チャリポタ DAITAI WEEKLY

健康の為はじめた自転車が高じて、街や郊外を探訪するようになると、普段は見えていなかった景色が見えてきた。

目に青葉

2008年05月24日 | Weblog
明るい日差しが降り注ぐ、五月晴れの一日です。そろそろ梅雨の声も聞かれそうな5月の下旬、街中の公園に緑を求めてブラブラとポタリングです。日差しも大分強くなって来ましたが、今がポタリングには一番よい季節。




駿府公園に向かう四足御門周辺には、静岡病院から中町バス停、中掘り(二の丸)にかけて、楓(ふう)の並木が続いています。





新緑の楓の木、青い実を付けはじめました。秋の紅葉も綺麗です。最近は温暖化のせいか冬になっても青い葉を付けている期間が長くなったような気がします。





再現建築中の「未申櫓」付近もすっかり緑に覆われて、まさに”新緑の季節”です。

今日は、普段あまり見かけない木々がどんな緑を見せているのか、探してみる事にしました。まずはチャリを公園の入り口にとめて・・・。





これは唐楓(とうかえで)の木です。若葉が鮮やかです。秋には真っ赤に紅葉する・・はずが、暖かい静岡のこと、緑の葉を付けたまま先端にいくにしたがって紅葉するという美しいグラデーションを毎年見せてくれるユニークな木です。





椋(むく)の木です。木漏れ日を受けて黄緑色に輝きます。秋に生る黒紫の実はムクドリの好物です。





マロニエの木です。昭和32年静岡市の都市緑化のためにフランスのパリ市から送られたものだそうです。花の時季が過ぎたばかりでした。





錦木(にしきぎ)。紅葉もきれいです。





姫沙羅(ひめしゃら)。白い花はこれからです。





真弓(まゆみ)の木。秋にピンク色の実を付けます。硬く、柔軟性のあるこの木で、昔は弓を作ったそうですよ。





曙杉(あけぼのすぎ=メタセコイア)。紅葉が綺麗です。





南京櫨(なんきんはぜ)。この木も紅葉が美しい木です。





銀座の柳もすっかり緑です。戦前戦後を通じて激変する東京を見続けてきた銀座の柳。都市計画で廃止となった柳の二世がここ駿府公園に育っています。





プラタナス=鈴懸(すずかけ)の木。丸い実を付けています。


パリの屋根の下(マロニエの並木道)、小さい秋見つけた(櫨の木)、東京行進曲、東京の花売り娘(銀座の柳)、鈴懸の道、風(鈴懸、プラタナス)・・・。自然と鼻歌(昔の歌)が出てきます。歌の脈絡はまったくありませんが。 (^^);





静岡市の花、タチアオイも咲いています。(ここはもう夏の風情です)





栴檀(せんだん)の木。”栴檀は双葉より芳ばし”と言われている栴檀は、”白檀(びゃくだん)”の事で、この木では無かったんですね。(白檀も栴檀と言うそうですよ)





県庁前、欅の並木通りも、夏の暑さを防ぐ日陰を作っていました。





市役所前のシンボルとも言うべき楠も萌えるような若葉をいっぱいに広げていました。


暑い日差しは”もう夏は直ぐそこ!”と告げているようでした。



いやしの里、根場(ねんば)

2008年05月22日 | Weblog
富士五湖の一つ、西湖の西岸に「いやしの里根場」がります。サイクリングの帰りに寄ってみました。
日本の原風景を彷彿させる、”兜造り”(屋根裏に養蚕場があるので、兜を被ったように見える)の茅葺き民家が集落として再現されていて、資料館をはじめ、陶芸、和紙作り、繭人形など、いろいろな伝統工芸がそれぞれの民家の中で体験ができます。

なにか、懐かしい昔の村に迷い込んだようなふしぎなところです。現在16棟造られていますが、これから5棟の建築が予定されているそうです。

実はこの「いやしの里」のある根場地区は、昭和41年(1966年)の通称”足和田台風”の山津波(土石流=この災害を機に土石流という用語に統一)によって30戸以上が壊滅、多くの犠牲者を出した地区なんだそうです。

資料館で当時の写真をみると、まるで中国四川省の大地震のニュース写真を見るようで、土石流の凄まじさが伝わってきます。

現在は、緑豊かな田園風景が広がり、当時の面影などは全く感じられません。茅葺き民家の縁側に座って周囲を眺めていると、まさに”いやしの里”に居る、といった感じになります。

中国も、あとどの位時間を要すれば、みなさん元の村々の風景を取り戻せるのでしょうか、心が痛みます。

      ”四川省加油!”



西湖合宿(その2)

2008年05月08日 | サイクリング



翌6日は、昨日とは打って変わって快晴です。今日は西湖 → 河口湖経由 → 湧水池に映る逆さ富士などで有名な「忍野八海」までの走行です。
忍野八海は「名水100選」「新富嶽百景」にも選ばれている名勝地です。





早めの朝食を済ませて、さぁ出発です。涼風が心地よい快晴の西湖湖畔をひた走ります。
行程には幾つかのアップダウンがありそうで「大丈夫かな?」ちょっと心配しながら走ります。

河口湖の湖畔に到着しました。まだ朝が早いので、行楽の車も少なく、余裕の走行です。

県道710号線から国道137号線に入り、富士急ハイランド駅方面へ向かうと右手に大きなジェットコースターが忽然と現れます。

「あれが噂の”FUJIYAMA”かな、ほんとにおおきいなぁ!」「おお、”ええじゃないか”もあるぞ!」
瞬間、10歳の自分がフラッシュバックしてきました。(笑)






