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「天狗の中国四方山話」

”中国の今”~中国に関する耳寄りな話~

ブログ引っ越しのお知らせ

2025年06月01日 | 日記
天狗
2025年6月1日



「goo blogサービスの終了」に伴い、ブログ「天狗の中国四方山話」を、本日より、「Seesaa blog」ヘ引っ越しさせていただきました。

本ブログのNo.1600までの「投稿記事」、「コメント」は、新たなブログに引き継ぎ出来ませんが、2025年11月17日までは、当サイトで継続してご覧いただけます。

お手数ですが、No.1601以降は、下記の「Seesaa blog」にアクセスをお願いします。

「天狗の中国四方山話」

引き続き 「天狗の中国四方山話」 をご覧いただけますようお願いいたします。

(注)ブログ記事投稿及びコメント投稿についてーgooblogより
サービス終了に伴い、10月1日にブログ記事の新規投稿及びコメント投稿を終了させていただく予定です。


No.1600 ★★ 中国・成都で日本の介護技術アピール 140兆円規模のシルバー経済に商機

2025年05月31日 | 日記
36Kr Japan  (by n.murayama )
2025年5月31日 


中国四川省成都市の大型複合施設、中国西部国際博覧城で26日、携帯型車椅子や歩行補助つえ、福祉車両など、高齢者介護に関連する日本の一連の最新技術が披露され、多くの成都市民や観光客の注目を集めた。

同博覧城では5月25~29日の日程で第6回四川国際養老サービス業・養老産業博覧会(通称「四川老博会」)が開催されており、日本からは、四川省養老(高齢者介護)サービスセンターの戦略的パートナー、社会福祉法人こうほうえんの取りまとめで、13の介護関連企業・団体が参加している。

車椅子やストレッチャーを手がける松永福利器具製造(上海)の営業部スタッフ、沈暁鷹さんは「四川老博会には初参加となる。今回出展しているのは、携帯型車椅子や歩行器、介護用バスチェアなど、日本で開発された最新の介護製品8種で、業界でも先進的な製品をそろえた。中国西部地域でより多くのパートナーを見つけ、同地の人々に松永というブランドをもっと知ってもらいたい」と語った。

介護・福祉サービスを展開するこうほうえんの廣江研会長は博覧会場でビデオを通じてあいさつし、こうほうえんは1986年に設立され、傘下に老人ホームや医療機関、障害者支援施設、保育園など119カ所の事業所を持つと紹介。「われわれは今回の博覧会で日本企業の参加を取りまとめたほか、特別オンライン公開講座を企画、準備し、四川省の高齢者介護の現場で働くスタッフを対象に『高齢者介護ハイレベル研修公開講座』を実施した」と述べた。

中国で「シルバー経済」が急成長、新たな需要が原動力に

中国の高齢者消費市場は巨大であり、シルバー経済は発展の余地が非常に大きい。2024年12月に発表された「シルバー経済青書:中国シルバー経済発展報告(2024)」によると、現在中国ではシルバー経済の規模が7兆元(約140兆円)前後、国内総生産(GDP)の約6%を占めるまでになっており、35年にはGDPに占める割合は約10%、30兆元(約600兆円)に達すると見込まれている。

福祉機器の製造・販売を手がける三貴康復器材銷售(上海)の趙志鋼華南・西南地域担当営業課長は、「この電動車椅子は自動で起動・走行し、障害物の自動回避機能も備えており、高齢者に優しい製品となっている」と述べた。日本の有名介護用品ブランド「ミキ」も今回、6種類の新製品を携え、パートナー探しに意欲を見せている。

【新華社成都】

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No.1599 ★★ 「聘珍樓」の3度目の倒産は“氷山の一角”か…格安店の乱立で高級中華が苦境に

2025年05月31日 | 日記
日刊ゲンダイ
2025年5月31日 


 聘珍樓=2011年撮影(C)日刊ゲンダイ

 横浜中華街発祥の高級中華料理店を運営する聘珍樓と関連会社の香港聘珍樓ジャパン、大福の3社が東京地裁から5月21日付で破産手続き開始決定を受けた。負債額は聘珍樓が12億1045万円、香港聘珍樓ジャパンが1億5558万円、大福が60万円の計13億6663万円。横浜中華街の本店ほか東京都内(日比谷店、吉祥寺店)、大阪市、北九州市に計4店舗とカジュアルレストラン形式の「SARIO」を展開していたが、同じく21日に営業を停止した。
  
