cafe oasis

モスクと沙漠をめざして、世界をぶらぶら♪
~ただ今、上海から中国のイスラームやモスク情報を発信中~

吐峪溝(トヨク溝)

2008-03-19 | 中国(新疆ウイグル自治区)
トルファンへ行ったら、絶対寄ろう!と決めていた場所がありました。それが吐峪溝です。
ここはトルファンから少し離れているので、タクシーをチャーターして行きました。
町では日本語のできるガイドなどが声をかけてきます(けっこうウザイヒトもいる)が、私たちは結局、緑州賓館の中の旅行社に電話して対応も値段も満足だったので、そこにお願いしました。(吐峪溝とベセクリク千仏洞、アスターナ古墓の3箇所。車のみで220元でした。)

朝、約束の時間通りに運転手がホテルへ迎えに来て、いざ出発!
トルファンの町から少し離れると、火焔山はもう目の前です。本当に燃えているように赤くて、西遊記で孫悟空が扇を手に入れようとしたという話も納得です。
ものすごい迫力に私は一目で心を奪われてしまいました

車はまずアスターナ古墓へ(20元)。他に観光客なし。3箇所ほど見学できるお墓があり、ミイラがいらっしゃいました。お墓とは思えないようなきれいな壁画が残っているところもありました。

そこから小さな村々を抜けて、吐峪溝へ(30元)。


吐峪溝は火焔山の麓にある小さな、そしてとてもとても美しい村です。歩いていると何百年も前に戻ったかのような感覚になります。

村には川が流れていて緑も多く、暑い暑い火焔山の麓ではありますが、何だかちょっとほっとするところでした。
そして、村の奥には吐峪溝千仏洞があり、オジサンが鍵を開けて見せてくれました。


古い民家のあいだにはモスクもありました。火焔山に負けない強さと風格を感じます。

火焔山の山肌に沿って、立ち並ぶモスクや廟の数々。そして、赤と緑の美しいコントラスト。
わたしにとっては、めまいがしそうなほど魅力的な風景です


別料金を払えば、モスクや廟のそばへも行くことができます(20元)。ただし、あまり長居しないように、と入口に書いてありました。

長い歴史を感じさせる廟です。火焔山に守られるようにして建っています。

こちらはモスクです。地元の人が礼拝に訪れていました。小さな小さなモスクですが、近づきがたいような威厳を感じました。
もちろん中には入れませんが、前を通って少し中を見るのは大丈夫なようでした。


吐峪溝は予想以上、期待以上のすばらしいところでした。風景の美しさもさることながら、人々ののんびりした雰囲気も本当に魅力的でした。本気でまた行きたいです。

帰りにベゼクリク千仏洞(20元)を見学しました。ここも火焔山の中にあり、暑さが押し寄せて来ました。長時間いたら干乾びてしてしまうかも?!と思ったほどでした 暑さでよく覚えていませんが、少数民族っぽい顔つきの壁画など、なかなか興味深かったです。

トルファンのすばらしさを実感した一日でした




トルファン~蘇公塔~

2008-03-18 | 中国(新疆ウイグル自治区)
トルファンの街を散策した後、ホテルに戻ってチェックインし、しばし休憩。
トルファンに来てからやたらのどが乾き、大量にお茶を買ってもすぐ飲み干してしまいます。銀川とも敦煌とも違う、これが「火州」なのだと実感しました。

夕方になっても、外はまだまだ明るく、日差しも強烈。新疆時間だとまだ午後2時ぐらいだから、当たり前か。
ホテルを出て、バスで蘇公塔(額敏塔)へ行ってみました。このバス、短い路線を行ったり来たりしてるので、行きも帰りも同じ運ちゃんで、「おー、また会ったかー」ってな感じで挨拶してくれました


蘇公塔は私の長年の憧れでした。特に塔のラインが
でも、期待していたより感動は少なかったなあ…。
モスクの周りとか、きれいになりすぎてて、あんまり風情がなかったような気が。。。


