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モスクと沙漠をめざして、世界をぶらぶら♪
~ただ今、上海から中国のイスラームやモスク情報を発信中~

西安旅行~4日目~

2006-11-06 | 中国(陜西省)
旅行も今日が最終日。午前中は街を歩き回って、モスクめぐり。
大皮院清真寺東新街清真寺などを発見できてよかった。
途中で、柿餅を買って食べてみたら、ほんのり柿の風味がして、おいしかった


西羊街のこの店では、すごいシステムでお湯を沸かしていた…!怖くて近寄れず。

その後、鐘楼へ戻ってきて、今まで眺めるだけだった鐘楼へ登ってみた(20元)。けど、高さもないし、外から見ているだけで十分かも。
鐘楼から鼓楼方面の眺めはこんな感じ。前日の野焼きの煙がまだ残ってます。↓


それから、碑林博物館へ。(入場料30元。無料の日本語のパンフレットもある)
ここは書道好きの私としては、絶対に行きたかったところ。入口からすばらしい石碑の数々。まだ碑林には辿り着いていないのに、すでに興奮状態。


碑林の入口には玄宗が書いた隷書の「石台孝経」。今までこういうのは拓本の形でしか見たことがなかったので、石碑そのものを目にして、感激
力強さとか線の勢いとかが感じられて興奮する小安
そんな小安の様子に老安は…

お目当ての碑林はいくつかの展示室に分かれていて、中にはものすごい数の石碑が所狭しと並べられている。
王義之、顔真卿、虞世南、褚遂良などなど有名どころの作品がずらり
曹全碑とか孔子廟堂碑とか大唐三蔵聖教序碑とか…どれもこれも感動モノ
昔、何回も何十回も真似して書いたものだから、一文字一文字がいとおしい 来てよかった~。
一番奥の展示室では拓本作成の真最中。で、それを観光客に売るらしい。でも、展示されている石碑から拓本をとっているとは思わなかったので、ちょっとびっくり。あんなにガンガン拓本をとって、石が磨耗したりしないのかな?
私はその後、もう一度碑林を見学。しかし、あまりのマニアックな世界(?)に老安はギブアップ。外で待機

予定時間をオーバーして、ようやく碑林博物館を後にし、近くのレストランで小龍包の昼食。
ホテルに戻って荷物を受け取り、空港バスの発着場所である美倫ホテルへ。2時のバスは行ってしまったので、次の3時のバスを待つ。
2時半ごろバスが来て、あっという間に満席になってしまった。後からもう1台来ていたけど、出発時間ギリギリだと乗れないかも。(そんな人を目当てに白タクが集まって来るので、それに乗ればいいけど)

西安からのFM(上海航空)9202便で上海へ。FMには初めて乗ったけど、機内食もサービスも結構よかった。
この便、なぜか日本人が多くてびっくり。日本行きの飛行機かと思うほど。どうやらほとんどの人は敦煌とか西蔵からの帰りだったよう。いいなあ~。私もいつかは…と思いつつ、帰宅しました。
次回の長期旅行はどこにしようかな?