聘珍樓の創業は1884年。張姓の華僑が横浜に中国料理店を開業したのが始まり。「現存する日本最古の中華料理店」のひとつで、高級広東料理の名店として人気を博した。1990年代にはテレビ東京系の番組「浅草橋ヤング洋品店」に出演し、「炎の料理人」として人気を集めた周富徳さんが総料理長を務めたことでも知られる。

 現社長の林衛氏は、大学を卒業後、クレディ・スイス証券に就職。その後、香港聘珍樓有限公司(香港)に転じ、マネジャー職に就く。2011年5月に香港聘珍樓ジャパンの設立にあたり社長に就任。16年4月に聘珍樓の社長となった。「現在も香港に居住し、日本国内には月に数日、滞在する程度とみられている」(大手信用情報機関)とされる。

  実は聘珍樓は過去2度破綻している。「事業譲渡後の新会社の開始貸借がマイナススタートで、当初から大丈夫か、との話がありました」(金融関係者)という。

コロナ禍が追い打ちに


 故・周富徳さん(C)日刊ゲンダイ

 聘珍樓は、最盛期の01年3月期には118億円以上の売上高を計上していたが、その後の景気悪化で団体利用や接待利用などの法人需要が低迷、経営の立て直しのため香港のファンドの出資を受けて16年4月に株式会社聘珍樓(新法人)を設立、旧法人から事業を継承した(旧法人は16年6月に平川物産に商号変更の後、17年3月に特別清算開始命令を受けている)。新法人は店舗運営のほかブランドを生かして百貨店やネットショップでの食品販売を手掛けており、18年4月には横濱本店を同名の法人に新設分割し運営を移管していた。

 いずれも経営再建に向けてスタートを切った矢先、新型コロナウイルスの影響を受けて客数が減少、これが追い打ちとなって経営が一層悪化する。22年5月には横濱本店が「移転のため」として閉店の後、同年6月に横濱本店側の運営法人が横浜地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。残った新法人も5期連続の最終赤字を計上したことから、今回、事業を停止し清算手続きに入ることになった。

  食べ放題などを売りにした格安の中華料理店が乱立し、廃業する店舗もみられる中、高級路線の中華料理店も苦境に立たされている。聘珍樓の経営破綻は氷山の一角か。

森岡英樹
経済ジャーナリスト。1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

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No.1598 ★★ ハーバード大学のアキレス腱ついたトランプ、中国共産党との腐れ縁を徹底追及 議会もトランプを援護射撃、高卒以下は過半数がハーバード大に不信感

2025年05月31日 | 日記
JBpress  (高濱 賛:ジャーナリスト)
2025年5月31日


マサチューセッツ州にあるハーバード大学(Pixabayからの画像)

中国人留学生を公然と標的に

 米トランプ政権の意向に沿った「改革要求」を拒絶したハーバード大学に対する制裁措置がエスカレートしている。

 トランプ政権は、ハーバード大学がキャンパスでのパレスチナ支持をめぐって暴力的デモや反ユダヤ主義を助長した責任を問い、不穏な学生の取締り強化や入学選考での多様性重視の方針を改めるよう要求した。

 大学側がこれを拒絶したとして、22億ドル(約3100億円)以上の複数年にわたる補助金凍結、6000万ドル相当の契約停止を決定。

 大学側が方針を転換しない限り、さらに70億ドル(約1兆円)が打ち切られる。

 ハーバード大学は直ちに、法的措置をとった。
 これを受けて、ボストンの連邦地裁(バラク・オバマ第44代大統領に指名されたアリソン・バローズ判事)は、トランプ政権の制裁措置を一時差し止める判断を示した。

