カロカンノート

へぼチェス日記

思い出のゲーム

2006年12月31日 | 日誌
今日は、大晦日なので大掃除です。
来年からチェスを本格的に再開するので、チェスの本を本棚に並べる事にしました。
物置の奥からチェスの本が入ったダンボールを取り出しました。
当初、1981年にチェスを中断した時の予定では、再開するのは、2018年と決めていましたので、棋譜とか大会のパンフレット、盾、トロフィーしか入っていません。
270冊位あったチェスの本は、すべて後輩達にあげてしまいました。まあ死蔵するより、良い事だと思います。

思い出のゲームは、1981年8月、オーストリアのグラーツで開催されたユースチーム選手権での一戦である、8月17日月曜日から大会は開催されるのだが、1日市内観光にあてようと土曜日の深夜ザルツブルツの居酒屋でしこたま白ワインを飲んだ後、普通電車に乗り込み日曜日の午前グラーツ駅に降りたった。
グラーツは、オーストリア第2の都市であるが、第3、第4の都市であるザルツブルグ、インスブルッグより知名度で劣る、私もカールベームの生まれ育った所としか記憶がなかった(ちなみに現在、この都市出身の有名人はシュワルツネッガーである)。
駅のホーム売店の新聞は、カールベーム一色で8月14日にザルツブルグで亡くなったとのこと、ホテルに入ってテレビをつけても、昭和天皇のご崩御のときみたいに一日中ベーム一色だった。
ユースチーム選手権は、その2年前、ブルガリアのソフィアでユニバーシアードとして開催されるはずだったが、財政難の為、2ヶ月前に急遽中止になり、この大会からは学生に制限するのは差別にあたるといくことでユースチーム選手権と名前が変更された。

さて、思い出のゲームは確か8月22日,対戦相手は国名が思い出せないが、中近東の国の16歳の紅顔の美少年であった。国際戦なので持ち時間が30手2時間30分と長く、白番だったのだが、初手g3とか自分でもあまり指したことがないゲームを始めて、なんと17手目でルークダウンをしてしまった。その頃、2ポーンダウンやエクスチェンジダウンでもすぐリザインするのでよく諦めが良いといわれていたカロカンですので、ここでリザインするかどうか悩みましたが、対戦相手が隣のチームメイト談笑をはじめたのをみて、チーム戦なのでチームメイトの士気にも掛かることなので、まさか開始30分もしていないところで、リザインするわけにもいかないと、戦意を回復して作戦を練り始めた。
局面は絶望的だったが、1分の逆転の可能性が残っていた。しかし、時間をかけて正確に手を読まれたのでは、まったく勝ち目は無いのでK大学S先輩の逆タイムプレッシャー返し戦法を使うことにした。(超長考派のS先輩は、いつも中盤までに時間を使い果たし残り20数手をいつも持ち時間1分間で戦い、タイムアップで勝とうとする対戦相手が早く時計を押そうとして逆にブランダーを出してS先輩が勝ってしまうのであった)
13手を指すのには2分あれば十分なので、残り持ち時間2時間15分を消化すべく、街に出て、居酒屋で白ワインを8杯ほど飲んで時間を潰し、酔い覚ましに喫茶店でアイスクリームを2個食べたのだが、酒が抜けず、宿舎に帰り、誰もいないシャワー室で酔い覚ましでシャワーを浴びた。酔っ払いながらシャワーを浴びていると、背中から胸まで熊みたいに毛むくじゃらの外人が入って来て、その一物の立派さに目を凝らしてみていると、見覚えのあるその外人に睨まれてしまった。
んー外人に知り合いはいないのだが、誰だろうと酔った頭で考えていると、その当時、未来の世界チャンピオンとして注目を集めていたカスパロフであった。
お互い素っ裸だったので、握手を求める訳にもいかず、東洋人らしくなぜか微笑んでその場を立ち去った。
宿舎にもどってもまだ、残り2分には35分残っていた、とりあえず、席にもどりそれから、会場の無料のシジュースをがぶ飲みし、もう一度、喫茶店にアイスクリームを食べに行った。
時間切れ5分前に着席し、3分間考えた振りをしてから18手目を指した。
後10手というところで残り時間が1分を切り、ゆっくりさせば楽勝なのに対戦相手が時間切れ狙いで早差しになり、唯一勝ちの可能性がある局面が出現してしまった。ゆっくりQf6と指したところで、相手の長考が始まり、30分後対戦相手は自分のクウィーンをビショップと交換して泣き始め、30手を経過した所で時計を止めた。




目標  2013年全国大会出場

2006年12月30日 | 日誌
2013年全国大会出場を大きな目標とする。

7年も先の話である。

2007年から2012年3月までは、現状の活動を継続する。
通信チェスと雨の日曜日のチェスクラブ例会参加である。

気の長い話であるが、6年間なんてあっというまであろう。

来年の目標

2006年12月29日 | 日誌
JCAレーティング 1900達成

現在のレートは、わからないが2006年8月時点は1868である。

あと32ポイントアップは、実現不可能な数字ではない。

1900達成時点で、JCAに三段の申請をする。