テレビアニメ『30歳の保健体育』第1回（監督・絵コンテ・演出: まんきゅう、脚本: 秋山 亮、作画監督: 江上夏樹、アニメーション制作: ギャザリング、製作: 「30歳の保健体育」製作委員会）内の1シーンについて採り上げた前々回の続報です。
このテレビアニメが15分番組であることには前稿で触れましたが、番組枠が15分であるのは放送3局中 TOKYO MX と AT-X の2局で、残りの BS11 では30分枠となっています。
BS11 ではあとの15分に何をやるんだったかというと、『いのこり! 30歳の保健体育』と題した実写パート（ディレクター: ソーシキ博士、製作: 東宝株式会社）ということになっていました。
番組の末尾などに実写パートを付けたアニメ番組は古くから多くの例があり、今期新番組では『プリティーリズム オーロラドリーム』と『戦国乙女 桃色パラドックス』が代表的ですが、番組後半15分をまるまる実写パートとして15分アニメを30分番組に水増しした例としては2007年7月期の『ドージンワーク』以来となりましょうか。
ところが、開始早々このような事態に……
実写の内容自体何とも言えないモノだったけれど（アニメパートもだが）、ネタ化に体張りすぎだよ。
この第1回の実写パートを含む全編（BS11 で放送されたものと同じ素材）は今でもニコニコチャンネルで無料視聴可（アカウント登録不要）ですが、素人にはお薦めできない。「公式が病気」のタグが付いてる（以前は「超越者向け」のタグも付いていた）(*a)辺りから察してください。
一方、公式 Twitter では……
公式自ら打ち切りを自称、それもリアルタイムに宣言してる点だけは、古今の打ち切り史における珍例として歴史に残ってもいいと思うんだ。うん。
* * * *
そんな実写パート打ち切りなんてのはここではどうでもよくて、アニメパートの話に戻しますが、本稿的には「第2回からは前回放送分の "一部モザイク解除版" を合わせて放送」というのが気になります。
いえ、気になるのは第2回放送における「第1回の "一部モザイク解除版"」だけ、それも前稿で採り上げた「参考出展：wikipedia」のカットがどうなっているかということだけなのですが。
通常版（初回放送版）
↓
一部モザイク解除版（BS11翌週放送版）
ご覧の通りでした。
規制かけすぎでわけわかめだった初回放送に比べて、大体の内容がわかる程度にまで映像上の規制が緩やかになっていました。
これを放送に乗せることが可能であるのならば、じゃあ最初の規制かけすぎなバージョンは何だったのかということになります。
放送局に地上波が1局含まれている（それも表現規制過激派の知事の膝元）せいかもしれませんが、純粋にネタのつもりだったという線も考えられます。実際、前掲の "全面墨塗り" のようなネタにもなった訳ですが、全体的に見ればスベってるぽ。
"一部モザイク解除" で明らかになった記事内容について。
これと同様または類似する内容を持つ記事を捜してみましたが、見つけることができませんでした。
どうやら、現実のウィキペディア日本語版には存在しない記事内容であるようです。
未だに墨塗りになっている記事名部分は、文章内容およびアニメの文脈からの類推では「短小」「粗チン」といった類の言葉だと思われますが、そういった記事名自体が今の jawp 内には存在していない（赤リンク）のです。
つまり、「参考出展：wikipedia」というクレジット自体がネタだったと。
――ああそうか。実際にはウィキペディアを出典にしてはいないから、「出典」とは記さずに「出展」という誤字を用いたのも、もしかしてわざとだったのか。
ちくしょう、俺達は釣られたのか……
ところで4月19日 00:30 から、第1回の "規制解除版" というのがニコニコチャンネルで有料配信が開始されています（第2回も同時に）。
この "規制解除版" というのは何なのか、 BS11 で放送の "一部モザイク解除版" と同じものなのか、それとも完全に規制解除された第三のバージョンなのか、どこにも説明がありません。
だいたい本作の公式サイトからしてひどい有様で、各放送局の放送時間の告知がどこにも無く(*b)、またニコニコチャンネルへのリンクも張られていません。
お客さんに観てもらう気ないだろ絶対。
小生は、「参考出展：wikipedia」のカットに関しては〈初回放送の通常版こそが、ネタとして完成されている〉との立場から、本件についてこれ以上追うつもりはありません。従ってこの有料動画に210円払うつもりも、 DVD を買う気もありません。悪しからず。