 だが、これはあくまでも暫定措置。
 その後、トランプ政権はハーバード大学に対し、1億ドル(約140億円)相当の連邦政府との残りの契約すべてを取り消すと通告。

 さらにトランプ政権は、ここぞとばかりに、現行法内で行政府ができる留学生・リサーチャーを対象にする「留学生・交流訪問者プログラム」(SEVP)資格を取り消した。

 米国務省は5月28日、一部中国人留学生のビザ取り消しを開始した。
 中国共産党とのつながりのあった「重要な分野での研究をしている中国人留学生」を対象にしている。

 ところが、米連邦地裁は5月29日、トランプ政権がハーバード大学の留学生受け入れ資格を取り消したのを受けて、同大学の資格については一切変更を加えないよう国土安全保障省と国務省に命じる方針を示した。
(Trump administration must let Harvard enroll international students, judge rules - The Washington Post)

 裁判所での白黒決着には時間がかかると見たトランプ政権は、とりあえず現行法内で行政府が出せる制裁カードを切り、連邦地裁はトランプ政権が投げたボールを打ち返したわけだ。

 しばらくは裁判所とのイタチごっこが続きそうだ。

前学長を辞任に追いやった張本人

 エスカレートするトランプ政権対ハーバード大学の「戦争」に、議会共和党がトランプ政権側の「助っ人」に出た。

 下院の中国特別委員会(ジョン・ムーレナー委員長)*1がトップバッターで「参戦」した。

 同特別委員会は、ハーバード大学と中国共産党との人的交流や寄付の実態を追及、とりあえず学長に対し書簡を送り、中国関連情報の提出を要求した。

 同書簡にはティム・ウォルバーグ下院教育労働委員長とエリース・ステファニック共和党議員総会長が署名している。

 下院教育労働委員会は2023年12月、当時ハーバード大学学長だったクローディン・ゲイ氏を反ユダヤ主義への対応の責任を追及して辞任に追いやっている。

 ステファニック氏はニューヨーク州選出でトランプ第2期政権で国連大使に一度指名されたが、選挙区を守るため撤回となった。トランプ氏の懐刀的存在だ。ハーバード大学卒だ。

*1=正式には「米国と中国共産党間の戦略的競争に関する特別委員会」。中国共産党がもたらす脅威に関する合意を形成し、米市民、経済、価値観を守る行動計画を策定するために超党派で取り組むための委員会で、2023年1月に当時の下院議長のケビン・マッカーシー氏(共和党、カリフォルニア州)の主導の下で設置された。

 中国特別委員会のムーレナー委員長がハーバード大学のアレン・ガーバー学長にあてた書簡の趣旨はこうだ。

「米国の国家安全保障へのリスクと中国・新疆地区での中国共産党によるジェノサイド拡大のリスクを増幅させていることに関する詳細な情報を提出してほしい」

 具体的には、
①ハーバード大学は、中国共産党が新疆地区で行っているウイグル族に対するジェノサイドの中心的な役割を演じている新疆生産建設兵団(XPCC=Xinjiang Production & Construction Corp)の複数のメンバーを研修させている件。
②ハーバード大学は、国防総省から助成金を得て行っている研究で中国の清華大学、浙江大学、華中科技大学といった中国人民解放軍と連携のある大学と研究パートナー関係にある件。
(Harvard Letter:XPCC.pdf (house.gov))

中国人留学生1390人、寄付金9370億ドル

 確かに中国とハーバード大学の人的交流や資金提供は他の追従を許さない。
 2024年秋の時点でのデータによると、ハーバード大学には6793人の留学生・研究者が在籍。

 そのうち中国人は1390人。約150か国からの留学生・研究者の20.46%を占める。一番多いのは人文社会科学研究科大学院の550人だ。
(Fact Book: Enrollment – Office of Institutional Research & Analytics (harvard.edu))

 中国がハーバード大学に提供した研究資金や寄付は2013年から2019年までの6年期間に9370万ドル。

 この期間、中国は米大学115校に10億ドルの寄付をしているが、寄付金額ではハーバード大学が群を抜いて多い。
(Harvard gets more money from China than any US university | Education | Al Jazeera)

 主要メディアの中国問題専門記者P氏はこう見る。
「中国には官民の壁はない。その軸は中国共産党だ」
「米国に追いつき追い越せをスローガンにする中国共産党の狙いはただ一つ、中国第一主義を達成させるために米国の先端技術、軍事、医療の最新情報を盗むことだ」
「そのためにハーバード大学に人材とカネをつぎ込んでいるのだ。歴代米政権はそれに気づいていたが、阻止には動かなかった。最初に行動に出たのがトランプ政権だ」

