「JR東海ツアーズの特別企画で、山梨県の石和温泉が1泊¥11,000円!」しかも往復は特急「ワイドビューふじかわ号」の指定席、石和駅近くの露天風呂つき温泉ホテルに宿泊、豪華な夕食にはワインのボトルがサービスで付くプランなんです!
「これはもう、行くっきゃない!」っと、シニア5人組は、山梨県の石和温泉へとサイクリングツアーに出かけることになりました。
今回は電車を利用するので「輪行」(自転車を分解して電車に乗せて旅行する事)します。
仲間は輪行のベテランですが、私は今回が初めてです。サイクルトレイン(自転車をそのまま乗せられる電車)は何回か利用したことがあります。JRもヨーロッパ並みに自転車専用車両を付ければいいのですが、今は私鉄の一部の路線で運行されています。
「おゝ・・!案外簡単にバッグに詰められるんだ、これなら行動範囲もずっと広がるぞ!」
早速「ふじかわ号」に乗り込みます。平日のためか、車両は半分以上が空席です。それでJRが観光地のホテルとタイアップしてこのような企画をたくさん用意してあるんですね。利用する我々にはラッキーです。
身延線に乗るのは久しぶり、山間のくねくねと曲がった線路(単線)を富士川に沿ってゆっくりと走ります。
甲府駅前にある武田信玄公の銅像の下で自転車を組み立てて出発です。
今日は天気があまり芳しくないので、早めに今日の目的地、「恵林寺」(えりんじ)と、出来れば「西沢渓谷」入り口の広瀬ダムまでの予定で走ります。
まずは「武田神社」に寄って、今回のツーリングの無事を祈願して参拝して行くこととなりました。
甲府駅から北へ、3kmほどだらだら坂を上ったところに武田神社があります。ここは元の武田氏の城「躑躅ヶ崎館」のあった場所です。堀を廻らした館の規模は当時の武田の力を示す立派なものです。神社にツーリングの無事を祈願していよいよ出発です。
武田神社から県道6号線、411号線を通って約9Km、石和のホテル「華やぎの章、慶山」に向かいます。石和温泉はJR中央線で2駅の距離です。ホテルに荷物を預けて今日の目的地に向かいます。
国道140号線を笛吹川に沿って、西沢渓谷方面へ走ります。この道は国道20号線と違って交通量も少なく、快適に走行できます。
万力公園を過ぎればもう直ぐです。宿から約12Km、乾徳山「恵林寺」に到着しました。
甲斐の古刹「恵林寺」は夢窓国師によって開かれたお寺で、武田信玄の菩提寺でもあります。夢窓国師(疎石)は京都の天龍寺や、西芳寺(苔寺)など多くの寺を開山、中興された名僧で、同時に数々の寺の庭も造っています。中でもここ恵林寺や天龍寺、西芳寺、鎌倉の瑞泉寺の庭などが知られています。
なんと言ってもこの寺が有名になったのが、快川(かいせん)和尚の「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」(あんぜん かならずしも さんすいをもちいず しんとうめっきゃくすれば ひもおのずからすずし)の遺偈(いげ=禅僧が臨終に際してその心境を遺したもの)ですね。
天正十年(1582年)武田を滅ぼした織田信長の軍勢(嫡男信忠の軍勢)はここ恵林寺に押し寄せ、逃れていた武田の武将を引き渡すよう迫った。快川和尚の拒否に怒った信長は、和尚をはじめ、大勢の僧侶を三門に閉じ込めて火を放った。快川和尚が壮絶な火定(かじょう=僧が自ら火の中に身を投じて死ぬこと)を遂げた時の遺偈と言われています。
これから約2ヵ月の後に、本能寺の変で信長は自刃することとなる。明智光秀と快川和尚とは、美濃の同族であったともいわれ、この事件が本能寺の変の引き金ともなったとかならなかったとか・・・いやはや、戦国時代というものは「一寸先はなんとやら」ですね。日本各地で語られている出来事を調べてみると、何らかの形で繋がっていることが多いんです。だから”歴史”って面白いですね。
