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サワノのお気に入りだけで構成するブログ

色鉛筆

2012-09-07 | デザイン・アート・クラフト

工房 Yさんから色鉛筆について お問い合わせがあった。

FaberCastell(ファーバーカステル。ドイツの老舗文具メーカー)の発色が

イマイチ納得出来なかったご様子で

ならばスイスのCARAN d'ACHE(カランダッシュ)はどうなのか、というお話し。

 

....ううむ。これは最初からレベルが高い。

まず、ファーバーカステルの「ポリクロモス」は色鉛筆界の王様  と言われているし

同じくドイツの老舗 ステッドラー(STAEDTLER)だって

私からしたら 充分にプロの仕事に応えられる筆記具メーカーだからね。

 

ネット検索してみると カランダッシュ「ルミナンス」の色鉛筆76色セット、

34パーセントオフで それでもなんと25000円強(←Amazon.co.jp 参照)!!

驚愕のお値段です。

色鉛筆を 万札重ねて買うなんて想像出来ないがっ....!

どこの世界にも上には上があるんだなぁ....

そしてこのテの話が結構好きな私は

ネット検索と グラフィック出身のYちゃんに緊急ヘルプをしてもらいながら

しばし色鉛筆の世界を堪能してしまった 

ひとに便乗して知る深い世界は楽しい 

一緒に購入しようか と声をかけてくださった工房 Yさん、

私にはこの様な色鉛筆、宝のモチグサレです  ハイ。

 

ちなみにトップの写真は 学生の頃 右も左も分からないまま(今も分からないけど)

学校の購買前出張所で購入したSTABILO(こちらもドイツ。ドイツ強っ!)の36色。

しかし このスワンスタビロ、思いっきり使いにくかった 

ヒトコトで「色鉛筆」と言っても メーカーによって「色」は異なるだろうし

芯のカタさによる 発色やノリなども様々で

本当のプロというのは 描きたい絵に合わせて 柔軟に揃えていくのだろう。

だから そこそこ大きな画材屋さんなどでは 1本から購入出来る様になっている。

そんなこと知る由もなく ただヤミクモに持っているのがカッコイイとして買ったコイツ、

当時 私の想像した「色鉛筆」じゃなかったというワケです。

びっくりするほど キレイに(未使用のまま)残っている(笑)。

 

そして私の人生は その後 急速に プロダクトデザインコースの必須アイテム

[COPIC] ↓へと移行したのであります。

そんな思い出話はいいとして、しかし画材を買わなくなったよなぁ。

画材屋さんがなくても生きていけている自分。

その分 他のモノを買ってるワケですが、画材が自分の基本だったのでそれはそれで さみしい。

 

色鉛筆と一緒に こんなモノも出てきた ↓↓ 

94年2月。

大学受験を目前に控えた私の 静物デッサンの記録ノート。

2Hから6Bまで 鉛筆は全てステッドラーを使用。

モチーフ、用紙の大きさ、掛けた時間、自分のデッサンの構図をメモしたもの

(これ本物のデッサンじゃないヨ!笑!)と、品評会での酷評が書かれている(笑)。

これ ↑ は 道具箱と布、紙コップ、紙風船とビール瓶のモチーフ ↑

A2サイズに5時間かけて描いている。

通常、5時間 絵を書き続けるというのがちょっと想像出来ないかもしれないけれど

受験の前はだいたいそんな感じでした。それでも結構 焦って描くのです。

酷評は デッサンを習い始めた時から 終始こんな感じだった ↓

「全体感がない」「スケール感がない」「質感がない」「立体感がない」

「光りの意識がない」「奥行きの意識がない」「空間の意識がない」

「何が描きたいのか分からない」「中途半端」「煮詰めたりない」「カタチがなってない」

「細部まで手を抜かない」「強引過ぎる」「タッチが単純」「ハッチングがうるさい」.... 続。

 

.....これで よくグレなかったな、私 

 

 

  


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