チャリポタ DAITAI WEEKLY

健康の為はじめた自転車が高じて、街や郊外を探訪するようになると、普段は見えていなかった景色が見えてきた。

お茶の手揉み体験(3)

2008年07月28日 | Weblog
蒸すこと(蒸熱)によって酵素の活性を止めてから、何回も揉捻や乾燥を繰り返し、美味しい”お茶”に仕上げていきます。



焙炉(ほいろ)の上での”葉振るい”には、鳳明流、倉開流、青透流、小笠原流など昔からの伝統的な流派があるそうです。いくつか見せていただきました。それぞれ微妙に違っていて、興味深いものでした。



焙炉(ほいろ)と言う和紙を張った乾燥台の上で、”葉振るい”、”回転揉み”、”玉とき”、”揉み切り”、”でんぐり”、”乾燥”など、何段階もの行程を経て、最後に針のような細いお茶に仕上がります。

作業工程が多く、難しくてよく分かりませんでしたが、とにかく大変な手間隙をかけて作られるんですね。生葉から仕上げるまで、熟練者でも連続作業で4時間くらいは掛かるそうです。

私たち体験者は、所々の行程にチョコチョコっと手揉みの体験にはいります。(全部自分たちでやったらお茶がダメになっちゃいますよね=笑)





出来上がりました!

さすがはプロです。私たちが手揉みしたお茶を、何とかカッコ良く仕上げてくれました。






早速試飲しました。我ながら・・と言うのも変ですが、とても美味しいお茶に仕上がっていました。





一番茶ほど綺麗な茶葉ばかりではありませんが、3煎目まで美味しくいただけました・・・ (^^);



ところで、私たちが普段飲むお茶(仕上げ茶)は、ほとんどが ”ブレンド茶” だったんですね。

(コーヒー好きの私は、コーヒーにはちょっと拘るんです。焙煎の温度と時間を豆の特性によって変えたり、コーヒーを淹れる道具によって挽き方を変えたり、またストレートだけでなく、自分好みのブレンドをしたりして楽しんでいます。)

でもお茶はもっと複雑です。”荒茶”を製茶問屋などが、より美味しく飲める”仕上茶”にする段階で”火入れ”や”合組み”(ブレンド)などの行程を経て私たちの手元に届きます。これはお茶を知り尽くした製茶問屋など、専門家が行なっています(以前NHKの「プロフェッショナル」でやってましたね)。

荒茶製造農家(茶園)に行けば、ストレートの荒茶が買えるそうです。
一度お茶も自分でブレンドして”自分好みのお茶”を作ってみたいと思いました。






お茶の手揉み体験(2)

2008年07月24日 | Weblog
続いて集めたお茶の葉を蒸します(蒸熱)。全てを昔ながらの製法で行ないます。






蒸機(むしき)に蒸籠(せいろ)を乗せて茶葉を少しずつ蒸していきます。茶葉によって蒸熱時間は微妙に異なる為(数秒~数十秒単位の違いを長年の経験と技術によって変えていきます)、これは素人では出来ません。均一に蒸すことにも熟練した技術が必要です。






「candle_marchさん、これみて」と言われ、鮮やかな緑色に蒸された葉の茎をよく見ると、先端が茶色に変色しています。「これが爪できったものですよ」なるほど、きちんと折った茎は変色していません。これで出来上がったお茶に品質の差ができるんですね。

蒸熱は生葉の青臭さを消し、葉を柔らかく揉み易くすると同時に葉の酵素の働きをを止める最初の重要な工程です。

               ・・・続く・・・


=蛇足=
 お茶の分類

 ・不発酵茶(緑茶)=生葉の持つ酸化酵素の働きを止めたもの
   ーーー 煎茶、番茶、玉露、抹茶(碾茶)など

 ・半発酵茶=酸化酵素をある程度活用したもの
   ーーー 烏龍茶など

 ・発酵茶=さらに酵素の働きを進めたもの
   ーーー 紅茶

 ・後発酵茶=酵素の働きを止めた後に、カビやバクテリアにより発酵させたもの
   ーーー プーアール茶(中国)、碁石茶(高知)など 
       
 






お茶の手揉み体験

2008年07月23日 | Weblog
梅雨も明けて、本格的な夏に突入です。暑いぜ!!

夏は汗をたくさん掻いて、新陳代謝を促したほうが健康の為にはいいんです。・・とは思っているんですが、何せ”サイクリング”も暑いので、朝晩にチョコッと。・・(笑)
本格的な”汗かきツーリング”はこれから始動となります!
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携帯から茶園を望む

先日、お茶の初めての手揉み体験にいってきました。二番茶の摘み採りもほとんど終わっている時季ですが、特別体験の為に残しておいてもらった茶園です。
茶葉の摘み採りから手揉みで茶を作るまでの一通りを体験することが出来ました。全てが初体験で、「へぇ~」の連発でした。

作業服に着替えて、いざ、茶園へ!
教えて頂いたとおり、「一芯二葉」の折り摘みをおこないます。慣れるまでが大変です。先端の芯と二枚の葉を残して、親指と人差し指で摘んでプチっと折ります。これが結構コツがいるんです。効率は悪いのですがお茶の葉にはやさしいんですね、これが。腰に付けたびく(籠)に入れて集めます。
「爪で折らないようにね」という注意、何故だろう?という疑問はそのあとでわかりました。


               ・・・続く・・・


=蛇足=
よく、TVのCMでお茶の葉を「チャバ」って言ってますが、正式には「ちゃよう」と言うそうです。