カロカンノート

へぼチェス日記

中原誠十六世名人「羽生さんと戦いたかった」

2009年03月11日 | 林葉直子
中原誠十六世名人「羽生さんと戦いたかった」
 引退記者会見に臨んだ中原誠十六世名人の一問一答は以下の通り。

 ――決意したきっかけは。

 「左半身がまひして元通りにならなかった。18歳で四段になった時はもっと早く引退するつもりだったが、43年もやったから十分だと思う」

 ――最も印象に残るタイトル戦と一手は。

 「最初に大山名人に挑戦して奪取したシリーズ。一手は、米長さんとの第37期名人戦の5七銀。指す前から、これはいい手だ、もしかしたら歴史に残る一手ではないかと思った」

 ――自然流については。

 「原田泰夫先生に付けていただいたが、私は攻めの棋風。将棋は自然に指して勝てるほど甘くない。ネーミングとしてはいい名前だと思う」

 ――もう一度タイトル挑戦の気持ちはあったか。

 「悔いがあるとすれば(挑戦を逃した)竜王戦挑戦者決定戦。羽生さんと一度タイトル戦を戦ってみたかった」

 ――後輩棋士に一言。

 「将棋を頑張るほか、将棋の魅力、難しさを探求したり伝えていくことが大事。頑張ってほしい」

 ▼羽生善治4冠の話 本当に残念という一語に尽きます。体調が回復されたら大きな舞台で対局できることを楽しみにしていました。長年にわたって将棋界をけん引され、お疲れさまでした。

[ 2009年03月11日 18:29