地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

2022地理人の振り返り (3) 受動からのアレンジで新展開を作る

2022年12月31日 | 振り返りと展望

停滞感〜と言い続けても停滞感は停滞感なだけだし、
持ち場いいな〜と思っても、場所があっても動かねばどうにもなりません。

じゃどう動くかやんけ…
しかし…

地理人、とても受動的。これは私が自覚し続けていることです。ただ、私が言いまくっているだけでそうは見えない人もいるようなので、受動的な割にはうまく(この回路を)こねくり回して生きているのかもしれぬな…とは思いました。

●能動/受動、インプット/アウトプットの図で整理しよう

さて、原始的には能動も受動もなく、ただ、さまざまな地図を見ていた末に空想地図を描き始め、各地の都市探訪した結果で空想地図をブラッシュアップしていった…これはシンプルなインプット→アウトプットの構図です。一人で完結しており、この段階では仕事にもならないし、広がりもしません。



会社を辞め(多くの人が知らなかったり忘れてたりするんですが、2009年から2年間会社員をやってるんですよ!)た2011年から4〜5年間ほど定番となっていく流れがこちら。
依頼が来て、準備・作業して、アウトプットする、という流れです。
これは、著書や記事、展示が主ですが、その他も基本的にはこの流れでした。

しかしこの問題は、アウトプットがワンパターンになる、ということです。
当初は新しいアウトプット先が増えていくばかりだったので良かったのですが、2016年以降、同じことを続けてて良いのか…?ということに限界を感じ、流れを変えることを試みます。といっても、受動的なままで。

●来た提案を少しアレンジして返すひとひねり



(はい、だんだんよくわからない道路標識みたいになってきましたね…)

2015年頃までは、アウトプット先やアウトプット方法が増えていたで良かったのですが、似たようなアウトプット先や方法で同じことをすると、ほぼ同じことの再生産になってしまいます。しかしありがたいことに①仕事の依頼が来ると、ここでひとひねり、②「こういうのでも良いですか?」と別の提案をして、受け入れられたら③新しい試行錯誤をして、④新形態をアウトプットします。

一番大きな実例はこちらです。

2016年、「空想地図の描き方」の内容で提案いただきつつも、空想地図以外のアウトプットを試もうと「新たな現代都市地図の読み方」を逆提案し、企画が通過、2019年に刊行。

続いて、この回路がもうひとひねりします。

●来た提案をアレンジしてから他者を巻き込むふたひねり



早い話、小者の自分にできることは限られている訳です。
もうひとひねり加えた新パターンは、依頼が来てから、他者を巻き込む提案をして、他者を巻き込むという流れでした。

具体的にはこちらです。
(しまった、自サイトで紹介記事残さなきゃ…)
2020年に「空想地図の展示」という依頼で来たのですが、地図のみならず、地図を目次として空想都市のあらゆる日常の断片を再現し、視聴覚で感じられる都市を味わっていただく…という内容でした。音楽から音、デザイン、文章、映像とさまざまなプロに参画いただきました。時間的には突貫でした。
(巻き込まれた人:キシリ徹、佐藤香織、タナゴ、寺井暁子、TOK.S、ばつまる、ホンダノホンダナ、Mr. Densha、渡邉絵理、綿谷エリナ)

(しまった、自サイトで紹介記事残さなきゃ…)
こちらも2020年に来たお話ですが、展示の内容は特に指定がなく、自由度が高いものでした。空想地図…と全く関係なくて良いのです。そこで、全くこれまでと異なる、アジア各国、各地域の街の、誰も注目もしない何気ない一面を捉え、架空でその国(地域)らしい街のイラストを描き、その街を形作る傾向や重力をつかむ、という展示でした。これは引き続きやっていきたいと思います。
(巻き込まれた人:三文字昌也)

引き続き、このスタイルは取っていきたいと思います。

ちなみに先日、新しい本の企画提案が来まして、共著に持っていこう…としたのですが失敗しました。しばらく単著沼が続きます。いつか共著を書きたい……

ただ、受動スタートだと、来ないと始まらないし、さすがにアウトプットの異なる提案も、予算が変わるような提案もできません

残るは、能動アクションですが…
能動性が…ない…

さぁどうする?
続いては、能動性を引き出す仕組みを考えます。


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