でも、モスクの中に入れていただける機会は貴重なので、じっくり見学させてもらいました。(30元)

モスクの中の柱などは木で統一されていました。暑い土地ならではの工夫でしょうか。天井も涼しげです。

モスクの上に登ると、辺りが見渡せます。向かいにも、歴史のありそうな建物が見えました。遠くには火焔山も

この塔自体よりも、周りの街を散策するほうが楽しかったです。実は。

トルファンの漂亮なモスクたち

2008-03-17 | 中国(新疆ウイグル自治区)
やっぱり新疆はいいですね。心ときめく美しいモスクがあちらこちらに

おもちゃ箱のようなモスク。色合いがキュート

こちらは落ち着いたグリーンのモスク。

白で描かれた繊細なデザインがステキひとめぼれでした

えんぴつが並んでいるようなモスク。他の場所では浮いてしまいそうだけど、新疆ならOK

このモスクは手作りっぽくて、洗練されていないのが、かえっていい雰囲気出してます。

入口のデザインとドアの模様のあまりの美しさに感激し、慌ててバスの中から撮りました。

モスクにはほとんど漢字表記がないので、名前がわからなかったのが、ちょっと残念。
でも、青い空の下で見るモスクたちに心癒されました…

トルファンへ到着!

2008-03-16 | 中国(新疆ウイグル自治区)
朝、トルファンに着き、駅を出たところで声をかけてきた乗り合いタクシーに乗車。このタクシーのお兄ちゃん、やたら日本語が流暢だったので、ちょっとアヤシイと思っていましたが、特にトラブルもなく、現地の親子連れと一緒にトルファン市内へ向かいました。
やっぱり、新疆はいいですね。景色も、空気も違うね♪と思っているうちに、ホテル(トルファン賓館)へ到着。
まだ朝9時。チェックインには早すぎるので、荷物だけ預けて町に出ました。


タクシーで交河故城へ。午前中とはいえ、すでにかなり日差しが強かったですが、勇気を出して出発。
予想よりかなり広い遺跡で、道も何本もあるし、たくさんの仏塔も残っていました。


奥の方まで行くと、何と下には畑が。この遺跡は高台に作られていたんですね。
この写真ではいまいちですが、茶色一色の遺跡と緑の畑のコントラストには心惹かれるものがありました。


周りには葡萄を乾燥させる小屋が点在していました。
この小屋、おそらく土でできているんだと思いますが、壁の模様がまた私好みでした 
他には、廟みたいなのも見えました。


暑さにギブアップして、入口に戻り、木の下でアイスを食べました。日差しがないと涼しくて気持ちよかったです♪
その後、途中までタクシーで戻り、モスクなどを見ながら歩いて街へ戻りました。そして、ハンバーガー屋で食事。名前は忘れましたが、新疆にたくさんある、孫悟空(?というか、もしかしてただのサル???)の絵の店です。味はいまいちですが、涼しいところで長時間座っていられるという点では、貴重な店かもしれません。


町で見つけた不思議なもの。家々の玄関に掛けられているプレートです。
この家がどのくらい文明的かを表すものみたいです。中国はこの「文明」って言葉が好きですね。しかし、こんなものは上海とか他の町では見たことがないので、びっくりしました。全10項目のうち、このお宅は「環境をきれいにする」とか「計画出産」など6項目が合格しているようです。「民族団結」とか「愛国愛郷」は不合格?果たしてどうやって評価するのか、知りたいものです。

敦煌駅から電車でトルファンへ♪

2008-03-15 | 中国(甘粛省)
敦煌で2日間を過ごし、いよいよトルファンへ。。。
ホテルの前からミニバスで敦煌駅に向かいました。
この駅は新しくまだ工事中でした。私たちが利用した改札口も仮設の簡素なものだったし、駅前には屋台かプレハブ建ての小さな店が少しあるだけでした。
今頃はもう立派な駅になっているかもしれません。