もし、これらを視聴して当該部分の異同を確認したという奇特な方がおられましたらコメ欄等に書き残して下さると幸甚ですが、それも誰得なのかという気がしなくもないです。
* * * *
本番組は東宝と一迅社（ともに製作委員会の構成員）の提供で、BD/DVD の発売・販売元も東宝（ていうかBD版も出るのかよ）、また第1回で終了になった実写パート『いのこり! 30歳の保健体育』の製作も東宝で、その実写パートには「東宝の田中さん」という宣伝担当社員らしき男性が出演してもいました。
斯くも東宝必死ですが、そんな折も折、このタイミングでこんなニュースが。
ああ……あの実写のせいで社長の首まで飛んだ(*c)のか……
----
(*a) = 「超越者向け」の座は、やはり今期新作の別の15分アニメ作品『変ゼミ』に譲ったっぽい。
(*b) = 原作本公式には放送時間の記載もニコニコへのリンクもある。 AT-X の部分は不完全ではあるが。
(*c) = 因みにウィキペディアでは、このような「特定の観点を推進するような、発表済みの情報の合成」はご法度である。拙ブログはネタですから。
----
30歳の保健体育 （アニメ公式）
http://30sai.jp/
アニメ 30歳の保健体育 ｜ BS11
http://www.bs11.jp/anime/1377/
30歳の保健体育 - ニコニコチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch60007
TOKYO MX ＊アニメ「30歳の保健体育」
http://www.mxtv.co.jp/30sai/
30歳の保健体育 | 番組 | AT-X ワンランク上のアニメ専門チャンネル
http://www.at-x.com/program/detail/2711
一迅社WEB | 30歳の保健体育 （原作本公式）
http://www.ichijinsha.co.jp/special/30sai/
----
Summary of images:
Description = 『30歳の保健体育』第1回より
Source = TOKYO MX / BS11
Date = 2011-04-07 / 2011-04-16
Author = (c) 一迅社/HTPJ
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用
このテレビアニメが15分番組であることには前稿で触れましたが、番組枠が15分であるのは放送3局中 TOKYO MX と AT-X の2局で、残りの BS11 では30分枠となっています。
BS11 ではあとの15分に何をやるんだったかというと、『いのこり! 30歳の保健体育』と題した実写パート（ディレクター: ソーシキ博士、製作: 東宝株式会社）ということになっていました。
番組の末尾などに実写パートを付けたアニメ番組は古くから多くの例があり、今期新番組では『プリティーリズム オーロラドリーム』と『戦国乙女 桃色パラドックス』が代表的ですが、番組後半15分をまるまる実写パートとして15分アニメを30分番組に水増しした例としては2007年7月期の『ドージンワーク』以来となりましょうか。
ところが、開始早々このような事態に……
【ＢＳ１１放送内容の変更のお知らせ】
http://www.30sai.jp/blog/2011/04/post-8.html
（30歳の保健体育オフィシャルブログ 2011年4月13日 23:29）
諸般の事情により、「いのこり！３０歳の保健体育」（実写番組）は１話のオンエアをもちまして終了となりました。
4/15（金）深夜24：00放送予定の第２話からは、第１話（一部モザイク解除版）と第２話とを連続放送致します。
「いのこり！３０歳の保健体育」の放送はございませんのでご了承下さい。
尚、第３話以降も同様の体裁で2話連続放送になります。
「30歳の保健体育Step1＆Step2」
http://www.30sai.jp/blog/2011/04/30step1step2.html
（30歳の保健体育オフィシャルブログ 2011年4月13日 23:40）
2011年6月24日発売「30歳の保健体育 Step1」、2011年7月22日発売「30歳の保健体育Step2」ブルーレイ＆DVDに収録予定の映像特典「いのこり！30歳の保健体育」は当初の予定を変更して収録されなくなりました。（後略）
実写の内容自体何とも言えないモノだったけれど（アニメパートもだが）、ネタ化に体張りすぎだよ。
この第1回の実写パートを含む全編（BS11 で放送されたものと同じ素材）は今でもニコニコチャンネルで無料視聴可（アカウント登録不要）ですが、素人にはお薦めできない。「公式が病気」のタグが付いてる（以前は「超越者向け」のタグも付いていた）(*a)辺りから察してください。