息子バロンを受け入れなかったことへの復讐

 トランプ氏がハーバード大学を目の敵にする理由の一つは、同氏も息子たちもハーバード大学に入れなかったからだという理由がSNSではまことしやかに流れている。

 トランプ氏がハーバード大学(全米大学ランキング3位)*2を狙ったのか、最初から狙えなかったのか。

 分かっているのは、同氏は南カリフォルニア大学(同27位)を受けたが拒絶され、仕方なくフォーダム大学(同91位)に入り、3年次にペンシルベニア大学(同10位)ウォートン・スクール(大学院ではなく学部)に編入し、卒業したことになっている点。
(Trump Biographer: This Is the ‘Real Reason’ He Hates Harvard)

 長男、次男、長女は同氏の母校であるペンシルベニア大学やジョージタウン大学(同24位)卒業。

 トランプ氏はペンシルベニア大学と「特別な関係にある」と指摘する向きもある。

 3番目の妻、メラニア夫人との間に生まれたバロン氏(19)は今年、ニューヨーク大学(同30位)スターン・スクール・オブ・ビジネスに入学した。

 これについて、「ハーバード大学はもとより、ペンシルベニア大学やコロンビア大学(同13位)からも拒絶されたのか」といった憶測が広がっている。
*2=全米大学ランキングは「US News & World Report」作成の順位。難易度だけでなく、教授陣、図書館蔵書、学術成果、教育環境などを判断基準にしている。
(2025 Best National Universities | US News Rankings)

 これについてメラニアさんは、「家(トランプ・タワー)から通える大学を選んだ」とコメントしている。
(Highly Lethal Weapons 202411 - V2)
(NBAD10 HK01 VV4)

理事長はトランプの天敵

 トランプ氏のハーバード嫌いの要因の一つに同大学の理事長を務めているぺニー・プリツカー氏との確執をあげる人もいる。
 プリツカー家は、代々ニューヨークの不動産業兼ホテル経営(ハイアット・ホテル・チェ―ンのオーナー)業でトランプ氏にとっては「目の上のたんこぶ的存在」。

 グランド・ハイアット・ホテルの買収ではトランプ氏は煮え湯を飲まされた経験がある。

参考:トランプ・ハーバード戦争の火種はNYのグランド・ハイアット計画にあった DEI撤廃・反知性主義は表向き、根底にハーバード大理事長への復讐心| JBpress (ジェイビープレス) 

「ペルソナ・ノン・グラータ」になる

 そうした背景は脇におくとして、この戦争でどちらが勝つのか。
 ニューヨーク・タイムズのマイケル・シュミット記者はこの問題を密着取材してきたジャーナリストの一人。同記者はこう見ている。

「知識層は、ハーバード大学が『学問の自由』を守るために戦っていると称賛しているが、トランプ氏は大統領の持っている権力を組織的かつ創造的に使ってハーバード大学を攻め立てている」

「トランプ氏は敵に対しては攻撃の手を緩めない。『目には目を、歯には歯を』を実践している」

「連邦地裁は留学生対策も含め一時差し止めにしたが問題の解決にはならない。留学生はハーバード大学にいられなくなれば他の大学に行くだろうし、訴訟スケジュールを見ながら次善の策を練る」

「裁判が始まってもハーバード大学に対する司法省や国土保安省の調査は続けられる。ハーバード大学はいわば『ペルソナ・ノン・グラータ』(好まざる人物)と世間では見られる」

「ハーバード大学で働く教授やリサーチャーも裁判所の一時差し止めがいつまで続くのか分からない以上、この状況に不安で仕方ないはずだ」
「ハーバード大学側も裁判でケリをつけたくとも、トランプ氏が破壊的手段を次から次に出す以上、打つ手なしだ」
(How the Trump Administration Has the Upper Hand Against Harvard - The New York Times)

