晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

アスファルト

2012年05月31日 23時55分35秒 | 化学のお話
アスファルトは、黒色(あるいは黒褐色)で、常温では固体あるいは半固体の物質であり、

多環芳香族炭化水素を主成分とした複雑な成分の混合物です。


石油精製の際に得られる石油アスファルトと、天然に産出する天然アスファルトに分けられます(ただしどちらも成分としてはほとんど同じものになります)。

※天然アスファルトは、地表近くで原油から揮発成分が失われたものと考えられています。


なお、道路の舗装材に用いられているのは、石油を精製した際に得られる加工されていないアスファルト(ストレートアスファルト)です。

一方でストレートアスファルトを加熱して空気を吹き込むことで、酸化や重縮合などの反応を起こしたアスファルトをブローンアスファルトといいますが、

こちらは軟化温度が高く、温度変化による硬さの変化が小さいことから、土木建築材料として主に使用されています。




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