電車のチケットは上海の旅行会社に取っておいてもらい、それを敦煌のホテルに届けてもらいました。
労働節なので、中国人ばかりかと思いきや、私たちが乗った軟臥は外国人ばかり。ほとんどが日本人と欧米人のツアーの人達でした。


軟臥は4人で一部屋です。ベッドはとても清潔で、全く問題なしでした。
でも、チケットをよく見ると、私と老安の部屋が一緒ではなかったので、困っていたところ、欧米人ツアーの添乗員さんが交換してくれました。
中国の電車やバスは日本のように気を利かせて、友達や家族を隣同士の席などにしてくれません。機械的に番号の早い席から予約を入れていくだけなのです。だから、運が悪いと、一列目のE席と2列目のA席というふうに、一緒に旅行する意味ないじゃん!ってな感じになってしまうことも多々あります。


この列車は敦煌を夜8時過ぎに出て、トルファンに朝到着します。
T216新空調軟座特快臥という列車で、料金は338元。けっこうなお値段です。
車内販売をちょっと期待していましたが、たいしたものはありませんでした。
食べ物はたくさん持っていたので、同じ部屋になった日本の旅行会社の添乗員さんと食べました。

朝目が覚めると、敦煌とは全く違う景色が広がっていました。
日の出も見ることができて、早く起きて良かった…!と思いました。

敦煌旅行~敦煌の町&郊外~

2008-03-12 | 中国(甘粛省)
敦煌にもモスクがありました。それも、かなり立派な。
新しいみたいで、とてもきれいでした。


多くの店は、入口にカーテンのような布をかけていました。売っている物の名前が書いてあって、わかりやすい。

敦煌2日目は夕方まで時間があったので、郊外へ足を延ばしました。
タクシーをチャーターして、玉門関へ。(玉門関と西千仏洞で250元でした)
まーっすぐの道をずーっとずーっと走っていって、ようやく到着しました。
途中、蜃気楼らしきものが見えたりとなかなか面白かったです。


この関所を通って、西域に行った人達の姿を想像してみたりしました。

帰りに西千仏洞に寄りました。規模が小さいので、見学もすぐ終わりました。
ここの周りは公園のようになっており、地元の人たちがくつろいでいました。

3時過ぎにはホテルへ戻り、1時間だけ部屋を借りて、シャワーを浴びました。
汗を流してさっぱりしてから、寝台列車に乗るため敦煌駅へ向かいました。


敦煌旅行~鳴沙山・月牙泉~

2008-03-11 | 中国(甘粛省)
莫高窟見学を終え、行きと同様ミニバスにてホテルへ。
日差しが強く、かなり気温も上がってきたので、ホテルで休憩。
夕方になってから、鳴沙山に向かいました。町からすぐなので、行きやすいです。
私たちは行きはタクシー、帰りはバスに乗りました。タクシーでもワンメーター程度で行けたと思います。

鳴沙山に着くと、ここもやはりかなりの数の観光客がいました。
入場料は120元。ラクダに乗ったりするのは別料金です。私たちはもちろん、歩いて登りました…。


見た目、たいしたことなさそうな山ですが、登るのはけっこう疲れました。日頃運動不足の私はかなり息切れしてました
私はこの曲線の手前で降参しました。実際、この先まで登る人はほとんどいませんでした。(だから足跡がついていない)
この写真を撮った後、登っていった人たちがいましたが、途中で断念してる人もいました。


この曲線は本当にきれいで、ずっと見ていてもあきませんでした。自然が作り出すものって、すごいなあ…と思いました。
下は月牙泉です。ちょっと人工的な感じですが、景色のいいポイントにはなっていると思います。


日が沈むまでの約2時間、私たちは鳴沙山の上で過ごしました。
暇なので、砂漠の虫たちと遊んでいました。。。


↑夕日を見ようと、長時間ねばっていた人たちです。
長い時間待ったかいがあって、砂の色や曲線の変化などすばらしい風景を見ることができました。



敦煌旅行~莫高窟~

2008-03-10 | 中国(甘粛省)
昨年5月の銀川旅行の続きです。
すでに1年近くが過ぎ、記憶もあやふやな上に、メモをなくしてしまったので、あんまり詳しいことは書けませんが、よろしければご覧ください