 となれば、ハーバード大学としてはどこかで譲歩せざるを得ない。下院中国特別委員会の追及も手厳しいものになり、「泣き面に蜂」だ。

反ユダヤ主義助長の講座設置認める

 ハーバード大学への中国共産党の「影響力」については、ガーバー学長自身が4月29日に公表した2つの調査報告書でもはっきりと認めている以下のようなくだりがある。

一、(香港出身の億万長者、陳楽宗氏が拠出した)T・H・チャン公衆衛生学スクールは2022年、パレスチナ問題研究を立ち上げたが、「集団指導制」と銘打ちながら、5人の講座担当の中には一人も正規の教授、准教授、助教はいなかった。

一、修士課程の「宗教と公共生活」は、教える者も学ぶ者もイスラエル・パレスチナ問題に焦点を当てた講座とは予期していなかったが、実際には「ユダヤ人の原罪」を問う講座だった。

 おそらく、クリスティ・ノーム国土安全保障長官が、「ハーバード大学は中国共産党と連携して暴力と反ユダヤ主義を助長させてきた」と公言した裏付けは、この学長のステートメントだったようだ。
(Presidential Task Force on Combating Antisemitism and Anti-Israeli Bias - Harvard University)
(Presidential Task Force on Combating Anti-Muslim, Anti-Arab, and Anti-Palestinian Bias - Harvard University)
(5 reasons why Trump is at war with Harvard, according to university's antisemitism report | Fox News)

高卒以下の米国民はハーバード不支持53%

 世論はどうか。
 AP通信とシカゴ大学公共政策リサーチセンター(NORC)が実施した世論調査によると、トランプ政権の「大学政策」(ハーバード大学問題)に対する賛否は完全に二分している。

        賛成   反対
―――――――――――――――
全体      42%   56%
共和党支持者  83%   16%
民主党支持者  10%   90%
無党派     30%   65%
―――――――――――――――
大卒      36%   63%
 高卒以下    46%   53%

「大学が改革要求を拒否し続けた場合、連邦助成金は停止すべきだ」というステートメントに対しては次の通りだ。
                賛成 分からない 反対
―――――――――――――――――――
全体      27%   26%  45%
共和党支持者  51%   26%  22%
民主党支持者   7%   20%  73%
 無党派     20%   38%  37%
(Few support punitive funding cuts to colleges and universities - AP-NORC)

 世論調査結果を見て注目されるのは共和党支持者の26%、無党派の38%がハーバード大学をどうしていいか「分からない」と答えている点だ。

 ハーバード大学が自分たちには関係ないからか、中国共産党がハーバード大学を侵食しても自分たちは関わりない、とうそぶいているからか。

 いずれにせよ、驚くべきは米国の最高学府の奥の院にまで入り込み、米国を震撼させている中国共産党の恐るべき威力だ。

高濱 賛
Tato Takahama 米国在住のジャーナリスト。1941年生まれ、65年米カリフォルニア大学バークレー校卒業(国際関係論、ジャーナリズム専攻)。67年読売新聞入社。ワシントン特派員、総理官邸キャップ、政治部デスクを経て、同社シンクタンク・調査研究本部主任研究員。1995年からカリフォルニア大学ジャーナリズム大学院客員教授、1997年同上級研究員。1998年パシフィック・リサーチ・インスティテュート(PRI、本部はサウスパサデナ)上級研究員、1999年同所長(Pacific Reserch instituteは同名の組織が米国内でほかにも存在する)。

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No.1597 ★★ 手術患者に麻酔をかけて放置!中国の医療制度の信用を失墜させた、4股不倫バカップル

2025年05月31日 | 日記
DIAMOND online  (ふるまいよしこ:フリーランスライター)
2025年5月30日


写真はイメージです Photo:PIXTA

4月、「北京にある名門病院・中日友好病院の医師が不倫、しかも相手は少なく見積もって4人」というニュースが世間を騒がせていた。「四股不倫とはすごいけど、所詮はゴシップ」と思っていたら、あれよあれよと大問題になり、医療サービスを担当する国家機関、国家衛生健康委員会まで動く事態に発展した。いったい何があったのか?(フリーランスライター ふるまいよしこ)

北京・中日友好病院の医師が(少なくとも)四股不倫

「中日友好病院の胸部外科医師が院内で不倫、それもお相手は1人じゃない。少なくとも4人いる」という話題がSNSで広く人々の間でシェアされ始めたとき、筆者は「また誰かのしょうもないゴシップか」とやり過ごしていた。

