「天狗の中国四方山話」

~中国に関する耳寄りな話~

No.605 ★ 中国 半導体業界への投資額、24年上期は38%減

2024年08月29日 | 日記

NNA ASIA

2024年8月28日

調査会社の上海群輝華商光電科技(CINNO)によると、中華圏を対象とした半導体業界の2024年1~6月の投資額は前年同期比37.5%減の5,173億元(約10兆5,000億円)だった。金額最大のウエハー製造向けをはじめ大半の分野が伸び悩んだ。ただCINNOは半導体業界の今後の見通しに楽観的な見方を示した。

項目別に見た投資額は、ウエハー製造向けが33.9%減の2,468億元。半導体設計向けは29.8%減の1,104億元、半導体材料向けは55.8%減の668億1,000万元、半導体封止・検査向けは28.2%減の701億9,000万元となった。一方、半導体設備向けは45.9%増の246億6,000万元。

材料別で見た投資額は、シリコンが327億3,000万元、次世代半導体の材料となる炭化ケイ素(SiC)と窒化ガリウム(GaN)向けが113億5,000万元だった。

投資額のうち、中国本土の資金は90.9%を占めた。

CINNOは、半導体製品の在庫が合理的な水準に戻る流れにある中で、スマートフォンやサーバー、自動車、パソコンなど向けの半導体需要が回復を示していると指摘。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)の急速発展が半導体業界を押し上げるとみている。

国内のファウンドリー(半導体の受託製造)による工場建設の加速が国産の設備や材料の需要を押し上げるとの見方も示した。

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No.604 ★ ついに若者たちが「習近平の罷免」を要求…!いま中国各地で行われている「原因不明の肺炎」に対する「謎の緊急訓練」と、高まる「怨嗟の声」

2024年08月29日 | 日記

現代ビジネス ( 和彦:経済産業研究所コンサルティングフェロー)

2024年8月28日

「インターン歴」高額取引の闇

前編『習近平の「経済失策」で、中国がいよいよ無法地帯に…!いま若者の間で広がる「インターン歴の高額取引」と、そこに付け込んだ「詐欺」が横行している!』でお伝えしたように、中国政府が8月16日に発表した7月の若年層(16~24歳)の失業率は17.1%と、前月の13.2%から上昇し、今年の最高水準を記録した。

若年層の失業率は昨年6月に21.3%を記録した後、政府の発表は停止された。

就職フェアには、就職が決まらない学生たちがあふれている mages

今年1月から在学生を除いた失業率が発表されるようになったが、若者の雇用状況が再び悪化していることが明らかになった形だ。この統計は都市部のみを対象にしており、「中国全体の若者の雇用状況はさらに悪い」との指摘もある。

あろうことか、就職活動に励む学生をターゲットにした詐欺が横行している。

今年も1200万人近くの学生が卒業する中、中国では「有料インターン」制度が急速に広がっている。インターンとは社会に出る前に学生が実際に仕事を体験するプログラムのことだが、学生たちは少しでも良い職場を得ようと多額の金銭を払ってインターン歴を買っている。

インターン歴の相場は最高で4万8000元(約100万円)を超えると言われている。だが、法的に保障された制度ではないため、詐欺などの被害に遭う就活生が相次いでいるのだ(8月6日付朝鮮日報)

学生たちの財布は火の車

若者は悪質なネットローンにも苦しめられている。

中国の諜報機関である国家安全部は7月12日、「近年、中国の大学で高利のキャンパスローンがはびこり、多くの若者が底なしの穴に陥っている。キャンパスローンの返済に困った学生を外国の諜報機関が脅迫して、中国の国家機密を盗む事件がたびたび起きている」と警告を発しているほどだ。

とどまることを知らない少子化のせいで、若者の就職難がさらに進む懸念も生じている。

中国では昨年、過去20年間で初めて幼稚園などの教員数が減少した。北京師範大学の試算によれば、2035年には小中学校の教員の約2割が余剰になるという。中国では雇用の安定した職業のことを「鉄飯碗(鉄で作ったように安定していて食いっぱぐれがない)」と呼ぶが、その1つとされた教員の職にも淘汰の波が及んでいる。