寧夏回族自治区にて一人、モスクめぐりを楽しんだ私は、飛行機で西安へと戻りました。空港で上海から来る老安を待つこと数時間。暇すぎて、空港の利用アンケートに快く答えてしまうほどでした。

老安と待ち合わせをして、飛行機に乗り、敦煌の空港に着いたころには、すっかり夜も更け辺りは真っ暗。タクシーで麗園賓館へ向かい、この日は就寝。

翌日、ホテルのそばからミニバスで莫高窟へ向かいました。このバス、満員になってから発車するので、少し待つことになるけど、安いし(5元ぐらい)、朝市帰りの地元のおばちゃんたちも利用してたりして、結構たのしい♪

さて、五一(労働節)の莫高窟は、予想通り、観光客でごった返していました。
まず、チケット売り場で行列。窓口に中国人は160元。外国人は180元と書いてある。20元高いのは外国語ガイド料金らしい。
莫高窟について予備知識もないし、日本語ガイドがいた方がよく理解できるかな、などと考えていると、旅行社の女性が「アタシはツアーガイドだから」とか言って列に割り込もうとする。もちろん、みんなで阻止したけど、中国の観光地は一瞬も気が抜けない。。。

何とか窓口にたどりつき、お金を払おうとすると、窓口のおばさんが「ちょっと待って。今日は団体ツアーがたくさん来てるので、外国語ガイドがいないかもしれない」と言う。
じゃ、どうするのさ?と聞くと、「あっちの事務所で聞いて来なさい」だって。めんどくさっ!!おばちゃん、自分で内線でもかければ?って思ったけど、そんなこと言っても埒が明かないことは百も承知。私は自分で事務所へ聞きに行きました。
その結果、日本語ガイドが足りないので、中国人料金でOKということになり、チケット売り場に戻って、さっきのおばちゃんにそれを伝え、ようやくチケット購入。。。はあ。

で、やっと、莫高窟とご対面。


入口でカメラ等の荷物を預けなければならないので、写真は外側からのみ。

外にもところどころに色鮮やかな壁画がありました。

窟に入るときは、ガイドと一緒に20人ぐらいまとまって入ります。窟は内部全体に壁画があり、本当に見事です。壊れたり、色が薄くなったりしていますが、元の姿を想像するのも楽しかったです。
ただ、人が多いのと、暗闇で上を見上げて目を凝らしているので、次第に疲れてきて、7~8窟ぐらいみると、かなりばててしまいました
ガイドの話も最初は一生懸命聞き取ろうとしていたのですが、途中で放棄して、自分の懐中電灯で違うところを見てたりしました。

で、いよいよ疲れが限界になったので、外の売店でカップラーメンを食べてからホテルへ戻りました。


安全第一!

2008-03-08 | 黒板・看板@中国

なぜか劇画タッチの作業員。

最近、上海はそこらじゅうで工事が行われてます。
かなりの数の地下鉄を作ろうとしてるみたいで、地下鉄工事のために道路が狭くなってたり、迂回させられたりします。
古い建物もどんどん壊されてます。「優秀歴史建築」とやらに選ばれれば保存されるみたいなんですが、そうじゃない普通の家なんかは、壁に「」ってでっかく書かれた末に容赦なく壊されてしまいます。けっこう味のある建物も多いので、もったいないなーと残念に思うこともしばしば。

地下鉄やビルの工事のために働いているのは、地方から来た民工と呼ばれる人達。
この国では就職などの際、戸籍がかなり重要みたいだし、上海の人達は地方出身の人を田舎者扱いして冷たくすることも多いようです。
それで、地方出身の人からすれば、上海の街を作っているのは自分たちなのに!という気持ちもあるようです。