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COP11、COP/MOP1が閉会!

2005-12-11 01:17:28 | 国際交渉
12月10日午前6時4分、11月27日から開催されていた気候変動枠組条約第11回締約国会合(COP11)と京都議定書第1回締約国会合(COP/MOP1)は、京都議定書の運用ルールであるマラケシュ合意を、遵守制度も含めてすべて採択するとともに、2013年以降の削減目標と制度設計についてのCOP/MOP決定と、「長期的な共同行動」についてのCOP決定を採択して終了しました。


◆ 歩み始める京都議定書・・2013年以降にも確かな道のり

マラケシュ合意がすべて採択されたことにより、このCOP/MOP1で京都議定書が歩みを始めることになります。1997年のCOP3で京都議定書が採択されてから8年、ようやく京都議定書が動き始めるたことを心から歓迎したいと思います。

もうひとつの課題であった2013年以降の削減目標と制度については、先進国の2013年以降の削減目標について規定する京都議定書3条9項にもとづく決定がCOP/MOP1で採択されました。また、途上国を含むすべての議定書の締約国がこの議定書をCOP/MOP2で検討するとの議定書9条の規定に基づくプロセスを準備することも、議長サマリーとして確認しました。

さらに、条約の締約国会議(COP)で、「長期的な共同行動」についてのプロセスをCOPの決定として採択しました。京都議定書を批准していないアメリカやオーストラリアを含めてCOPの決定が採択できたことは評価できます。

  最後は、ロシアが議定書3条9項の検討プロセスのなかで「自主的な目標」についても明記するCOP/MOP決定を求め、朝方まで議論が続きました。

 最終的にはディオン議長がCOP/MOP2でロシア提案についても検討するとして、議定書3条9項のCOP/MOP決定は議長の提案どおり採択されました。


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