朝晩やっと涼しくなりました。いよいよ本格的な秋が訪れます。台風が大島に甚大な被害をもたらしました。いまだ行方不明の方々が心配です。
夏中暑さを避けて走りを控えていたポタリングも久しぶりに再開しました。今日は小さい秋を見つけにでかけます。
ポタリング用の自転車はベランダに置いています。普通の雨なら大丈夫ですが、先日の台風でずぶ濡れになって、チェーンもスプロケットも変速機も錆だらけ!
「ン? 錆付いてギアチェンジが出来ない!・・・」急いで引き返して錆落としのスプレーをかけます。 ギアを整備して再出発します。
夏草の生い茂る川面には何やら赤いものがいっぱい、まるでアンツーカーのようです。水草の一種でしょうか。「これも紅葉?・・・」
この辺りには「セイタカアワダチソウ」がいっぱい生えています。これは外来植物で繁殖力が旺盛で、自分以外の種を駆逐してしまう恐ろしいやつです。
日本の在来種である「ススキ」と同じ所に生えるそうで、全国的にススキが減っているらしいですね。
ここなんかススキが居場所をすっかり占領されて、歩道のアスファルトの隅に追いやられ、しょんぼりと1株だけ生えています。
「でもススキ君大丈夫ですよ!」
セイタカアワダチソウはあまり繁殖し過ぎると栄養が取れなくなって自滅するそうで、最近また在来のススキが少しずつ増えつつあるそうです。野ねずみなんかが増えすぎると集団自殺するなんて話も聞いた事があります。(本当か嘘か知りませんが)
凄いですね、自然の力っていうのか! 種の生存のために絶妙なバランスをとっているんですね。
そのバランスを壊そうとしているのが人間という種族だけらしいですね。
1人でも死なせてはなるものかと、「あなたの100円で10人の命が救われます・・」とかなんとか言ってますもんね。今世界人口は70億余り、2100年には100億を超えると予想されています。
そこで天の神様がそのバランスを取るために昔からこの種族に与えたのが「戦争」と「疫病」だって誰かが言ってたかな。でもそれも科学の発展でなんとかしようと・・・。
「宇宙船地球号」を破壊するのはいったいどの種なんでしょうか?
「あ~!小さい秋みつけに出かけたのにセイタカアワダチソウの話からいつのまにか愚痴が・・・あ~やだやだ!」
「小さい秋みっけ!」
なにか、ものさびしさを感じさせる廃屋?の前に柿の木が1本。赤く熟れるのを待っている。まさに”小さな秋”です。
昔の唱歌に「埴生の宿」とか「故郷の廃家」などありましたね。侘しくも懐かしい歌です。埴生の宿とは昔の土と茅などで造られたみすぼらしい家という意味のようですが。
そういえば、以前「われは海の子」という文部省唱歌が小学校の音楽の本から外されたということを聞いた事がありました。(今は復活したのでしょうか)
その理由が、歌詞が子供には難解すぎるとか、歌詞の中に「♪・・煙たなびく苫屋こそ・・♪」ってありますよね、その苫屋(苫ぶきの粗末な家の意)が差別用語につながるとか、つながらないとか・・ 文部省の役人、特に”有識者”といわれる人達ってなに考えているんでしょうねぇ。
「やだやだやだ!きょうはなにか愚痴が多いようで・・・」
歳を取るほどに何事にも愚痴が多くなったり怒りっぽくなったりするそうですね。先日新幹線の切符を買うために緑の窓口に並んで待っていたら、突然後ろから「早くしろよ、遅せえな、こっちは急いでんだよ!」と窓口の女性に怒鳴っています。定年後の年金生活者のようでどう見ても忙しい人には見えません。隣で奥さんらしい人が恥ずかしそうに袖口を引っ張っていました。「急ぐんだったらもう5分早く来ればよいのに・・」と思いますよね。
私もどうやら「爺さんモード」に突入したのかな・・・ (笑)気をつけないと。
天気は良いし風も爽やかです。気持ちを切り替えてさらに小さな秋を探すポタリングに!
公園の桜も紅葉が始まっています。綺麗に色づくのはもう少し先になりそうです。
さるすべりが実をつけて、色づき始めた桜の葉の紅葉とコントラストをなしています。
つぎの公園の方に向かいます。
こちらの公園では警察機動隊の訓練の競技会が行われていました。警棒を振り上げ、盾を振りかざして凄い迫力です!
ベンチに座ったホームレス?(失礼)の人が、見てはいけないものを見てしまったように、下を向いたまま時々”ちらっちらっ・・”と競技を見ては又下を向きます。
「大丈夫ですよ!機動隊はホームレスの取り締まりはしませんから!」
お堀の一角に建設中だった「未申櫓」の外観が完成しました。東御門の横にある「巽櫓」と同じ真っ白なうつくしい櫓です。櫓は戦のときには戦闘の拠点に、普段は武器などの保管庫として使われていたといわれています。辰巳(東南)の方向にある巽櫓と未申(南西)の方向にある未申櫓と二つの櫓が再現されました。
これから櫓内部と周辺が整備されて、一般公開されるのはもう少し先になります。完成後見学するのが楽しみです。
ここにも小さな秋が。田んぼの中にぽつんと1軒だけ建つ教会の前もすっかり黄金色です。
稲刈りが過ぎるとだんだん秋も深まります。
あちこち走ってきょうは28km超でした。