西安旅行~3日目~

2006-11-05 | 中国(陜西省)
この日は西線ツアーに参加。
前日の夕方、ホテルの近くに旅行会社のカウンターを発見。この手のツアーは、行きたくない所とかお土産屋などで時間が費やされる…という噂を聞いたので、ここでいろいろリサーチ。
このツアーの見学地は、咸陽博物館→茂陵→民族村→懿徳太子墓→乾陵→法門寺(珍宝館含む)の6箇所。ツアー代金は後ろの3つの入場料を含めて一人190元。前の3つは入場したければ、その場でガイドに言って代金を払えばいいとのこと。
6箇所も訪れるとなれば、気になるのは見学時間。私たちが行きたいところは乾陵と法門寺の2箇所。旅行会社の小姐いわく、「乾陵2時間、法門寺3時間」。…ホントにこんなにゆっくり見学できるの?と少々疑問に思ったけど、とりあえず申し込み。
「明日の朝はアタシがバスまで案内するから、ここに来て!」と言われたので、当日の朝、時間通りに行ったのに、小姐、いないし(やっぱり、というべきか…)。
すぐそばにいた旅行会社の人に聞いたら、「このバスに乗れ」って言われて、本当にこのバスでいいのか不安だったけど、とりあえず乗ってみる。
でも、領収書のチェックも適当だし、みんな持ってる領収書が違うし、ちょっとドキドキ。途中で降ろされたりしたら…
しばらくしてバスは満席に。ガイドさんが乗って来て、領収書をチェック。どうやら、数箇所で受け付けているので、レシートが違うらしい。で、支払い済みの金額もバラバラだということがわかった。観光地全部込みの料金を払っている人、私たちのように3箇所のみの料金を払っている人、バス代だけの人…と3種類に分かれている模様。そのため、領収書チェックに時間がかかって、7時半にようやく西安を出発。
30分ほどで最初の目的地、咸陽博物館に到着。ここはあんまり興味なかったので入場せずに、周りをぶらぶら…。近所のおばあちゃん達が果物などを売りに集まってきたので、梨の味見をさせてもらうと、これが結構おいしい。で、3個2元で購入。それから、バッタを捕まえて遊んだりしていた。
次は茂陵へ。面白そうだったら入場しようと思っていたけど、なんか見た感じ、つまらなさそうだったので、バスの外で体操とかして暇をつぶしていた。
お次は民族村。絶対行きたくない場所No,1だったので、もちろん入場せず。入口や看板からしてかなりショボかったけど、中はどんな感じなのかな?気にはなるけど、やっぱり入る気には…。
さて、もうお昼。午前中はまったく観光をしないで体力を蓄えていた私たち。ここからが頑張りどころ!

懿徳太子墓の入口はお土産屋の奥にある。ゆるい坂を下って、地下へと入って行くのは冒険みたいでちょっと楽しい。その地下道には壁画が残っていて、色あせてはいるものの、結構はっきり見ることができる。何も保護されていないので、みんな触りまくっている。あと何年もつか、心配…


ツアーなのである程度は覚悟していたけど、必ず誰かが集合時間に遅れてくる(それも全く反省の色がない)ので、どんどん時間が過ぎていく。
乾陵に着く頃にはもう2時をまわっており、見学時間は1時間のみ。2時間見学できると思っていた私はかなりガックリ…結局、乾陵の山の上には登れなかった。(乾陵はこんなに↓広いんです)


法門寺到着は4時。ガイドさんより見学時間は2時間と告げられる。
まず、お寺のガイドさんと一緒に珍物館を見学。
この珍物館、見どころ満載で、どれを見たらいいか迷うぐらいスバラシイお宝ばかりだった。中国の博物館って、歴史が長いだけあって、陳列物もすごいんだけど、歴史に詳しくない私などは何箇所も見てると、どれも似たような感じがしたりする。でも、このお寺の珍物館はとにかくすごくて、なんかアドレナリンが出るような感じ。見物客みんな同じ気持ちなのか、珍物館の中は熱気ムンムン!その熱気でさらにみんな興奮が増していく…というような感じ。しかも、いつもはゆる~い警備もここばかりは厳しくて、写真撮影もダメ。撮り逃げしようとした中国人が警備員に怒られてた。
時間が少ないのでガイドさんも急いだのか、ものすごい速さで見学。もっとゆっくり見たいなあ~と思うような物ばかりだったので、このスピードには少々不満を持ちつつ、外に出た。
すると、やはり皆不満があったようで、一気にそれが爆発。バスガイドさんに対して口撃が始まった。時間がなくなってしまったのは、みんなが集合時間を守らなかったツケがまわってきたからなのだ。なのに自分のことは棚に上げ、みんなしてガイドさんを責める責める。ガイドさんがかわいそうになり、さっきまでの私の不満はすっかり収まってしまった。その後も、ある女性だけは怒りが収まらない様子で、挙句の果てには「お金を返せ!」とまでも…。(ガイドさんも負けじと反論していて、「対不起」とは絶対に言わなかった。ここらへんはさすが!)