 他人のゴシップが蜜の味なのは、日中、いや世界共通だ。舞台が「中日友好病院」という、1980年代の日本との蜜月期に日本のODAで建てられた病院であることを除けば、そんなに大した価値のある話ではないと思っていた。

 中日友好病院とは、今でも庶民の間では日本との友好の象徴とみなされているものの、設立当初に日本から寄贈されたり、購入した設備や機器のほとんどはとっくの昔に欧米製の最新機器に取って代わられている――という話を、もう10年ほど前に関係者から耳にしていた。

もはや日本とはあまり関係ないが、中国のトップ病院なのは確か

 付け加えると、こういう中国のトップ病院が購入した機器は一定期間の使用後、地方のそれほど地位も予算もない病院に転売される。それが使い古されると、またさらに条件が厳しい地方の病院に……という具合に、新品を買う余裕のない病院や医療機関で使い回される。メーカーには突然、売却先として記録のない病院から修理の依頼や備品買い付け注文が入り、シリアル番号をたどってみて初めて転売されたものだと分かるという仕組みだ。

 中国の医療エコシステムはこんな厳しいヒエラルキーの上に成り立っている。

 日中友好病院はそんな中国の医療機器エコシステムの頂点に立つ病院の一つながら、筆者にはすでにその名称ほど日本と関係があるとも思えず、ハナから「ただのゴシップ」だと思っていた。

 それがあれよあれよと、SNSのタイムラインからニュースサイトに取り上げられ、さらには真面目な社会ニュースコラムでも論じられ始めた。いったい何が起きたのかとじっくりと目を通して、コトの次第を知った。

不倫した肖飛医師の妻が、夫が勤める病院を告発



中日友好病院の肖飛医師。1986年生まれで北京大学医学部出身 出典:WeChat百科(テンセント)

 事件が明るみになったきっかけは、くだんの医師の妻が夫が勤める日中友好病院の管理トップに向けて書いたとされる告発の手紙だった。なぜそのコピーがSNSに流れたのかはわからないが、その告発文の最初にははっきりと、「私の夫、胸部外科医師の肖飛の社会道徳と家庭倫理を深刻に踏みにじる行為について申し立てる」と書かれていた。

 それによると、肖飛医師は胸部外科副主任を務める同病院内で、複数の女性職員と不倫を繰り返していた。そのうち看護師長とは何度もホテルで密会、看護師長はわずか4カ月の間に2回妊娠し、最初は流産、もう1回は中絶手術を行ったとされる。その後も肖医師の長期出張先を看護師長が訪れるなどして二人の関係は続いたという。告発状には、どこかの観光地で撮ったらしい、肖医師の胸に看護師長がピッタリと顔をつけて微笑んでいる、夫婦にしか見えない写真も添付されていた。

 だが、2人がそんな関係になってから約1年後、肖医師の妻のもとに看護師長の夫から電話があった。両方の家族が2人を問い詰め、謝罪させ、その関係は終わったことになっていた。しかし、実際には妻にはその後も看護師長から嫌がらせ電話が続き、夫が関係を終わらせていないことに彼女は気づいていた。
 そして、「事件」が起こった。

手術中、麻酔がかかった患者を放置して肖医師が手術室を出て行った

 昨年7月、日中友好病院で行われる予定だった手術でのことだ。肖医師は手術室に、6月から付き合い始めた女性インターン医師を、助手として招き入れた。すると、手術室担当の看護婦と激しい言い争いに。激怒した肖医師は麻酔で眠る患者を手術台に残したまま手術服と手袋を脱ぎ捨て、またインターン医師の手術服も脱がせてその手を取って手術室を出ていき、40分間戻ってこなかった……というのである。

 こうなると、単なる痴話喧嘩やゴシップでは済まない。大変な医療事故である。

 一般に、麻酔は患者に副作用をもたらす可能性があり、その手術の重大さ、患者の体質などの条件を考慮しつつ、継続時間を精確に計算して施される。胸部手術では全身麻酔が主流な分、患者の負担も大きい。なのにその手術が中断、それも40分も放ったらかしにされたらどうなるか。手術の途中で患者が目覚めてしまったとしても、局部麻酔で時々あるように「麻酔を足しましょう」などと簡単には言えないのが全身麻酔なのだ。

