カロカンノート

へぼチェス日記

オープニングを限定する

2017年09月11日 | カロカ式チェス
1978年4月、ゴールデンオープン初日に、早稲田大学の金子誠也さんと東京大学毛利広孝さんと三人で神田駅ガード下の喫茶店でランチしました。お二人とも黄色いエンサイクロペディアを小脇に抱え
ランチが届く間、チェス新報17巻(うろ覚え)に出ているユーゴスラビアのグランドマスター ベリビノビッチのシシリアンの新手について話し合っていました。お二人とも三年生です(毛利さんは、東京理科大理学部数学科を2年生在籍時にもっと学生時代にチェスをやりたいとのことで2年生在籍時に東京大学理科2類を受け東京理科大を中退して東京大学に入りなおした方です、金子さんは京都大学を目指し二浪し夢かなわず早稲田大学政経学部に入学した方、すごいと思ったのは京都時代予備校2年間早稲田大学の入学金学費生活費、すべて競馬と麻雀の稼ぎで賄ったとい話です)
大学4年生での学生選手権優勝を目標にしていた私は、この二人が1学年上で良かったとその時思いました。
チェスを始めて1か月経っていませんでしたが、チェスを始めた目的が、学生選手権優勝と翌年のユニバーシアード参加でしたので、トーナメントを勝ち抜く事を最優先し、オープニングを絞ることにしました。その時参加していたゴールデンオープンではほとんどが1.e4のキングポーンプレイヤーでしたので、白番では初手1.e4を捨て1.d4にしかも2手目に2.c3として1.d4 d5のメインラインを避ける、また黒番では1..c6と初手が1.e4でも1.d4でも1..c6と受けることに。1..C6カロカンはキングポーンゲームにもかかわらず、どちらかというとクイーンポーンゲーム感覚でしたので、序盤面白味はありませんが手堅く引き分け狙いで、白番で勝ちを目指し黒番で引き分けを目指していけば、星を取りこぼさなければトーナメントでの上位入賞は可能かと。
初めに覚えたのが1.d4と1.e4 c6で始まる短手数のゲームを並べること、棋譜を取りながら並べ、何回も同じことを繰り返しました。
次にその頃、カパブランカが好きでしたので彼のゲームを並べては棋譜を取り、また並べるの繰り返し。先輩からエンドゲームから勉強した方が良いと指摘を受けたのですが、ゲームの流れをつかむのには名人の名局を並べるのが一番と思いエンドゲームは並べませんでした。