ルーク・グリーンバンク(英国)は東京五輪の同種目で銅メダリストに輝いており、今回の予選でも2位に1秒以上の差をつけてフィニッシュ。準決勝進出を確信して、スクリーンを見たグリーンバンクは目を疑う。 まさかの失格。レース後のビデオ検証で、15メートルラインを越えても身体が水中にあったことが確認された。1988年に国際水泳連盟が制定したルールに抵触したという。 今回の失格について、英紙『The Sun』では「ほとんど知られていないルールで五輪失格、英代表スターが床に崩れ落ちる」というタイトルをつけて報道した。
何がほとんど知られていないルールで5輪失格なんだよ!!水泳競技を欠片でも知っていたら、誰でも明確に知っているルールだろうが!!!
遡る事36年、舞台はソウルのオリンピックでの出来事。国内でメダルの期待すらほとんど無かった鈴木大地選手(後の初代スポーツ庁長官!!)が、水中で30mも泳ぎ続けて、背泳100mで金メダルを取ったのであります。
当時、実力No1は米国選手で、No2はソ連の選手でした。まともに勝負すれば勝てない事は分かっていたので、鈴木選手は一発勝負に出ました。それがまんまと成功したのです。
当然「あんなの背泳ではない。あれを許したら、水中我慢大会になる。」という意見が溢れ、それでソウルオリンピック後、背泳では(自由形でも)スタートでもターン後でも、15m以上水中に留まってはならないというルールが定められたのです。
そんな歴史ある明々白々たるルール
競技で背泳をしたことのある人間だったら誰もが絶対に知っているルール(だと思います。全く関連の無い私でも知っているのだから)を「ほとんど知られていないルール」などと、よくもいけしゃあしゃあと言ってのけますなぁ
”The Sun” 私は阿呆ですと自ずから宣言しているようなものです。
何だったら、ルールを作らせたバサロの達人、鈴木大地元スポーツ庁長官にインタビューを申し込んだら面白かったのにね!!!
「三年目の浮気」高音質 ヒロシ&キーボー 1982年