中国経済の長期停滞が確実視され始めている Photo/gettyimages中国経済の長期停滞が確実視され始めている Photo/gettyimages

気がかりな「原因不明の肺炎」

「弱り目に祟り目」ではないが、新型コロナの再流行も若者にとって災難だ。

日本も新型コロナの第11波に見舞われているが、中国でも7月の感染者数は1万8384人となり、1ヵ月の間に1万人以上も増加した。8月も増加が続いているようだ。

今回の特徴は、若者に顕著な症状(体の痛みや発熱など)が見られることだ。

気がかりなのは、中国各地で8月中旬から大規模な「原因不明の肺炎」に対する緊急訓練が実施されていることだ。「中国でまた新たな感染症ウイルスが出現したのではないか」との不安が頭をよぎる。

各地で実施されている訓練について、ネット上では「またロックダウンの準備をしているのか」「もう二度とあんな経験はしたくない」との怨嗟の声があふれている。

ふたたびロックダウンへの警戒感が高まっている Phot中国では2022年12月、約3年続いたゼロコロナ政策が解除された。この規制の撤廃を実現させたのは、若者が主導した「白紙デモ」だった。

政府が感染症対策を再び実施すれば、ゼロコロナ政策が引き起こした不況がさらに深刻化する。若者たちは「生活はますますめちゃくちゃになるし、せっかく勝ち取った行動の自由を二度と手放したくない」との思いだろう。

習近平の罷免を求める横断幕

7月30日、「白紙デモ」に参加したとされる1人の若者が、湖南省新化県の歩道橋に「独裁、国賊の習近平を罷免する」などと書いた横断幕を掲げた。

この動きに追随する動きは今のところ起きていないが、政府が再びロックダウンを断行すれば、若者たちは今度こそ政府打倒の「旗」を掲げるのではないだろうか。

さらに連載記事『習近平がついに「全面降伏」か…!突然示された「方針転換」のウラにある中国経済「悲惨な実態」と、若者に広がりはじめた「ヤバすぎる異変」』でも、中国経済の疲弊と若者の怒りを紹介しているので、ぜひ参考としてほしい。

藤 和彦
経済産業研究所コンサルティングフェロー。1960年、愛知県生まれ、84年通商産業省入省。03年に内閣官房内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官を経て、研究職へ。現在、独立行政法人経済産業研究所上席研究員、公益財団法人世界平和研究所客員研究員。著書に「シェール革命の正体」ほか。

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No.603 ★ ランキングに異変?台湾人日本で食べたいグルメ&一番旅したい人気 都道府県

2024年08月29日 | 日記

TRiP Editor (村田由美子)

2024年8月28日

円安情勢も手伝い、さらに人気を増している日本への旅行。日本にほど近い国の台湾や香港からも大いに支持を獲得しています。そして、旅行の楽しみとして多くの人が期待しているのが「日本のグルメ」だと言われています。

そこで今回は、台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」ユーザーが答えた「日本で食べたい名産品・ご当地グルメ」と「ー番行きたい都道府県」をご紹介します。熱い視線が送られている地はどこなのか、早速チェックしてみましょう。

「和牛」に「ラーメン」、そして「フルーツ」が大人気!訪問するたびにハマる県は?

image by:VTT Studio/Shutterstock.com

まず初めに行われた「訪れた地域の名産品やご当地グルメを食べたいですか?」という質問では、約100%が「食べたいと考えている」と回答。ほぼ全員が旅先でのグルメに期待を持っていることがわかりました。

観光庁の「2024年4-6月期のインバウンド消費動向調査」を見てみると、台湾からの訪日観光客の旅行消費額は2,639 億円、香港は1,743 億円と、それぞれ非常に巨額。双方の額を合計すると4382億円となり、これは4,420億円で1位となった中国に迫る金額です。

image by:ラーチーゴー!日本(via.PR TIMES)