結局、残り時間はガイドさんと一緒ではなく、各自自由に見学するということで話が収まり、私たちも法門寺へ。塔の地下にある仏舎利らしきものなどを見物。貴重な仏舎利が納められているということで、地下宮殿も珍物館同様、熱気であふれており、興奮のあまり、暴走行為も。ここでも数名がお坊さんの怒りに触れていた
が、私は見ました。本堂の中で、若い坊主がコーラ飲んでるのを… しかも、修行着(?)を適当に着てるもんだから、下に着てる派手なTシャツが丸見え!…このお寺、大丈夫なの???


いろいろトラブルはあったものの、無事(?)すべての見学が終了。バスは西安へ向けて出発。さっきの女性はまだガイドさんに文句を言い続けていたけど、疲れたので私は熟睡。しばらくして目が覚めると、なんか、焦げ臭い。しかも、目もしみる…。窓の外を見てすぐ原因がわかりました。「野焼き」です。バスの天井を開けてたから、煙が入ってきちゃってたらしい。
西安に8時ごろ到着。バスを降りて、びっくり。何と西安も煙たかった。遠くが見渡せないし、臭いもかなり。わざわざ国慶節の連休中に一斉に野焼きしなくても…とつぶやきつつ、目をつけておいたレストランへ。
地元の人でにぎわう「楽楽レストラン(?)」。安くておいしかったです(場所は南門近くの湘子廟街あたりだったかな???)

西安旅行記~2日目~

2006-10-22 | 中国(陜西省)
国慶節休みで殺到すると思われる中国人観光客より早く兵馬俑へ到着するため、この日は5時に起床。6時にホテルを出発して、西安駅前へ。
兵馬俑方面行きの旅遊バス5号線(306番)は、駅に向かって右側に数台並んでいて、すぐ見つけることができた。1台目のバスにはすでに数名が乗車していた。案内板によると、このバスの運行は7時からということだったけど、嬉しいことに6時40分に発車。バスは街中の路線バスの作りで、椅子も硬かったけど、ガラガラだったこともあって車内は平和な雰囲気。たぶんあと1~2時間したら、椅子を奪い合う殺気立った光景が見られることでしょう。やっぱり、早起きしてヨカッタ。。。

兵馬俑までは高速を使って、ちょうど1時間で到着(8元)。ちなみに西安のバスのチケットには兵馬俑の絵が書いてある。上海のバスチケットには絵がないので、他の土地でいろいろなチケットを見ると、ちょっと嬉しい(大雁塔の柄のもあった)

兵馬俑にはとにかく圧倒させられた。迫力がスゴイ。一体一体見ていると、いくら時間があっても足りないぐらい。90元の入場料を安いと感じるほどだった。


一号坑は3つの坑の中で、規模が一番大きい。兵士の表情、鎧など、細工が本当に細かく、リアル。ちょうど朝日が差し込んできて、ちょっと幻想的な雰囲気になり、いい感じ

2号坑では馬や馬車、それを引く人などを見ることができる。まだまだ発掘途中の部分が多く、土の中に馬車の車輪などが埋まっていたりして、あれをどうやって掘り出すんだろう?などと想像しながら見学した。

3号坑には軍の偉い人たちが埋まっていたらしくて、何体かはよく見えるように展示してくれている。
他の坑の兵士はみんな立ったままなのだれけど、3号坑の兵士たちは様々なポーズをとっていて、さらに靴の裏にまで模様が施されているなど、細工が凝っている。