境内には、四足門、三門、開山堂等があり、本堂に入り、「うぐいす廊下」(こんなに綺麗な声?(音)で鳴る廊下は初めてでした。二条城の鴬張りの廊下よりいい音色です)を抜けると、大河ドラマ「風林火山」で有名になった武田不動尊(不動明王)が安置されています。
夢窓国師の庭園も四季折々に美しい風情を見せてくれるそうです。
庭園から差し込む光のコントラストで、幻想的な趣の大広間
なかなか見応えのあるお寺でした。一度は拝観すべきお寺です。お勧めです。
恵林寺を出て、さらに上流に向かって走ります。巨峰で知られる牧丘地区に入ると坂も急になってきます。でも安倍奥に比べればまだ楽勝です。
3~4Kmほども走ったところでしょうか、室伏トンネルの中でメンバーの1台の自転車が小石を踏んで「バーン!」みごとなパンクです。チューブは交換したんですが、バースト寸前のタイヤは予備の持ち合わせがありません。
やむなく今日はここで中止!。ゆっくりと宿に戻ります。
今日は行けませんでしたが、ここから12~13Km程走ると広瀬ダムに着きます。水が綺麗なのでびっくりします。ダムの突き当たりは「西沢渓谷」の入り口です。美しい滝が沢山ある渓谷は紅葉の名所として秋には大勢の観光客が押し寄せますが、ここはそれだけではないんです。春の新緑、夏は涼を求めて、秋は見事な紅葉、そして冬は凍り付いた滝に、ブルーアイス(水が澄んでいるので青くみえる)が輝きます。1年中楽しめる渓谷なんです。
あ~今日は本当に残念だったなぁ、でも無事に宿についてよかった!。楽しみは別の機会に取って置こう。
=本日の行程=
甲府駅 → 武田神社 (3Km)
武田神社 → 石和「華やぎの章 慶山」 (9Km)
ホテル → 恵林寺 (12Km)
恵林寺 → 牧丘(室伏トンネル)ここでパンク (3.5Km)
(あと12Kmで残念)
走行距離合計 = 約43Km
=続く=
「これはもう、行くっきゃない!」っと、シニア5人組は、山梨県の石和温泉へとサイクリングツアーに出かけることになりました。
今回は電車を利用するので「輪行」(自転車を分解して電車に乗せて旅行する事)します。
仲間は輪行のベテランですが、私は今回が初めてです。サイクルトレイン(自転車をそのまま乗せられる電車)は何回か利用したことがあります。JRもヨーロッパ並みに自転車専用車両を付ければいいのですが、今は私鉄の一部の路線で運行されています。
「おゝ・・!案外簡単にバッグに詰められるんだ、これなら行動範囲もずっと広がるぞ!」
早速「ふじかわ号」に乗り込みます。平日のためか、車両は半分以上が空席です。それでJRが観光地のホテルとタイアップしてこのような企画をたくさん用意してあるんですね。利用する我々にはラッキーです。
身延線に乗るのは久しぶり、山間のくねくねと曲がった線路(単線)を富士川に沿ってゆっくりと走ります。
甲府駅前にある武田信玄公の銅像の下で自転車を組み立てて出発です。
今日は天気があまり芳しくないので、早めに今日の目的地、「恵林寺」(えりんじ)と、出来れば「西沢渓谷」入り口の広瀬ダムまでの予定で走ります。
まずは「武田神社」に寄って、今回のツーリングの無事を祈願して参拝して行くこととなりました。
甲府駅から北へ、3kmほどだらだら坂を上ったところに武田神社があります。ここは元の武田氏の城「躑躅ヶ崎館」のあった場所です。堀を廻らした館の規模は当時の武田の力を示す立派なものです。神社にツーリングの無事を祈願していよいよ出発です。
武田神社から県道6号線、411号線を通って約9Km、石和のホテル「華やぎの章、慶山」に向かいます。石和温泉はJR中央線で2駅の距離です。ホテルに荷物を預けて今日の目的地に向かいます。
国道140号線を笛吹川に沿って、西沢渓谷方面へ走ります。この道は国道20号線と違って交通量も少なく、快適に走行できます。
万力公園を過ぎればもう直ぐです。宿から約12Km、乾徳山「恵林寺」に到着しました。
甲斐の古刹「恵林寺」は夢窓国師によって開かれたお寺で、武田信玄の菩提寺でもあります。夢窓国師(疎石)は京都の天龍寺や、西芳寺(苔寺)など多くの寺を開山、中興された名僧で、同時に数々の寺の庭も造っています。中でもここ恵林寺や天龍寺、西芳寺、鎌倉の瑞泉寺の庭などが知られています。
