地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

空想地図、3年ぶりに、ごっそりと修正中。

2020年03月29日 | 空想地図更新日記
日記…と言いつつたぶん今日しか書かないんですが、一体いま何をしているかを簡単に書き留めておこうと思います。
なんぢゃこの色は、という感じですが、現在できている中村市北部の全図のうち、真ん中の白い部分をごっそりと書き換えています。ごっそりと言っても、主要道路や鉄道の位置関係は変わらず、そのルートや、細かい街路が変わっています。

たとえば、元こうだったものが…

こう変わっています(作業途中ですし、左の凡例はあとで足されます)


変わっているような、変わっていないような。

どこに問題点を感じ、何を修正し、どう改善?したか…
その細かい話を、たぶん記録に残しておいたほうが良いんだと、思います。

しかし、めんどくさいのです。私はマメじゃないのです
あと、ずっと地図描いてたい人だ、と思われるのですが、基本的には飽きっぽく、地図でないものも含めて次々と色々思いついて作ったり、休んだり…を繰り返すので、かなりとっちらかります。そして案外空想地図は、進まないのです。

大体やらなくていいことですからね。
…という理性は常に持ち続けているゆえ、進まない進まない…。

ところが半月前に奇跡的にスイッチが入ったのです。そしてコロナ影響ではないんですがたまたま私はいま手が空いています。むしろスイッチが入っているので、コロナ影響で暇になるほうが、いまのところ個人的には助かる…コロナにさえかからなければ…。

これを逃すと修正のチャンスを逃す……私がやる気になっているうちに…気になっているところはごっそり修正しよう…というわけで日々作業中です。重ねて言いますが結構珍しいのです。超めんどくさいし


そんなわけで、色々ミニタスクを棚上げしていることもあるんですが(汗)、そしてもう少しこの空想地図の修正、更新について記録に残したりちゃんとブログに書くべきだ、とは思ってるんですが、限り有る私の資源(時間とやる気)を修正に集中させるべく、簡易的な報告にとどめつつ修正を進めたいと思います・・・ではまた・・・

<コラボレポ>新旧電車のデザインは、ただの新旧じゃない。時代背景が見えるらしい。

2020年03月26日 | コラボレポート
皆様いかがお過ごしでしょうか。時代はコロナです。換気のいいところでコッソリ打ち合わせをしています。リモート…でもいいっちゃいいのか。

Mr.Denshaさんとの打ち合わせのレポートです。今期のコラボで最も進んでいます。
4月から新社会人となる電車系大学生。卒業論文(展示&発表)のテーマも「駅らしさを作るもの」と称して駅デザインを論じてます。幼少期から電車好きで、研究テーマや進路に至るまで、一貫して鉄道がメイン。そのキャリアは一本のレールが貫通するかのようでもあります。



Mr.Denshaさんがこれから再現?するものは、

 (1)中村市を走る中村電鉄の車両デザイン
 (2)中村電鉄のサインデザイン
 (3)中村電鉄の路線図
 (4)中村電鉄の新型車両のトレインビジョン
                  です。

中村市内には複数の鉄道会社が走っていますが、その中でも郊外と都心を結ぶメインの私鉄となるのが中村電鉄です。さて、今回は主に(1)中村電鉄の車両のデザインについてのお話です。



前回、中村電鉄の、比較的新しい車両のデザインができあがってきました。ヒョー!突然すごいの来たぞ・・・




ホームドアが車両のデザインを変えた?
突如姿を現した、中村電鉄の比較的新型の車両デザイン。おお、それっぽい。新型車両っぽい。しかし「新型車両っぽさ」って何が鍵なんでしょうか。これは2008年頃以降の鉄道車両でよく見られるデザインを参考にしていますが、窓の上部で左右に広がる紺色のラインは、ホームドアの設置以降に普及したデザインとのこと。