「食べたい」にまつわる詳細な数値を見てみても、「できれば食べたい」が51.8%で1位に。次点には47.9%で「絶対に食べたい」が続き、99.7%が「食べたい」という強い意志を持っている結果に。「あまり食べたくない」は0.3%、「全く食べたくない」はゼロでした。

image by:Shutterstock.com

「食べたい」という意思を表明している方は、実際のところどんなメニューを狙っているのでしょうか。「日本旅行中に食べたい名産品やご当地グルメ」のトップ10を見てみると、1位を獲得したのは岐阜県の「飛騨牛・高山ラーメン」でした。

その数値はなんと全体の55%にのぼり、世界中で強い人気を誇る「和牛」の強さを再確認する結果に。「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」の蔡宇淮(さい・うかい)編集長も「台湾人・香港人にとって『和牛』を食べることは日本旅行の目的のひとつ」と分析しています。

image by:Shutterstock.com

圧倒的な認知度の高さを見せた「飛騨牛・高山ラーメン」に続いて2位となったのは、51.2%で「北海道のジンギスカン、ラーメン」でした。1位に続いて「お肉&ラーメン」のコンビが強みを見せています。

2位と僅差で3位に登場したのは、51%を獲得した「兵庫県の神戸牛、明石焼き」でした。4位は45.9%で「三重県の松坂牛、伊勢うどん」、5位は43.9%で「宮城県の牛タン、ずんだ餅」が獲得しています。

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6位には「愛知県のひつまぶし、味噌カツ」がランクインしており、上位6位がすべて「お肉関連」となっていることが判明。「和牛」を筆頭に、日本の「肉グルメ」人気が一層高まっていることがわかります。

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各地に点在している日本のおいしいグルメですが、続いて「日本旅行で一番行きたい都道府県」について聞いてみると、32.3%で「北海道」が1位に登場。国内旅行でもグルメ人気の高い北海道だけに、2位以下に大きな差をつけての首位獲得となりました。

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「北海道」を選んだ理由には「スキーをしたり海鮮を食べたい(21~30歳/男性)」「夏は涼しいし、おいしいものがたくさんある(51~60歳/男性)」というグルメな理由に加えて「雪を見たことがないから(21~30歳/男性)」「冬は雪、夏は花が美しい(41~50歳/女性)」と「雪」も大きな理由となっていることが判明。

image by:Shutterstock.com

また「訪日回数別」で集計したものを見てみると、より詳細な人気の分布が見えてきます。例えば「岡山県」ですが、訪日回数が10回を超えた人のランキングでは9位と、なんとトップ10に入ってきます。

訪日回数0~1回ではノータッチの岡山県ですが、2~9回になると「山梨県」「愛媛県」と並んで17位に浮上。その理由として大きいのが、高級フルーツの「シャインマスカット」をはじめ「フルーツがおいしい」というものでした。

岡山県を選んだ人のコメントを見てみると「最高のシャインマスカットは岡山や長野、山梨にある(41~50歳/女性)」という通なコメントから「桃がおいしい(41~50歳/女性)」とフルーツについての意見が多数。

image by:Shutterstock.com

他にも「東西南北、島めぐりができる(21~30歳/女性)」「倉敷の美しさは人々を魅了する(41~50歳/女性)」「静かな環境で観光客も少ないので過ごしやすい(41~50歳/女性)」と、訪問を重ねるたびに岡山県の魅力にハマっていく人が続出しているようです。

image by:Jo Panuwat D/Shutterstock.com

また、訪日回数0~1回では9位の「青森県」も2~9回では7位、10回以上では5位にランクインと、訪日回数が増えるたびに順位が上昇。こちらでも「もぎたてのリンゴが食べたい(41~50歳/男性)」と、フルーツに人気が集まっています。

image by:yu_photo/Shutterstock.com

他にも「ねぶた祭りが見たい(41~50歳/女性)」「青森県立美術館に行きたい(41~50歳/女性)」「自然の風景と冬の雪景色を楽しみたい(31~40歳/男性)」と、青森ならではの文化や大自然に人気が集中しました。

「和牛」に「ラーメン」、そして「フルーツ」が大きな人気を集めていることがわかった今回の「日本で食べたい名産品・グルメ」と「1番行きたい都道府県」の投票結果。台湾・香港の方々が求める「日本の魅力」を知ることで、新しい視点が見えてきそうですね。

村田由美子

美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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