なんと言ってもこの寺が有名になったのが、快川(かいせん)和尚の「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」(あんぜん かならずしも さんすいをもちいず しんとうめっきゃくすれば ひもおのずからすずし)の遺偈(いげ=禅僧が臨終に際してその心境を遺したもの)ですね。
天正十年(1582年)武田を滅ぼした織田信長の軍勢(嫡男信忠の軍勢)はここ恵林寺に押し寄せ、逃れていた武田の武将を引き渡すよう迫った。快川和尚の拒否に怒った信長は、和尚をはじめ、大勢の僧侶を三門に閉じ込めて火を放った。快川和尚が壮絶な火定(かじょう=僧が自ら火の中に身を投じて死ぬこと)を遂げた時の遺偈と言われています。
これから約2ヵ月の後に、本能寺の変で信長は自刃することとなる。明智光秀と快川和尚とは、美濃の同族であったともいわれ、この事件が本能寺の変の引き金ともなったとかならなかったとか・・・いやはや、戦国時代というものは「一寸先はなんとやら」ですね。日本各地で語られている出来事を調べてみると、何らかの形で繋がっていることが多いんです。だから”歴史”って面白いですね。
境内には、四足門、三門、開山堂等があり、本堂に入り、「うぐいす廊下」(こんなに綺麗な声?(音)で鳴る廊下は初めてでした。二条城の鴬張りの廊下よりいい音色です)を抜けると、大河ドラマ「風林火山」で有名になった武田不動尊(不動明王)が安置されています。
夢窓国師の庭園も四季折々に美しい風情を見せてくれるそうです。
庭園から差し込む光のコントラストで、幻想的な趣の大広間
なかなか見応えのあるお寺でした。一度は拝観すべきお寺です。お勧めです。
恵林寺を出て、さらに上流に向かって走ります。巨峰で知られる牧丘地区に入ると坂も急になってきます。でも安倍奥に比べればまだ楽勝です。
3~4Kmほども走ったところでしょうか、室伏トンネルの中でメンバーの1台の自転車が小石を踏んで「バーン!」みごとなパンクです。チューブは交換したんですが、バースト寸前のタイヤは予備の持ち合わせがありません。
やむなく今日はここで中止!。ゆっくりと宿に戻ります。
今日は行けませんでしたが、ここから12~13Km程走ると広瀬ダムに着きます。水が綺麗なのでびっくりします。ダムの突き当たりは「西沢渓谷」の入り口です。美しい滝が沢山ある渓谷は紅葉の名所として秋には大勢の観光客が押し寄せますが、ここはそれだけではないんです。春の新緑、夏は涼を求めて、秋は見事な紅葉、そして冬は凍り付いた滝に、ブルーアイス(水が澄んでいるので青くみえる)が輝きます。1年中楽しめる渓谷なんです。
あ~今日は本当に残念だったなぁ、でも無事に宿についてよかった!。楽しみは別の機会に取って置こう。
=本日の行程=
甲府駅 → 武田神社 (3Km)
武田神社 → 石和「華やぎの章 慶山」 (9Km)
ホテル → 恵林寺 (12Km)
恵林寺 → 牧丘(室伏トンネル)ここでパンク (3.5Km)
(あと12Kmで残念)
走行距離合計 = 約43Km
=続く=
体力のない私は誘われても行かないでしょうが
さすがchandle marchさんです。
西沢渓谷は一度は行ってみたいところ、と思っ
ているんです。私が行くとしたら秋でしょうか
ちょっとしたハプニングでも無理をしないで
明日のことを考える。思慮深い判断はさすが
中年?無理はいけませんね。それより、温泉
とアルコールを優先させましょうか?
西沢渓谷は大変景色も良い所ですよ。全シーズン、何度となく来ておりますが、なんと言っても秋が良いですね。絵になる撮影スポットも沢山あります。10月末~11月初旬がベストですが、なるべく休日は避けたほうがいいですよ。(渓谷に入ると、観光客で数珠繋ぎ!まるでご来光直前の富士山の九合目状態です。笑)