まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

疎水百選

2006-04-30 23:45:33 | 国・地域の特色
日本を支える農村地域は、急速な高齢化と後継者不足によって、平成25年には、↓このようになります。

農林水産省「農村地域の資源保全
http://www.inakajin.or.jp/shigenhozen/nouson/032.html

日本の国土には、農業を支える人々が造形した『疎水(そすい)』という素晴らしいものがあります。農林水産省は、その『疎水』の素晴らしさを後世に継承すべく、『疎水百選』を認定しました。農村振興局長の言葉に大変共感するメッセージがあったので、以下転載します。

【農林水産省メールマガジン第182号より抜粋】
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1.メッセージ
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       「疏水(そすい)百選」について

                  農村振興局長 山田 修路

 皆さん、こんにちは、農村振興局長の山田修路です。今回は、先般、農林水産大臣が認定しました「疏水百選」についてお話したいと思います。

 「疏水」とは、かんがいや給水、舟運などのために新たに土地を開き、通水させた水路であり、湖沼・河川から水を引き、トンネルを設けることもあります。

 このように「疏水」は、農業をはじめ、地域に多様な水を供給するものであり、瑞穂の国と言われる我が国の米づくりの歴史と共に先人の努力によって形成されてきました。現在その延長は、40万km(地球10周分)にも達しています。まさに、農業や地域の振興、自然・景観・文化など国土・環境保全の基盤であり、国民共有の資産です。

人口減少社会にあって、特に過疎化や高齢化の進む農村では、こうした疏水の保全管理が困難になりつつありますが、これを次の世代に引き継いでいくことは我々の世代の責務でもあります。

そのためには、こうした疏水の役割や重要性を十分に国民に知っていただき、国民全体で守っていくという意識が醸成されなくてはなりません。今回の百選のねらいは、地域の貴重な資源を再発見し、農業を中心にその多様な役割を評価し、国民的な運動としてその保全を進めていくことにあると考えています。

 選考の経緯については、まず、百選の候補を全国から公募したところ、499地区の応募がありました。有識者による選定委員会で284地区に候補を絞って、インターネット等による投票を呼びかけ、その結果と選定委員による評価を総合して最終的に110地区に決定しました。投票総数は、22万6千にも達し、我々の予測を大きく上回るものでした。

それぞれの疏水には、優れたリーダーが私財をなげうち、地域の人々と一体となって水路を開き、水田を開発してきたというようなエピソードにあふれており、こうした歴史に根ざす地域の人々の熱い思いが今に伝わっています。大規模な農業開発や地域振興に貢献している疏水から、規模は小さいけれども地域の人々によって丁寧に守られ、憩いの場や環境学習の場を提供しているキラリと光る疏水など、バラエティに富んでおり、疏水の多様な役割を知って頂くにふさわしい地区がそろっています。

 「疏水百選」の目的は、農家だけでなく国民全体で疏水の保全活動に取り組み、次世代に継承していく運動を進めることであり、これからの取り組みが重要です。百選に選ばれた地区も、惜しくも選に漏れた地区も、誇りを持って地域の宝である疏水の保全管理に努めていただきたいと願っています。

疏水百選
http://www.inakajin.or.jp/sosui
疏水百選の選定について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060202press_1.html

※疎水百選のページには、水のせせらぎがBGMになっているので、仕事の疲れを癒したい時に最適です。
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