富士吉田駅近くの交差点に到着しました。ここから見る富士山もこれまた雄大ですね。

・・・更に走り続けます。





県道717号線に入り、峠を上り切ると開けた台地が広がります。もうそこが忍野村です。





忍野八海には初めて来ました。一度来たいと思っていましたが、まさか自転車で来ることになろうとは・・・(自分で笑っちゃいました)





名前の由来の通りここには八つの湧水池があります。

よく写真などで見るのですが、「厳冬の雪深い忍野村、湧水池の水面に映る雄大な逆さ富士」こんなイメージがあった忍野八海でしたが、なんと賑やかなこと!GWですものね、あたりまえか。

それにしても、皆さんここから写真を撮っていたのかな、もっと自然の、広い田圃の中に湧く水面に映る富士がみたかったのに・・・





本当に綺麗な水です。10mの深さがある池の底まで、青く透き通っています。
鱒や鯉も気持ち良さそうです。



(もう勘弁してよ!連休サービスのし過ぎで疲れちゃった!)


池の端には連休疲れの?ガチョウが二羽、羽を休めていました。





土産物屋の中を通らないと池に行くことが出来ない!さすが”甲州商人”と感心させられた次第でした。


一通り、幾つかの池を見物して帰路につきます。湧水はその場で飲むのは無料ですが、「お持ち帰り」は有料とのことでしたので、ウォーターボトルを持って「いくらですか?」とお聞きすると、おばさんが私の頭の先から足の先までじっくり眺め、哀れ?に思ったのか「(お金は)いいですよ、汲んでってください」「ありがと~!」
ボトルに目一杯入れて出発です。

帰りは河口湖に出る峠と、西湖に出る峠にゲキ坂が待っています。(ガンバロー!)





河口湖では、ちょっと遠回りして「河口湖大橋」を渡って帰ります。橋の上からの富士山も絶景でした。湖面でも湖畔でも、みんな連休最後の休日を楽しんでいます。

お昼には宿に戻ることが出来ました。快適な半日ツーリングでした。

民宿自慢の「カレー」を食べて、帰路につきます。また一つ、GWの思い出が出来た”サイクリング合宿”でした。


=行程=

  西湖一周の距離は約10km

 6日の行程(概算)。

  西湖民宿 → (6km) → 河口湖西浜簡易局

  河口湖西浜簡易局 → (6km) → 船津三叉路 

  船津三叉路 → (4km) → 金鳥居前交差点

  金鳥居前交差点 → (7km) → 忍野八海

   *往路は約23kmですが、復路は数キロ増えます。

西湖合宿(その1)

2008年05月07日 | サイクリング
ゴールデンウィークの5日~6日にかけてサイクリングクラブの行事、(富士五湖の一つである)”西湖合宿”が行なわれました。
レースに出ることも無いのでクラブのメンバーではありませんが、どういう訳かイベントにはいつも参加する事になる私です。


ロードバイクで西湖を周回する組と、MTB(マウンテンバイク)で富士山に向かう組とに別れ、それぞれ休日を楽しみます。そして夜はバーベキューを囲んで・・・要するに、遊んで、食べて、飲んで、騒いで・・オヤジ(ヤングもレディーもいますが)の休日としてはわりと健康的な過ごし方だとは思うのです・・・はい。


5日、天気予報では午後から雨という事でしたが、とりあえず自転車を車に積んで出発です。いつもの通り元気なヤングメンバーは、ここ静岡から山梨の西湖まで自走します。私たち自動車組も、連休の渋滞を避けて芝川から裏道を西湖へと向かいます。

途中、自走組みとすれ違います。(はやい!我々より1時間ちょっと前に出発したということでしたが)




西湖の民宿に着くと、早速走行の準備に取り掛かります。


ロード組の私達は今にも降り出しそうな暗い空を眺めながら、西湖の周遊道路に向けて出発します。新緑の林の中を抜けると左手に西湖の湖面が広がります。湖畔の空気は少し冷たいのですが実に清清しい気分になります。

街の喧騒から逃れて爽やかな空気をいっぱい吸いながら走る、こんな贅沢な休日は他にありません。ルアーでキャスティングをしている人、湖畔をジョギングやウォーキングをしている人などたくさんの人々が思い思いの休日を楽しんでいます。

周りの山々は霧でますます霞んできて、その姿をはっきり見る事が出来ません。


一周約10kmの半分くらいは走っただろうか、ちょうど対岸に差し掛かったところでポツリポツリと雨が降り始めました。「ヤバイ!急がなきゃぁ」と言うよりも早く大粒の雨が降り出して雨の中のサイクリングとなりました。





宿に戻ったときにはすっかり濡れねずみになってしまいました。今日はもう走行は中止です。
体を拭いて宿の窓から恨めしく外を眺めます。





雨が止んでも道は濡れているので走るのはあきらめて、近くの「コウモリ穴」を見物に行きます。富士山麓最大級の溶岩洞窟で総延長は386mだそうです。




青木ヶ原樹海とコウモリ穴の案内版






ここから青木ヶ原樹海が広がります。深山と言うより不気味ささえ感じられる風景ですねぇ。






コウモリ穴は、大きな洞窟が広がるかと思えば、背を低くして座ったまま歩かなければならない箇所が幾つもあります。昔はたくさんのコウモリがいたと言うことですが、今ではコウモリのコの字も・・・??



 コウモリ穴博物館?前で


さぁ、念願の?コウモリ穴も見たし、明日の走行と今晩のバーベキュー大会に備えて早く帰りましょうか。

  ーその2へ続くー