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桜木町 LOGBOOK

某上場企業の広報担当がビジネスや桜木町での日常生活について語っています。

ちょっとウエスタン、ちょっとクライムノベル

2008年12月12日 23時24分58秒 | 読書感想
比較的マニアックな情報筋から、この小説が面白いという話を聞いた。確かに読むのが遅い私が3~4日で読んでしまったので、読みやすくて面白いということは間違いない。  ボニーー&クライドもブッチ&キャシディーも、その昔の西部のギャング映画は、破滅的で、刹那的で、胸苦しくなるようなストーリー展開であるのに加え意、登場人物(役者)が魅力だった。この小説も同じような風景、雰囲気、匂いを持っていて、少しポール . . . 本文を読む

スウェーデンの顔

2008年12月05日 23時20分47秒 | 読書感想
インターネット書店のアマゾンは普通に便利なので頻繁に利用するが、ご存知のとおりログインすると自分の買った書籍を買った他の人が買っている本をお薦めとして教えてくれている。私の趣味はどちらかというと偏りがあるので、そのお薦めコーナーにある本は知っているものであることが多い。しかし、スウェーデン作家ヘニング・マンケルのヴァランダー刑事シリーズのことは全く知らなかった。■  この「殺人者の顔」はスウェー . . . 本文を読む

ちょっとノックアウト

2008年11月30日 23時20分23秒 | 読書感想
レイモンド・チャンドラーの名作と言えば大抵「長いお別れ(ロング・グッドバイ)」か、この「さらば愛しき女よ」だ。私は大学生の時にチャンドラーの作品は短編も含めてほとんど読んでいて、これはその時にも読んでいるのだが、実を言うと「そんなに傑作だったっけ・・・」という印象があった。言い訳をすれば「長いお別れ」が余りにも好きなのでというのがあるが、一番好きな作家をチャンドラーと言う割りには随分いいかげんな話 . . . 本文を読む

ちょっと気が重いでござる

2008年11月07日 23時38分37秒 | 読書感想
実家の母からドッサリと文庫本が届いた。NHKのドラマで放映されている原作の時代劇だが、内容が軽快で読みやすいので、忙しい時にはピッタリだ。二巻目を読了したが、主人公が事件に巻き込まれて、血闘をして終わるというショートストーリーが連なって大きな物語が進んでいくのだが、ショートストーリーがワンパターンで、これがずーっと続くのかと思うとちょっと気が重い。 . . . 本文を読む

平常心で

2008年10月31日 23時49分21秒 | 読書感想
頭脳がどんどん悪くなっているせいもあるが、自分とは行動や言動の論理が違う人と出会うと焦ってしまう。いわゆる平常心を失うというやつだ。40近くにもなって、まだ平常心を得られないのだから、きっと50になっても無理だろうとは思うが、新聞の書評を読んだだけでこんな本を買ってしまった。  平常心を保てるような極意や真理が書いてあると期待したが、そうではなかった。この本の著者は精神科のお医者さんのようで、い . . . 本文を読む

問題を掘り出す?

2008年10月28日 23時52分32秒 | 読書感想
最近のニュースでは、財源に「埋蔵金」を使うというような話を良く聞く。かなり一般的になってきたようだが、この高橋洋一氏の本(と以前読んだ一冊の著書)を読んだ後の自分と今までの自分の比較から推察するに、これをしっかりと理解している人は世の中で結構少ないのではないかと思ったりする。  新書用の内容で、非常に簡単に理解できる部分しか説明していない入門書のようなものだ。埋蔵金や公務員制度に関わる部分の主張 . . . 本文を読む

追いついた

2008年10月17日 23時57分27秒 | 読書感想
マイクル・コナリー「シティ・オブ・ボーンズ」読了。 やっとここまで来たという感想。初めてこの著者の作品を読んだのがこの作品の次作にあたる「暗く聖なる夜」だった。何気なく本屋で手に取った本だったが強烈に面白かった。しかし初めて読んだのがシリーズの8作目という失敗。取り返すべく「ナイト・ホークス」から読み始めて、約3年掛けて10作品を読み(外伝的な作品もあるため)やっと追いついた。■  マイクル・コ . . . 本文を読む

なぜ知らなかった?

2008年10月03日 23時57分25秒 | 読書感想
 以前、友人Kに面白いと薦められていたのが隆慶一郎氏の「一夢庵風流記」。彼が私にモノを薦める時は基本的には自信がある時だと判ってはいたが、何となく放っておいた。夏にK宅に伺った際に借りてきて、やっと読み始めた。50ページほど進んだところでKの携帯にメールをした。「これは確かに面白い」■  戦国末期の前田慶次郎というモチーフも良いのだろうが、とても劇画的で豪快なストーリー展開と、文章も頭の中に絵が . . . 本文を読む

たまにはこんなものも・・・

2008年09月19日 23時17分07秒 | 読書感想
ご存知、実家のマシンガントーク母ちゃんが「居眠り巖音」シリーズ10冊と一緒に貸してくれたのがこちら。宮本輝さんの作品は読みやすく、読み終わった後はジンワリと暖かい後味があるので、たまに読むが、この作品もそうだった。ズンズンと進むストーリーにグイグイと惹き付けられた。  18年間結核を患って病院暮らしだった女性が、ある絵葉書をきっかけに病気が治り、だんだん生きる心と体を回復させていくお話。題名が全 . . . 本文を読む

選挙を楽しむためにも

2008年09月09日 23時28分24秒 | 読書感想
読了。ちょっと前の雑誌・東洋経済で紹介されていたのをきっかけに読んだ。高橋氏は自ら大蔵官僚であったのに、小泉・竹中改革のコンテンツクリエイターとして、結果的に当時の官僚たちと戦った。本書は小泉改革以前も含めた十数年間を記したもの。最初の4分の1ぐらいは、自慢話とも取れそうなエピソードが続くが、後半は「論理的にはこうあるべき」という主張と、官僚の論理がぶつかり、それが政治的にどのように解決されたのか . . . 本文を読む