ホームドア??この車両、窓の上に紺色のラインが入ってますが、よく見てみると最近そんな電車が多い気がします。ちょっと前は窓の下に色のラインが入ってる電車が多かったと思います。ホームドアのあるホームで待っていると、窓の下のラインって見えないんですよね。そうか、だから最近の電車は、窓の上だったりドア周りに色がついてたりするのか。

新旧車両のデザインから、会社が、社会が、見えてくる。

ここまで来ると見たくなってくるのはそれ以前の車両。以前はどんな車両が走っていて、どんなデザインの変化があって今に至るのか。これが見えてこそ、この中村電鉄という会社が見えてくるし、時代の変化が見えてくる。そうなると、見てみたいのですよ昔の車両を

そこで、2008年の新型車と比べて2世代くらい前のデザインをも作・・・(空想)調査してみることにしました。



おお、手描きなのか。


着色をするとこんな感じに。
左が19992年製の6000系、右が1975年製造の5000系。

おおお、走ってそうだ…そして時代を感じる…
まず1975年製の5000系から見てみましょう。

高度成長を物語るのは「貫通扉」



この時代は白熱灯を使用している車両が多く、ライトが丸いのが特徴です。材質はステンレスですが、この頃は車両にステンレスを使い始めたかなり初期の頃。ステンレスの銀色以外に色を足すこともなかったのでしょう。ただ、90年代に入って、中村電鉄のコーポレートカラー(青)が定まると、青色の帯をあとで入れたりしたことでしょう。そう、同じ車両でも晩年だけ色が入るパターンも、よくあるのです

正面真ん中のドア下部に「急」のマークが入っていますが、「急行」の省略表記。今は見られませんが、この時代だとこんな電車がいたのです。そう、鉄板のプレートで掲示する電車もありましたよね。(写真で知ってるだけ。見たことないけど)

「真ん中にある」のがこの時代らしさ、なのだそうな。

都市の成熟と、デザインの変化


続いて1992年から製造されたと思われる6000系のデザインです。この頃に流行ったデザインの肝はブラックフェイス。窓の周りの部分が黒く塗られ、前よりスマートになっています。

同時代に作られた、(現実世界…東京の)京成3700形、東急2000系、東京メトロ06系の正面は、正面の扉が真ん中にありません。右窓:扉:左窓の割合が5:3:2になっているので、Mr.Densha氏はこれを「5:3:2顔」と呼んでいます。比率なんて気にしたことなかったぜ…。

そう、真ん中にないということは、連結したとき隣の車両と行き来できる扉にはならないのです。非常時に前から降りるくらいで、平常時、この扉は機能せず、扉の存在感もおとなしめになります。

背景には、この頃に都市化も人口増も落ち着いた、ということです。バブル期まで、人口は増え続け、物価も上がり続け、給料が上がるだけでなく運賃も年々上がってましたが、90年代に入ると変化がなくなってきます。需要が安定し、利用者数も一定になってくると、編成を増やしたり変えたりしなくて良くなります。中村電鉄の場合は、各駅停車も急行も8両編成で固定、となったのでしょう。

今後は路線図とドア上の画面ができてくる…?

(2)中村電鉄のサインデザインは既に素案ができているので追って紹介します。(3)中村電鉄の路線図…は地理人が路線データを練り直さなければならないので、練り直してから取り掛かることに。さらに駅ごとの出口の位置が明らかになると、(4)中村電鉄の新型車両のトレインビジョンもできてきます。地理人も案外意外とやることが増える

余裕があれば、同社の路線バスのデザインも考えてみたり…するかも?

