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温室効果ガス排出量を増加させる西側先進国~03年度速報値

2005-12-21 19:01:08 | 温室効果ガス

■ 温室効果ガス排出量、1990年比9.2%増
 国連気候変動枠組条約事務局は10月、先進国の2003年における6種類の温室効果ガス排出量の速報値を発表しました。 先進国全体では5.9%減少ですが、これは旧ソ連東欧諸国が経済停滞のために排出量が1990年比約40%も減少しているためです。旧ソ連東欧を除く西側先進国の排出量は1990年に比べて9.2%も増加しています。


■ 排出上位国
 先進国の排出量のうち米国は約68億9000万トン(CO2換算、以下同じ)と全体の40%を占め、次いで、ロシア(約18億7000万トン)、日本(約13億4000万トン)、ドイツ(約10億2000万トン)、カナダ(約7億4000万トン)の順となっています。EU全体(最近加盟した東欧諸国を含まない15ヶ国)では41億8000万トンで、24%を占めています。
 ロシアをはじめ東欧諸国は経済停滞で大幅に排出量を減少させています。EUはドイツやイギリスが排出量を減らしていますが、排出をEU配分以上に増やしている国もあってEU全体としては8%削減はそれほど容易ではなく、付属書1国が提出した第3回国別報告書に基づく先進国の温室効果ガス排出量と今後の予測によれば、1990年から2001年までの経済移行国以外の先進国の温室効果ガス排出量は8.3%の増加し、このままでは、2010年には先進国全体で約10%、経済移行国を除く先進国全体では17%も増加してしまうとの予測になっています。


■ 排出増加国
 1990年と比較した排出量の増減を見てみると、米国が約8億1000万トンも増やし、次いで日本が約1億5000万トン(注)増やしています(図参照)。
 西側先進国のうち、1990年より排出量が減少しているのはドイツ、ルクセンブルク、イギリス、アイスランド、スウェーデン、フランス、スイスの7ヶ国で、EU全体(最近加盟した東欧諸国を含まない15ヶ国)でも1990年比で減少しています。なかでもドイツは、経済成長を続けながらも排出を削減しています。 このように2003年度の排出量を見る限り、一部のEUの国で削減に成功しつつある国が見られるものの、西側先進国全体としては停滞状態です。とりわけ大幅増加を続けているのが米国、日本、カナダ、オーストラリアなどです。こうした国々は、早急に抜本的な対策を実施して、温室効果ガスの排出量を減らすことが必要です。

注)日本政府は1990年の代替フロン3ガス排出量の算定をせず、報告もしていないので、条約事務局は代替フロン3ガスの1990年排出量をゼロとみなして計算、この結果、条約統計からみるこの間の増加量は約1億5000万トンで、日本政府発表値の1億200万トンよりも大きくなっています。

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