 これは、病院としても大事件だった。事件が明るみになった後、肖医師はメディアのインタビューに答え、「あの看護婦はこれまで何度も私に食ってかかってきた。あまりの怒りでわたしは興奮して手が震え始め、メスが持てなくなった。落ち着くために手術室を出たのだ」と釈明。そして、手術室を出た後、上司に当の看護婦を交代させてくれるよう相談したと述べている。

 だが、肖夫人(彼女も別の病院で眼科の副主任医師を務めている)の告発書には、肖医師が手術室を離れた後の手術室の混乱ぶりを伝えるSNSのやりとりのキャプチャも添付されていた。そこでは、「今、手術室に医師がいない!」という悲鳴に対して、室外にいるらしい関係者が「落ち着いてまず医師に連絡を取れ。患者の安全が一番だ」と声を掛けている様子が残されていた。

手術は成功、患者は退院したけれど……

 肖医師は上司からの返事を待ちながら血圧を測り、血圧を下げる薬と水を飲んだ後、一緒に手術室を出たインターン医師とは別の医師とともに手術室に戻り、麻酔が切れる前に手術を終わらせたという。病院の発表も、くだんの患者は術後順調に回復し、6日目に無事退院したと強調している。

 しかし、4月18日付けのこの告発の手紙が外部に流れ、大騒ぎになった結果、病院は4月27日に肖飛医師を即時解雇すると発表した。

 だが、疑問は残った。手術室の医療事件は昨年7月に起きており、そのことを日中友好病院の管理トップは知らなかったのか? それとも調査が行われた結果、肖医師は勤務を続けていた? あるいは事件について調査もせず、知らん顔をしていたのか? なぜ今になって彼をクビにするのか? それとも告発がなされなければ、この問題はお蔵入りになっていたのか……?

 病院で治療を受ける(可能性のある)患者にとっては一大事である。さらに今後、こうした事件が起きた場合どう処理するべきか、医療システムの観点からも大きく問われるべき事態のはずだった。

 それが、当該医師の妻による告発文書で初めて公にされたことに対して、議論が巻き起こったのだ。

不倫相手の女性インターン医師は、新システム「4+4」出身

 同時に、肖医師が手術室を飛び出したときに一緒に連れ去った女性インターン医師にも注目が集まった。肖医師の不倫相手の一人、董襲瑩医師である。告発書には、董医師が自分の子どもを妊娠したことを母親との間で認めたSNSメッセージのキャプチャも添付されていた。

 肖医師の妻が告発の手紙を書いたのも、董医師の妊娠を理由に肖医師が離婚を切り出したのがきっかけだった。肖医師が夫人との間に生まれた娘の養育権と不動産の権利を要求したことで彼女が激怒したのだ。

 1996年生まれの董医師は告発を受けて病院に肖飛医師が解雇された際、「すでに本院のインターンではない」とだけ発表された。その後、明らかになったのは彼女が「協和医学院4+4」システムを卒業し、正式には中国医学科学院腫瘤科医院所属のインターン医師だったということだった。

「協和医学院4+4」というのは、100年以上の歴史を持ち、外国人や政府トップ用の専門病棟を持つトップ病院「協和医院」が併設する医学院で、2019年から導入された新システムの医学課程のことである。

「4+4」は大学の本科課程を終えた人物が、協和医学院に入学して4年間の医学研修を受けるシステムだ。実は中国の医学課程は学校ごとにさまざまで、現在一般的なのが大学の専門課程で5年学んだ後に3年間で博士課程を終え、その後さらに3年間のインターンを経験する「8年制」と呼ばれるコースだ。

大学で文系学部出身でも医師を目指せる?

