【突発性難聴☆闘病記録】(8)
★2008年4月20日(日)★
<治療開始9日>
今日の広島は快晴だった。
最高気温も25度近くまで上がり、初夏のようなお天気。
突発性難聴の治療は、
初期の段階が大切なので、
今は、お出かけもガマン、ガマン・・・
・・・といいながら、
夕方から、夫と、ちょっと外出。
ご飯(イタリアン)を食べて、お買い物して帰宅。
毎日、家の中で過ごしていたためか、
外出時に、ちょっと異様な感覚に襲われた。
太陽光線に目がかすみ、頭がボーっとして、
長期の入院などで、久しぶりに外に出たときみたい。
これって・・・他の神経まで侵されているのでは?って心配になった。
22日が次の受診予定なので、その時に先生に尋ねてみよう。
右耳の耳鳴りは相変わらず続いている。
安静時には、
「ジ~ン、ジ~ン」「「キ~ン、キ~ン」とゆっくりした耳鳴りで、
会話したり、動いたりすると、
「ジン、ジン」「キン、キン」と耳鳴りが激しくなる。
音も大きくなり、
自分でその音をうるさく感じ、手で耳をふさいでしまう。
「ねぇ、この音、あなたに聞こえないの?」
「全然、聞こえないよ・・・」
「こんなにうるさく響いているのに?」
「全然、わからない・・・」
「不思議・・・」
今日は、鈴のような「リン、リン、リン」という高音も混じり、
ますます、複雑になった。
1週間前、外出中に、
右側から夫が声をかけると周りの雑音で聞こえくかった。
この1週間、ステロイド治療を続けてきて、
少しは効果が出ているかなーと期待していたのに、
今日も、外出中は、やはり聞こえにくかった。
何度も聞き返した。
1週間前と比べ、ぜんぜん、回復していない。
ショック!!
家の中での会話はほとんど支障ないのに、
外で聞こえにくいのは何故?
そして、電話の声が聞こえないのは何故?
4月3日、突然聴こえなくなったのだから、
ある日、突然聴こえ始めたらいいなぁ・・・
★2008年4月21日(月)★
<治療開始10日>
今日の最高気温も24、5度で、昨日と同じ初夏の陽気。
休日明けは、お掃除やお洗濯が待っている。
それを完全にやりたいのが私。
手抜きすることができない。
お布団を干したり、シーツを洗ったり、
マット類も全部洗った。
耳鳴りがガンガンしているのに・・・。
どうして、自分の体を酷使するのだろう。
昨日ごろから、
私のこの病気は治らないような気がしてきた。
少しずつでも良くなっていれば、希望がもてるのに。
11時過ぎから、近所の内科(家庭医)受診。
先日(8日)、耳鳴りのことを一番にこの先生に訴えて、
診察の上、薬(抗生物質)を処方されたので、
その後の経過(耳鼻科受診)と、診断された病名、
耳鼻科でもらっている薬名を伝えておこうと思った。
「12日に森山耳鼻科(仮名)に行き、
聴覚検査の結果、『突発性難聴』と診断されました」
「えっ・・・・・そうですか」(かなり驚かれた)
私が、最初に、この症状を話したとき、
この内科の先生は、
「突発性難聴」を推測できなかったのか・・・?
私は、そのことに驚く。
あの日、抗生物質を出されたけれど、
あれで、治ったと思っておられたのか・・・?
ま、耳鼻科の症状がありながら、
早く、耳鼻科受診しなかった私が一番悪いのだけど・・・。
「森山先生から、突発性難聴は、
ストレス、寝不足、過労に注意するようにと言われているのですが、
夜、眠れなくて・・・困って、
以前いただいていた『セルシン』を2錠飲んだのですが・・・」
「あ、そうですか・・・」(先生はまだ動揺している)
「耳鼻科の先生は、
眠りが浅くなるような薬が入っているからでしょう、と言われるのですが、
どのお薬が該当するのですか?」
「この中からでしたら・・・プレドニンだと思います」
「そうですか・・・」
「セルシン2mgは、安定剤の中では弱い薬なので、
1回に2錠飲まれてもいいですよ。
ただ、集中的に飲まれて、
あとあと、それが習慣になると困りますねー」
「セルシンを飲むと、調子がいいようなので、
しばらく服用したいのですが」
私にとっては、今が大事。
夜、しっかり睡眠を取るためにもお願いした。
「では、今日は、追加でセルシンをお出ししましょう」
≪今日処方された薬≫
★セルシン錠2mg 1日1回 就寝前2錠
(安定剤)
夫の花粉症のお薬も処方していただき、帰宅。
内科の先生に事情を報告して安心した。
先生は、私が突発性難聴になるなんて
思ってもおられなかったのかもしれない。
だから、「すぐに耳鼻科に」と勧められなかった。
耳鳴り、難聴という症状はあなどれない。
これからは、そういう症状の患者さんには、
「すぐに耳鼻科に・・・」と言われるだろう。
今回の私のことが先生の教訓になりそうだ。
そういえば、6、7年前、食欲がなくて通院していた時も、
毎日点滴ばかりで、
「ACTH単独欠損症」を見抜いていただけなかった。
そのことを、また、思い出した。
午後は、ゆっくり横になっていた。