一方、公式 Twitter では……
マカロン＠30歳の保健体育 (macaron_cupid) on Twitter
http://twitter.com/macaron_cupid
BS11_Anime (BS11_Anime) on Twitter
http://twitter.com/BS11_Anime
大ニュースー☆「いのこり！30歳の保健体育」が「うちきり！30歳の保健体育」になったよ！今まで見てくれたみんな、ありがとーっ(*^ω^*)♪ 尻子玉抜いてやるつもりが、マカロンが抜かれちゃったー(*/ω＼*)キャー #30sai
2011年4月14日 0:09:16 www.movatwi.jpから
【放送内容変更の告知】先週より始まった「30歳の保健体育」内でOAした実写番組「いのこり！30歳の保健体育」は諸般の事情により第1回で終了となりました。今週末は第１話（一部モザイク解除版）と第２話とを連続放送致します。詳細→http://bit.ly/gFJ0UW #30sai
2011年4月14日 0:11:03 ついっぷる for iPadから
最終回は「とこずれ！30歳の保健体育」にする予定だったんだよっ＼(^ω^)／ #30sai
2011年4月14日 1:00:56 www.movatwi.jpから
さっき、色々考えてツイートしたのに、君って子はまたこんな事呟くなんてw RT @macaron_cupid: 最終回は「とこずれ！30歳の保健体育」にする予定だったんだよっ＼(^ω^)／ #30sai
2011年4月14日 1:09:54 ついっぷる for iPadから
ソーリーソーリー、陰毛ソーリー☆(*^ω^*)パイパンッ RT @BS11_Anime: さっき、色々考えてツイートしたのに、君って子はまたこんな事呟くなんてw RT @macaron_cupid: 最終回は「とこずれ！30歳の保健体育」にする予定だった... #30sai
2011年4月14日 2:17:25 www.movatwi.jpから
公式自ら打ち切りを自称、それもリアルタイムに宣言してる点だけは、古今の打ち切り史における珍例として歴史に残ってもいいと思うんだ。うん。
* * * *
そんな実写パート打ち切りなんてのはここではどうでもよくて、アニメパートの話に戻しますが、本稿的には「第2回からは前回放送分の "一部モザイク解除版" を合わせて放送」というのが気になります。
いえ、気になるのは第2回放送における「第1回の "一部モザイク解除版"」だけ、それも前稿で採り上げた「参考出展：wikipedia」のカットがどうなっているかということだけなのですが。
通常版（初回放送版）
↓
一部モザイク解除版（BS11翌週放送版）
ご覧の通りでした。
規制かけすぎでわけわかめだった初回放送に比べて、大体の内容がわかる程度にまで映像上の規制が緩やかになっていました。
これを放送に乗せることが可能であるのならば、じゃあ最初の規制かけすぎなバージョンは何だったのかということになります。
放送局に地上波が1局含まれている（それも表現規制過激派の知事の膝元）せいかもしれませんが、純粋にネタのつもりだったという線も考えられます。実際、前掲の "全面墨塗り" のようなネタにもなった訳ですが、全体的に見ればスベってるぽ。
"一部モザイク解除" で明らかになった記事内容について。
これと同様または類似する内容を持つ記事を捜してみましたが、見つけることができませんでした。
どうやら、現実のウィキペディア日本語版には存在しない記事内容であるようです。
未だに墨塗りになっている記事名部分は、文章内容およびアニメの文脈からの類推では「短小」「粗チン」といった類の言葉だと思われますが、そういった記事名自体が今の jawp 内には存在していない（赤リンク）のです。
つまり、「参考出展：wikipedia」というクレジット自体がネタだったと。
――ああそうか。実際にはウィキペディアを出典にしてはいないから、「出典」とは記さずに「出展」という誤字を用いたのも、もしかしてわざとだったのか。
ちくしょう、俺達は釣られたのか……
ところで4月19日 00:30 から、第1回の "規制解除版" というのがニコニコチャンネルで有料配信が開始されています（第2回も同時に）。
この "規制解除版" というのは何なのか、 BS11 で放送の "一部モザイク解除版" と同じものなのか、それとも完全に規制解除された第三のバージョンなのか、どこにも説明がありません。
