分は白枝公園として整備、もう半分は広善公園から移転した中央高校と白枝中学校に変わる。
・1969年、平川駅以北の登州街道新道が開通する。
・専売公社工場跡地が親崎団地となる。


・松宮新道が開通する。線路跡地の広大な土地を中村SOLスクエアとして再開発。
・親崎小学校、廃校。
・松倫小学校と荘徳小学校を統廃合、広善小学校となり、荘徳小学校跡地は複合施設「コラボ荘徳」となる。

2021年版の中村市の大判地図は、こうした変化を踏まえたものになります。

ここからは余談。身の回りでは遠方に行く人も増えています。全国各地、交通機関も宿も満席が多い、という話は聞いておりました。
私もようやく、11月下旬に全国旅行支援にあやかり、北へ、西へ、行く等しました。


▲日本海と太平洋の水が分かれる堺田(山形県最上町)
瀬戸内海と日本海の分水界の兵庫県丹波市( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60453590X10C20A6960E00/ )は気になってたんですが、こんなところにも平地の分水界があったとは。


▲琵琶湖に浮かぶ離島、沖島(滋賀県近江八幡市)
琵琶湖ビエンナーレ最終日追っかけで、初めて湖に浮かぶ離島に上陸しましたが、漁村の営みが島全体に漏れ出す独特な様子で、ビエンナーレ以上に島そのものの印象が強く残りました。

その他、岐阜市では、全国旅行支援のクーポンが岐阜バスで使えたことで、
500円の全線平日日中一日券で、2090円分の移動をして帰って来る等しまして、
その行程についてはツイートしました。

それではまた〜

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