Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

神様のメモ帳に記された事実を掘り返すお仕事

2011-08-04 06:54:03 | 作品ネタ
既に死んでしまったもの、失われてしまったものに対して、何か意味のある仕事が成せる職業は、この世にたった二つしかないんだ。
つまり、作家と探偵だ。
作家だけがそれを、夢の中で蘇らせることができる。
探偵だけがそれを、墓の中から掘り返して、情報に還元することができる。

だが、探偵が掘り返した情報は、結局のところ、予め神様のメモ帳に記されている事実にすぎない。

神様のメモ帳…
素敵なくらい無責任な言葉だろう?

 ――『神様のメモ帳』アニメ第1話「彼女について知っている二、三の事柄」(原作: 杉井 光、脚本: 水上清資)より、アリス

本作は、とりあえずこのくだりは強く印象に残りました。


この論に当て嵌めると、ウィキペディアンは探偵ですね。基本的に書き手の主観を入れずに、枯れた情報を掘り返しては淡々と纏めていく役割ですから。
してみるとウィキペディアは全世界規模のニート探偵団か?

実際には部屋から一歩も出ずに記事が書けるわけでもなく、資料写真を撮りに出たり、紙資料を漁りに図書館へ出かけたりというリアル活動も相応に要する場合が少なくありません。
誰かが撮った既存の写真を添付用に使うにしても、結局誰かがどこかで撮影というリアル活動をしている訳で。
部屋の中だけでは解決しない、リアル活動部隊とのチームプレーでなければ話が進まないのは、作中のニート探偵団も同様ですね。


対して、アンサイクロペディアンは作家ですね。ええ間違いなく。ニート作家です。
こちらは部屋から一歩も動くことなく、世界中を検索し、嘘・大袈裟・紛らわしいをでっち上げることができます。
才能があればですが。

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TVアニメ 神様のメモ帳 公式サイト
http://www.kamimemo.com/
神様のメモ帳 公式サイト


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