地理人レポート

展示や新グッズ作りに向けたコラボレポートと、空想地図&地図グッズ紹介をお届けします。

2021年簡易的振り返り

2021年12月31日 | 振り返りと展望
例年、怒涛の振り返りをするのですが、本年の振り返りはそれよりは簡単に〜
(今年はあんまり進捗がないもので)

◎コロナ影響と仕事
仕事やその他活動には色々ありますが、なかでも…
・(A)表に出ず、粛々と準備やアウトプットをする仕事
・(B)実作業は少ない、あるいは報酬は少ないが表には出て反響を得る仕事
この2種類あるとしましょう。(B)は単体で見れば小さいものの、(A)を呼び込む起爆剤になったりもします。さて、昨年からのいわゆるコロナ禍では(B)の機会が少なくなります。(B)単体の金額は、(A)に比べてかなり少なかったりもするので、(B)がなくてもそこまで困りませんが、その影響で(A)が減りそうな気もします。オンライン(SNS・動画等)に弱く、どこの組織にも属さず、継続的仕事関係者がいない私のような人間だと、過去の(B)の蓄積で生きながらえることになります。まぁ、低調ながら生きながらえたと思います。

なかでもおもしろいのが「空想都市トラベル」。宝探しゲームをプロデュースするタカラッシュとのコラボで、コロナ前はリアルイベントができたものの、できなくなってキットを発売するようになります。そこで中村市を舞台にした謎解きキットが出まして、シリーズもう3、4作出ています。毎回テイストが結構変わるのがおもしろいのですが、異なるターゲットに届いているのか、結構な変化に飽きない常連さんに響くのか、それなりに売れています。ありがとうタカラッシュ。(写真は昨年のものです)


◎展示
イベントはほとんどないものの、展示はありました。

・アジア都市透視展(3月)…空想地図、というか地図から脱し、イラストへと表現を広げ、都市デザイナー三文字とのコラボという次の一歩へ踏み込んだ機会でした。緻密な手描きという未経験の試練でしたが、引き続き進めたい所存です。


・フロム・ジ・エッジ展(10-11月)…昨年の銀座の展示(空想調査員が見た、空想都市展)の再演なので、創作活動そのものの振り返りは割愛しますが、現代美術展がこれまでほぼ開かれてこなかった鹿児島での反応(初めて触れました、という人も多々…)と、このタイミングで親戚以外の鹿児島との接点ができたのは良かったと思います。


◎著述
あらゆる作者の優れた空想地図を紹介する「空想地図帳」、日本全国旅エッセイ、小学校中学年向けの地図読み方本…課題図書3冊溜まってます。さらにもう1冊控えて待ってもらっています。今年には出るかと思われましたが、進みがとても遅かったのでまだ出せず…とても反省しています。陳謝…。

◎シェアハウス更新と家賃相場上昇、気仙沼から得る地方生活の着想
2011年11月に始めた弊シェアハウス、つまるところ自宅である本郷はなれ、粛々と10周年を迎えておりました。時期もコロナ、かつうちがあまり集客しないタイプの住居専用型ハウスゆえ、そんなことも言わずに10周年は粛々と過ぎたのですが、始めた頃は10年も続けるとは思ってなかったのです。かといって、10年後にどう過ごしてるかを考えてもいなかったのですが。

無事今回も更新でき、契約上はあと2年続けられはしますが、大家さんは契約開始時にすでに高齢、高齢者の10年後はさらに高齢、家も築50年から60年に。続けられる限りは住みますが、大家事情(代替わり相続税)を考えると今後5年続くのか?怪しいな〜と思っております。さらに、コロナで周辺の家賃相場は上がっています。日によって通勤、日によってリモートワークができる、と言えば聞こえはいいんですが、通勤もできて、かつ家も仕事できる環境を要するとなると、ワンルーム住まいの世帯が2DKに、2DK住まいの世帯が3DKに…と、広い家を求める人々が増えたようです。それによりワンルームを上回る家の需要は増え、アフターオリンピック…とは関係ないところで、東京の家賃は上がっております。おまけに10年前と異なり、シェアハウスに向いた物件は業者にすかさずGETされるので、この家の次に、似た環境で似た家を再現するのは非常〜に難しいのです。

ところでアタクシ、一人法人があり(地理人研究所)、そちらも密かに事務所がありました(シェア事務所)。展示物や書籍の倉庫化してたんですが、これまたアジア都市透視展でコラボした三文字のプロデュースでセルフリノベ、書棚と小上がり収納が完成。仮眠ならできる環境が整います(片付けはこれからなので写真の空間は完成形ではありません)。ここがコンパスの針となり…もし今の家をロスしても東京の拠点は確保した…という具合です。おそらく私は東京の人間関係を保ち、東京の仕事をし続けます。しかし東京に高い家賃を払って一人暮らしをするか?というとそれは得策ではなさそうです。そして、実際の町や場で何かをする…という試みは東京より地方のほうがしやすく、東京ともうひと地域、二拠点を持つというのは現実的に悪くなさそうだ、という気運もあります。


11月から5回連続で訪れているアーティストインリサーチ気仙沼や、年末に訪れた豊岡等、これまであまり回ってこなかった、人口がそう多くはない地方都市の土地勘をつかみながら、地方生活のリアリティ情報を収集中。今後も暇をみつけて少しずつ回っていくと思われます。


それよりなにより、まずは本を書き上げねば!来年こそは、2冊は出るはずです。はい。がんばります。。
なお、珍しく新しく自主的に始めた「空想測量会議」(識者を集めて空想地図を詰める)をもとに空想地図を修正。今月から「空想地図塾」を(年末年始を跨いで)5回開催、オンライン無料ということもあり、妙に賑わっております。こちらもよろしければご参加下さいませ。