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桜木町 LOGBOOK

某上場企業の広報担当がビジネスや桜木町での日常生活について語っています。

少し難しかったけど

2012年12月08日 23時23分18秒 | 読書感想
かなりのんびりと時間をかけて読んだのだが、なかなか読みごたえがあった。今までに読んだ作者の作品よりも物語のスケールが大きくて、人間の持つ邪悪なものがシンボリックに登場する。今回は大陸における先の戦争の話が出てくるが、ダイレクトに戦場の話ではなく、戦争が副次的にもたらす残酷な世界、人間がそういう存在になり得るということが分量として多く語られている。比喩的に作者はこういうことを言いたいのかな・・・と理 . . . 本文を読む

いろいろ怖くなるけど、ミステリーとしては絶妙

2012年10月28日 22時40分09秒 | 読書感想
スウェーデンの警察小説「ヴァランダー・シリーズ」の最新翻訳。事件は少女二人がタクシー運転手を殺害したところから始まる。それとは別にATMの前で死亡したITコンサルタントの男性の死体が盗まれるという事態も起きる。事件の核心は、ある犯罪集団が世の中のITシステムを混乱させようとしているのだが、これにヴァランダーがじっくりと絡まった糸をほぐすように迫って行く。  この小説は1998年に書かれたものだが . . . 本文を読む

名作はそれなりに名作

2012年09月29日 23時09分47秒 | 読書感想
この「シャドー81」は冒険・ミステリ小説の中ではとても有名な作品である。旅客機のハイジャック事件を緻密なプロットとユーモアに溢れたストーリーで展開していることや、作者がこの作品しか売れていない(しかも日本でのみ)という一発屋としても有名である。今でこそ珍しいプロット、トリックではないが、非常に細かく描かれていて、確かに日本人好みと言え、当然、日本の作品にも影響を与えたのではないかと想像できる。 . . . 本文を読む

年末にでもどうぞ

2012年09月09日 22時03分04秒 | 読書感想
新聞の中で著名人がお気に入りの本を薦めるコーナーがあり、そこに誰だか忘れたが、この本が紹介されていた。確か登場人物が個性的で面白いというようなことだったが、確かに本書に登場する10人のランナー達は全てひと癖、ふた癖持っている。まあ、そうでもしないと駅伝というスポーツの性質上、10人が10人ある程度公平に扱われないといけないし、そもそも読者も覚えていられない。それにしても登場人物がみな個性的で、可笑 . . . 本文を読む

結局何かは分からなかったけど・・・

2012年08月17日 23時47分14秒 | 読書感想
この題名の質問に対する回答を展開している本で、書評を見るとかなり分かりやすい説明らしく絶賛されている。ニュートン力学から特殊相対論、一般相対論、量子力学・・・この辺までは良かった(というよりは、この本のおかげで理解が深まったと言っても良い)が、その後の超弦理論まで来ると一体そもそも何の話をしているんだっけという感じ・・・。頭の中でいろいろなことを仮想しなければいけないのだが、我々の現実の三次元空間 . . . 本文を読む

二作目以降も楽しみ

2012年08月09日 23時20分02秒 | 読書感想
デンマークのベ警察小説「特捜部Q」の第1作。未解決事件の捜査チームのカール刑事が主人公で、この本では政治家の殺人事件を調べて行く。北欧のミステリは、こういうものが多いかどうか分からないが、人間味あふれる主人公が粘り強く事件の複雑に絡まった糸をほぐしていく。ただし、スウェーデンのヴァランダー刑事とは違って、かなり面白い性質で設定の割には作品全体を明るいものにしている。  ミステリーのプロットは、か . . . 本文を読む

三部作を読み終えました

2012年07月20日 23時08分20秒 | 読書感想
軍配者三部作(と呼んでいいのだろうか・・・)を読み終えた。北条、武田、上杉(長尾)に仕えた軍師が学友であるという物語の基本コンセプトが面白く、史実をベースに自由にフィクションを展開している点が非常に面白かった。この三作目は、信玄と謙信の戦いを中心に描かれているが、最後の(第四次)川中島の戦いの部分は読み応えがあり、一気にクライマックスから終焉になだれ込んでいる。それにしても、この物語の中の人物はな . . . 本文を読む

評判どおり

2012年07月07日 23時32分44秒 | 読書感想
だいぶ前に話題になり、文庫版になった「天地明察」をカミさんが買ってきたので、読ませてもらった。改歴のために生涯を捧げた人たちを描いた物語で、ストーリー展開として非常に面白い。時の指導者達によって、算学に興味のある碁打ちの運命が変わっていくのだが、多くの人が支えて大事を成し遂げる様がとても上手く描かれている。書店員が選ぶ賞で大賞を取ったそうだが、本屋の人たちは流石である。ちょっと説明が冗長的なところ . . . 本文を読む

痛快でいいんじゃない?

2012年06月14日 23時05分49秒 | 読書感想
「信玄の軍配者」読了。北条、武田、上杉の戦国三氏に仕えた3人の軍師を描いた歴史エンタテイメントの第二弾。山本勘助(本書では正式な山本勘助の名を使う四郎左)がメインの話で、武田家に仕えるまでと、仕えてからの鮮やかな働きぶりが躍動感をもって描かれている。設定自体が若干強引なため、当然、史実とは異なる部分が多くある。武田信玄のファンはかなりマニアックな人が多い(ような気がする)ので、異論が出てきそうだが . . . 本文を読む

幕の内弁当みたい

2012年06月09日 23時58分09秒 | 読書感想
最近はハードボイルドな作風のミステリーが少ないと思っていたが、スティーヴ・ハミルトンを読んで、有名でなくても素晴らしい作品があることを思い知らされた。同時に、やはり海外ミステリは人気がない、もしくは宣伝の仕方が難しい・・・などと思った。  この作品「ウルフムーンの夜」は「氷の闇を越えて」でデビューした著者の2作品目。同じ元野球選手のアレックスのお話。アメリカン・インディアンの娘をかくまったが、彼 . . . 本文を読む