大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

一路九江へ ~開かずのトイレ再び?~

2018年07月06日 | 中国の旅

14:20大同始発のK731広州行きは、定刻通り発車。まあ始発だから。
軟臥車両、10号車1号室1号下段ベッド。

この列車の軟臥車両は10号車のみ。
軟臥のコンパートメントは4人部屋だが、やっぱり私だけ…。
この日のK731はコンパートメントはおろか、軟臥車両自体が
しばらく貸し切り状態だった。

軟臥貸し切り状態…

贅沢といえば贅沢だが、人がいないのはちょっと寂しい。
しかも、乗客が少ないとトイレにカギがかけられる(笑)。

…30年前の悪夢再びか?

当時の中国列車のトイレは垂れ流し。
用を足した後、個室にぶら下がる鎖を引くと
蓋が開いて汚物が車外に放出される。
夏場、列車の窓を開けていると汚物が飛んできたという話もあった。
幸い春先の旅ばかりだったので窓を開ける機会はなかったが、
バックパッカーの間では別の意味でも恐れられていた列車のトイレ(笑)。

そんな訳で列車のトイレは駅に停車している時は利用できない。
ダメと言っても守らないのが人民なので、
各車両の服務員は駅が近づいてくるとトイレに鍵をかけ
発車すると鍵を開けてくれる。

1986年2月、広州→杭州の列車での出来事。
軟臥の服務員が始終トイレに鍵をかけてしまう人だった。
軟臥トイレは常にクローズ状態。
トイレ前で服務員が来るのを待ち伏せして鍵を開けてもらう
の繰り返しだった。
この服務員…用が済むまでトイレ前で待っていて、
出るとまた鍵をかけられる(笑)。

軟臥開かずのトイレと当時仲間内で話題になった。

軟臥車両のトイレは前後に個室が一つずつ。和式と洋式だ。
コンバートメントを出て右方向が洋式でその隣は洗面所、
左方向が和式(大抵こちら側の隣車両は硬臥であることが多い)。

中国では極力洋式トイレの便座に座りたくないので、和式があれば和式を選ぶ。
和式トイレから一番遠いコンバートメントだったが、
取り合えず個室の汚れ具合のチェックに行くと鍵が閉まっていた。
ずっと待ってみたが、乗車時からトイレは開いてないようだ。

仕方なく洗面所を隔てて隣の洋式トイレを使用する。
一番トイレなのでまだ汚くない。…でもキレイではない。
昔に比べれば列車トイレの汚さもだいぶ改善されたけどね。

次の駅で隣のベッドに仕事で移動中のおじさんが乗ってきた。

どこまで行くの?

九江まで

ほーっ、ずいぶん遠くまで行くんだなぁ。

九江着は明日の14時過ぎなのでこの列車に丸一日乗ることになる。
寝台車一日移動って遠いのか…。
今は長距離は飛行機で行くってことなのかな。

件のおじさんは寧武駅で降りて行った。乗車時間は2時間程。

日が暮れると車窓鑑賞もできなくなるので、18:30頃早々に就寝。

20時過ぎ太原でかなりの乗客が乗て来て、我がコンバートメントも
満席になったが、翌朝6時過ぎの商丘南で3人とも降りて行った。
結局、起きてる時間はコンパートメント貸し切りだった。

話は戻るが、和式トイレが開放されたのは、多くの乗客が乗り込む
太原からだった。

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 やっぱり北京支局の方が盛が多い気がする



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