 表面的には「同じ8年」でも、「4+4」システムが特殊なのは最初の大学4年間で学んだ課程が問われないことである。極端な話、大学で文系に属していても協和医学院に入学できれば、その後4年間、同医学院で医師を目指して学ぶことができるのである。

 協和医学院関係者によると、これは米国の医学課程を参考にして作られた制度だという。簡単に言うと、大学入学時のティーンではまだ自分の道を見極められる人は少ないが、大学を卒業する頃の20代に入れば、もっと社会に対する意識も高まる。その時点で医学の道を選んでもよいではないか、という判断もあったという。

 ただし、協和医学院の入学には厳しい条件が設けられている。2019年当時つまり董医師が入学した年の募集要項は、まず申請者は前年度にQS世界大学ランキングやTHE世界大学ランキングのトップ50位大学の出身者であること、同時に大学で生物、化学、物理、数学などの科目で規定された単位を取得した者となっていた。さらに、大学での成績は満点4のうち平均3.6以上、あるいはクラスのトップ30%以内を維持し続けていること、また医学関連の副教授以上の資格を持つ人物2人以上の推薦状が必須となっていた。

本当に米コロンビア大を卒業し、「4+4」の入学要件をクリアできた?

 つまり、学部は問わないとはいっても、実際には文系大学で学んだ人にはかなり厳しい条件なのだ。董医師は「米コロンビア大学卒」と言われていたが、その後同大学傘下にあるバーナード・カレッジの経済学部出身だということが明らかになった。バーナード・カレッジの証明書はすべてコロンビア大学が発行するものの、「生粋のコロンビア大学卒ですらない」と言われている。

 さらには「経済学部で物理や化学、生物、数学の単位を取得したのか?」といった声が上がり、実際に米国で医学を学ぶ中国人留学生たちの中からは、「経済学部に在籍しながらダブル学位を目指したとしても、協和医学院が求める高得点を取るのはほぼ無理」という体験談も伝わってきた。

 ならば、彼女はいかにして「協和医学院4+4」の入学要件をクリアできたのか? ……こうして「不倫」の告発から始まったこの騒ぎは、新しい医学制度に対する懐疑を投げかけるまでに発展した。

 医療サービスを担当する国家機関、国家衛生健康委員会(以下、衛健委)は、メーデー連休に突入したにもかかわらず、5月1日に事件の調査委員会を設立した。

肖医師は医師免許取り消し、董医師は学位・医師免許等すべて抹消

 5月15日、衛健委はその結果と関係者の処分を発表した。
 肖医師は医師免許を取り消され、関連業務への従事も5年間禁止とされた。そして董医師に対しては(協和医学院の)卒業証、学位証、医師資格証、医師免許をすべて抹消するという処分が言い渡された。

 世論が白熱するにつれ、董医師の身辺がさまざまな面から掘り起こされた。
 まず父親は国営企業の幹部であり、母親は北京科技大学の工業技術関連学院の管理者であることがわかった。さらに母親の血縁には大学関係者がズラリと名を並べており、彼女はその人脈を使って入学のための推薦状を取り付けたと言われている。

 さらに熱心なネットユーザーたちの調査によって、彼女が協和医学院での4年間に発表した「論文」は、医用画像や消化内科、神経外科など多分野にわたっていることも暴露されている。また、在学中の指導教員は整形外科専門、取得した学位は内科、卒業後勤務したのは泌尿器科、さらにインターン先は胸部外科、そして卒業論文のテーマは医療映像学と、「ただでさえ4年間で8年制の医学部学生に追いつかなければならないのに、どこにそんな多分野を研究する時間があるんだ?」と指摘が上がっている。

 調査でははっきりと、彼女の博士学位論文には同年の北京科技大学の学生の論文と重複する部分が20%以上あり、またその「作者連絡先」には彼女の父親と母親の連絡先が残されていると指摘され、「剽窃の疑い、信頼性に問題あり」と判断された。北京科技大学は前述の通り、彼女の母親が勤める大学でもある。

 衛健委の調査報告ではさらに、北京協和医学院の「4+4制度」についても、人員募集、資格の確認、論文答弁などそれぞれの段階において管理が行き届かず、実施が不十分だったとして、再検討を求めている。

 詳細はよくわからないままだが、当事者にはかなり厳しい処罰が下った。だが、庶民の間では、「我々はラッキーだった。こんな資格不十分な医者がちゃんと摘発されたのだから」という冷笑もある。だが、董(元)医師の父親や母親がどのように事件に関わったのか、そしてそんな人脈や人間関係がどこまで医療の世界に根をおろし、資格や適性のない人物が実際にどれくらい医療界でメスを握っているのかはわからないままである。



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