次回の打ち合わせは(3)路線図と(4)トレインビジョンの進捗。追ってレポートします。

(議事録:膳所 → ライティング:地理人)

地理人のコラボの話とグッズの話、始まります。

2020年03月14日 | 全般・その他
こんにちは&こんばんは。地理人です。

マニアブログフェスタ、はじまります。
マニアフェスタ出店者の皆様方とともに、ブログ発信&グッズが買える新企画。(詳しくはこちらからどうぞ

それにしてもブログを新しく始めるなんて、何か心境の変化があったのでしょうか。年1回更新されるかどうか、という過疎ブログサイトの地理人ノート、というサイトもありますが、アレとは何か違うのでしょうか。

地理人ノートはもはや、人生の個人的振り返りや展望を考える自分用メモとなってしまいました。そう、あのサイトから何かを広げようとか、なるべく多くの人に見てもらおうとか、そういう流れはないのです。

1. リアルイベントや物販でしている話を、このブログで伝えていく

ネットでもそろそろ広がる出し方、伝え方をしていこうと少し思い始めました。そこに来て、コロナウイルスはえらいこっちゃで、イベントや物販等、実際の場所で何かを展開する機会は今はいったんお預け、という世の風向きです。
マニアフェスタその他の物販イベントでは、ここ1〜2年で作り増やしているグッズの話を口頭ですることはありますが、イベント中止旋風が吹き荒れる昨今、安全を求めればインドアで、向かうのはインターネットでしょう。そういえばグッズの説明や余談を、ネットではほとんどしていないので、改めて届けられるようにしよう、と思い始めもしました。

そこで、4月から少しずつ、空想地図グッズの紹介…店頭でお話してる話などなどをお届けします。

2. 6月に展示があるので、様々なクリエイターとコラボを進め、その過程をこのブログでレポートする

地理人といえば、人見知りはないのに人に何かを頼むのが苦手で、結局一人で色々積み上げてしまう、協調性のないワンオペ野郎でした。一人が好きかって?そりゃ一人好きだし楽なんですが、特にワンイペを好んでやっている訳ではないのです。もう、一人の力では、空想都市の何かを作り進めるのに限界があります。実力的にも、時間的にも。そういうわけで、いつか誰かとコラボしたい、とは思っていたのです。これまで、自分主導で誰かを巻き込むと、大体始まらないか、途中で終わるのが通例だったため、呑気に始めよう!とはなりにくく、慎重にもなるのです。しかし、それでも始めます

6月に予定している展示についてはもうじきお知らせしますが、昨年の東京都現代美術館での展示と異なるのは、私以外の多種多様なクリエイターが参画することです。タナゴさん、Mr.Denshaさん、キシリ徹さんをはじめ、多種多様な人々とのコラボを経て、展示したり、グッズにしたり、ネットで発信したりする予定です。それを、クレイジーに己と闘う真面目大学生(休学中)の膳所からレポートします。



ちゃきちゃきした告知はここまで。ここからは私の書きたい放題。
空想地図に関して、2017年頃まではわりと呑気なものでした。特にアウトプットの機会も多くなかったので、空想地図を作り進めても進めなくても、その他の再現品(風の、創作物)ができなくても、特に気にすることはありませんでした。まぁ人生において、しなくていいことでもあったのですよ(今でもそうっちゃそうだけど)

ところが、2017年以降、公立美術館での展示や、マニアフェスタで等のグッズ出品の機会が増えます。こうして変わったのは、忙しさ…というより、同じものを出し続けると、停滞感を感じるということです。私が停滞感を感じるだけでなく、何度も来る人にとっては停滞感を感じるだろうなぁと言うピリリ感です。

そんなにピリリとしなくても、という声もあるかもしれませんが、ピリリがないと私は動きません(人生の停滞です)。ピリリはよく言えば刺激です。ようやっとこの私に、何かを作り続けよう、世に届けようという意識が芽生えはじめてきました。

ワンオペ野郎のままであれば特にまぁ何でもいいか、となるのですが、参画するクリエイターにとって、空想都市を通して、いつもとは異なるアウトプット、アプローチになり、より新たな表現や仕事に繋がる機会になるのであれば、やったほうがいいしやる気も出るところです。出るでしょう。以上、地理人天気予報でした。