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瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

読書メモ(つくみず その2)

2025-03-23 01:09:58 | 本の話
マンガの4巻まではアニメ化されています。 4巻の最後のほう。アニメでは最終話。二人が持っていたカメラに保存されていた写真や動画が一斉に映し出されるシーンがあります。このカメラは旅の途中で他の人にもらったもの。前の持ち主であったその人の写真や更に前の持ち主の写真や動画をチトとユーリは見ることになる。 原作マンガでは文明崩壊以前の日常風景が少し映し出されるだけですが、アニメは更に文明を崩壊させた最終 . . . 本文を読む

読書メモ(つくみず)

2025-03-16 00:20:51 | 本の話
つくみず「少女終末旅行 第6巻」(BUNCH COMICS 2018年) 文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう。日々の食事と燃料を求めて移動を続ける、夢も希望もない毎日。だけどそんな「日常」も、ふたり一緒だとどこか楽しそう。一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたり……何もない世界だから . . . 本文を読む

映画「敵」

2025-03-12 18:33:11 | 本の話
「敵」(監督:吉田大八 2025年1月17日公開) 退院したころには上映が終了してるだろうと思ってましたが、和歌山は2月28日から上映が始まったのでまだ上映中でして、どうにか間に合いました。でも明日には上映終了するのですべりこみセーフってとこです。さすが、あたくしを中心に世界はまわってますな。あたくしがちゃんと観られるように取り計らってくれてます。上映期間の調整、大義である。偉い偉い、褒めてつか . . . 本文を読む

読書メモ(ガルシア=マルケス)

2025-02-23 06:57:49 | 本の話
ガブリエル・ガルシア=マルケス(著)/鼓直(訳)「百年の孤独」(新潮社 2006年) 昨年(2024年)文庫化されて話題になりましたね。 原書は1967年にスペイン語で出版。日本語全訳版は1972年。で、改訳版が1999年。この2006年発行のものは1999年改訳版と同じものです。 何なんでしょうね。 おもしろいかって言われると手放しでおもしろいともいいにくい。つまらないわけではもちろんないけ . . . 本文を読む

読書メモ(梨木香歩)

2025-02-16 08:28:14 | 本の話
梨木香歩「春になったら苺を摘みに」(新潮文庫 平成十八年) 解説の清水真砂子が「本書は『ウェスト夫人』および彼女をめぐる人々と著者・梨木香歩の交友記である。」と書いています。ウェスト夫人というのは英国で著者が世話になった下宿の女主人。著者が通っていた語学学校での担当教官でもあった人。 ウェスト夫人はクウェーカー教徒。その人と接していたせいもあるのでしょうが、もともと梨木香歩は大学で神学を専攻して . . . 本文を読む

読書メモ(筒井康隆)

2025-02-02 07:16:20 | 本の話
筒井康隆「敵」(新潮社 1998年) 長らく積ん読状態でしたが映画が公開されるので観に行く前に読んでおこうと手に取りました。ですが、読んでる途中で入院。読むのは中断。一時帰宅で取って来ました。映画は1月17日から公開しています。あたくしが退院したときには上映終了していそう。 渡辺儀助、75歳。大学教授の職を辞し10年。愛妻にも先立たれ、余生を勘定しつつ、ひとり悠々自適の生活を営んでいる。料理に . . . 本文を読む

今日、アップされてた記事(池田晶子)

2025-01-31 19:49:55 | 本の話
https://gendai.media/articles/-/145895?page=1&imp=0 今日、アップされてたのでアドレス貼っておきます。 まだ2本しか書かれてないけど、このあと何本か記事は書かれるんでしょう。 しかし笑えますねえ。痛快、痛快。池田晶子節炸裂。 あたくしがしんどい時期でもあったので池田晶子の本は上梓されるのを待ち構えるようにして読んでました。この痛快さでし . . . 本文を読む

読書メモ(海音寺潮五郎)

2025-01-26 06:36:44 | 本の話
外泊許可をもらって帰宅しました。 本を数冊補充。そのうちの1冊。 海音寺潮五郎「武将列伝(四)」(文春文庫 1975年) 以前紹介した米澤穂信「黒牢城」は黒田官兵衛が探偵役でした。で、黒田官兵衛をもう少々知ろうというわけで読んでみました。海音寺潮五郎は書きます。 彼はおそろしく慧敏ーーその慧敏さはとぎすました剃刀のようであったに似ず、終生愛情が豊かで、残酷な点が露ばかりもなかった人で、当時の . . . 本文を読む

読書メモ(古今亭志ん生ほか)

2025-01-12 08:35:48 | 本の話
骨折、即入院だったのでなんの準備も出来ませんでした。独り者で家族もいないので頼みごとも出来ない。頼めるなら暇つぶしの本を持って来てもらえるんですけどね。 というわけで、入院時に所持していたのは文庫本2冊。 古今亭志ん生「なめくじ艦隊 志ん生半生記」(ちくま文庫 1991年) 橋本治「桃尻語訳 枕草子 上」(河出文庫 1998年) 持ち歩いているくせに「枕草子」はちっとも読み終わらない。読み始め . . . 本文を読む

読書メモ(宮島未奈)

2025-01-05 07:59:58 | 本の話
見舞いの差入れ、もう一冊はこれ。 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社 2023年) すごいね。帯に90万部突破とあります。手元にあるのは2024年10月20日発行の22刷。 売れるだけのことはある。おもしろかった。 成瀬は友達に言わせればほら吹き。確かに成瀬はあれこれ宣言するけれどその多くを実現できていない。ありていにいえばほら吹きですわな。成瀬自身はたくさん種をまいて、ひとつでも花 . . . 本文を読む