だいたい本作の公式サイトからしてひどい有様で、各放送局の放送時間の告知がどこにも無く(*b)、またニコニコチャンネルへのリンクも張られていません。
お客さんに観てもらう気ないだろ絶対。
小生は、「参考出展：wikipedia」のカットに関しては〈初回放送の通常版こそが、ネタとして完成されている〉との立場から、本件についてこれ以上追うつもりはありません。従ってこの有料動画に210円払うつもりも、 DVD を買う気もありません。悪しからず。
もし、これらを視聴して当該部分の異同を確認したという奇特な方がおられましたらコメ欄等に書き残して下さると幸甚ですが、それも誰得なのかという気がしなくもないです。
* * * *
本番組は東宝と一迅社（ともに製作委員会の構成員）の提供で、BD/DVD の発売・販売元も東宝（ていうかBD版も出るのかよ）、また第1回で終了になった実写パート『いのこり! 30歳の保健体育』の製作も東宝で、その実写パートには「東宝の田中さん」という宣伝担当社員らしき男性が出演してもいました。
斯くも東宝必死ですが、そんな折も折、このタイミングでこんなニュースが。
代表取締役の異動に関するお知らせ
http://www.toho.co.jp/4less/cgi-bin/cs4view_obj.php/ir_disclosure/250/110415開示 代表取締役の異動.pdf
（東宝株式会社 平成23年4月15日）
東宝社長に島谷能成専務が内定 高井社長は相談役に
http://eiga.com/news/20110416/5/
（映画.com 映画ニュース 2011年4月16日 07:00）
東宝は4月15日に開催した取締役会で、島谷能成専務（59）が代表取締役社長に昇格する人事を内定した。5月26日に行われる株主総会で、正式に承認される予定。高井英幸社長（70）は、取締役からも退き相談役になるとみられる。
高井社長は、2002年に就任。映画事業では、邦画の実写最高興収を記録した「踊る大捜査線THE MOVIE２ レインボーブリッジを封鎖せよ！」（173億5000万円）をはじめ、「ハウルの動く城」（196億円）などのスタジオジブリ作品、「海猿」シリーズなどのヒット作を数多く輩出し黄金時代を築いた。10年には、同社歴代最高となる年間興収748億7000万円を達成した。
だが、今年5月で就任9年を迎えることから、映像本部映画調整兼映画企画を担当する島谷専務を昇格させ、若返りを含めた経営陣の刷新を図る。島谷専務は 1952年生まれ。75年、京都大学卒業後、東宝に入社。99年に映画調整部長となり、2001年に取締役、05年に常務、07年に専務に昇格した。昨年 4月からは東宝映画の社長を務めている。東宝では、2代続けて映画調整部出身者の社長就任となる。
ああ……あの実写のせいで社長の首まで飛んだ(*c)のか……
----
(*a) = 「超越者向け」の座は、やはり今期新作の別の15分アニメ作品『変ゼミ』に譲ったっぽい。
(*b) = 原作本公式には放送時間の記載もニコニコへのリンクもある。 AT-X の部分は不完全ではあるが。
(*c) = 因みにウィキペディアでは、このような「特定の観点を推進するような、発表済みの情報の合成」はご法度である。拙ブログはネタですから。
----
30歳の保健体育 （アニメ公式）
http://30sai.jp/
アニメ 30歳の保健体育 ｜ BS11
http://www.bs11.jp/anime/1377/
30歳の保健体育 - ニコニコチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch60007
TOKYO MX ＊アニメ「30歳の保健体育」
http://www.mxtv.co.jp/30sai/
30歳の保健体育 | 番組 | AT-X ワンランク上のアニメ専門チャンネル
http://www.at-x.com/program/detail/2711
一迅社WEB | 30歳の保健体育 （原作本公式）
http://www.ichijinsha.co.jp/special/30sai/
----
Summary of images:
Description = 『30歳の保健体育』第1回より
Source = TOKYO MX / BS11
Date = 2011-04-07 / 2011-04-16
Author = (c) 一迅社/HTPJ
Permission = 日本国著作権法32条1項に基づく引用
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます