極寒で強風の大同は、風鐸(ふうたく)がジャラジャラ鳴っていた。
寒さで耳がちぎれそうなのでコートのフードを被り、襟元を絞って
隙間風が入らないよう努めていたが、鼓楼傍の道観の風鐸は高い音で
風の音にかき消されることなく響いていた。
風鐸とは、仏殿や仏塔の軒下にぶら下がっている巨大な風鈴のこと。
寺や塔の軒下には銅鐸や鐘のような形状ものから鈴までいろいろな
種類があるが、風で揺れると音が鳴り、その音が邪気を払うと
信じられている。
風鐸は低音で鈍い響きのものが多い。
イメージでいうとカウベルがみたいな感じかな。
高音の風鐸は初めてだけど、音はいい感じ。
強いて言えば、馨(けい/石板を吊るした打楽器)の高音だな。
今日は14時過ぎの列車で江西省の九江へ向かう。
朝10時過ぎまで凄かった風は、正午近くなるとだいぶ収まってきた。
風がなくなると-8℃もそれほど苦ではない…手の甲は痛いけど。
11:45ごろチェックアウトして、そのまま大同駅までブラブラ歩いて
行くことにした。
花園大飯店前の鼓楼大街を北上すると四牌楼(しはいろう)がある。
十字路の真ん中に、東西南北四方に向いた牌坊が4基建っている。
ここを右に曲がると九龍壁。
▼四牌楼
四牌楼の先には、八角形の屋根の魁星楼(かいせいろう)。
謂れは見てこなかったので不明だが、魁星は北斗七星の1番目又は
1~4番目(器の部分)の星を指すらしい。
文を司る神なので、科挙の受験生に信奉された。
そして進士のトップ合格者を"魁星"といったそうだ。
へー。
進士で魁星ということは、ほぼ状元決定だね~。
▼魁星楼
魁星楼を過ぎて、大北街の突き当りは大同城の北門、武定門。
武定門は現在彫塑博物館になっていて、南門同様通り抜けできない。
そして、今日は博物館の休刊日、月曜…。
▼武定門(北門)
▼北門西側の武定西門
城壁の外側はまだ整備途中。
▼外から見た武定門
北門の外側には、更に旧城の城壁らしきものが…。
▼土の城壁と大同の城壁/こういう版築っぽい城壁大好き~。
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