↑その中で私が気にいったのは、この人。ちょっとセキモトケンタロウに似てる~(ファンです)なんて言いながら、じっくり見ていたら、あっという間に3時間!11時を過ぎてしまった。この頃にはどの坑も観光客で溢れ返っていたので、いい位置で写真を撮りたい方はやはり早めに行った方がいいでしょう(特に中国の連休のときは)。

来たときの道に戻って、今度は西安方面行きの306番バスに乗る。始皇帝陵までは数分で到着。
チケットを購入(40元)して、とりあえず陵の上へ登ってみる。お腹がすいていたので、この石段はちょっときつかった


この陵には石像などもなく、ちょっと地味な印象。でも、すぐそばにあれだけの兵馬俑を随えて眠っているのだから、相当贅沢なお墓かもしれない。

さらにバスに乗って華清池へ。近くのレストランで昼食を食べてから、チケット売り場へGO!…が、ここはすでに中国人観光客であふれかえっていた。押したり、割り込んだり、並ばずに窓口にお金をにぎった手を突っ込んだり…、慣れているつもりでも、やっぱり唖然…。おばさんに体でぐいぐい押されて割り込まれたので、ちょっと押し返してみたら、「ちゃんと並びなさいよ!」だって

やっとのことでチケットを手に入れた私は、ここ華清池は中国語の教科書にもよく紹介されていたし、入場料も結構するし(70元)、きっと素敵な場所に違いない!と期待しながら入場。でも、ちょっとテーマパークっぽくて、いまいちだった。中国によくある公園の大型版っていう感じで…。
昔の衣装着た人がポーズとってたり…↓


今でも湧き出している温泉などは見ごたえがあって面白かった。足湯などもできるみたいだし、のんびりするのにはいいかも。でも、足湯のところで、シャンプーしてる人もいたのが、かなり興ざめだった…。う~ん、やるなあ。

道が込む前に帰るべく、3時前にミニバスに乗車(7元)。40分ほどで西安駅前に到着。


603番のバスで鐘楼まで戻り、ホテルで休憩。華清池からのバスで一寝入りしたせいか、元気だったので、再び外に出て、歩いて城壁(40元)へ。鐘楼から一番近い南門までは歩いて10分ほど。
城壁の上にはレンタサイクルがあり、自転車で城壁を一周しよう!と思ったけど、二人乗りの自転車が全部貸し出し中だったので、断念。しばらくすると、日が暮れて、城壁もライトアップされ、きれいだった


夕食はホテルの近くのレストラン徳発長へ。餃子宴で有名なお店らしいです。

甘い餃子、辛い餃子、ミニ餃子鍋、などなど、数え切れないぐらい運ばれてきた。だけど、餃子ばっかり、というのは、ちょっと飽きるのも事実。相席のイギリス人夫妻は途中ではしが止まってた。でも、色も形も様々で、目でも楽しめるものなので、一度ぐらいは試してみてもいいかも。と思います。(60元~)

西安旅行記~1日目~

2006-10-15 | 中国(陜西省)
10月1日は国慶節。この日から1週間は連休に。当初はどこも行かない予定だったのだけれど、急に西安行きが浮上し、出発3日前に航空券とホテルを予約する…という、相変わらずドタバタ出発…

浦東空港から東方航空2335便で西安へ。
相変わらずしょぼいお菓子セットが配布される。中身はパン2つとお菓子2種類、そして、ザーサイ。いつも不思議に思うんだけど、ザーサイってのは中国人にとって旅行の必須アイテムなの?いつ乗っても絶対入ってるし。ま、結構おいしいから、いいんだけど。
そして、コーヒーは必ず、砂糖&ミルク入り。それもたっぷり!ブラックなどというモノは…、ない。わかっているのに、ついコーヒーを頼んでしまって、「甘っっっ!!!」と後悔する(毎回)。

西安咸陽空港に着いて、機場バス1線に乗車。もっと白タクなどの客引きが多いかと思っていたけど、ほとんどいなくてスムーズにバスに乗れた。鐘楼までは約1時間の道のり。片道25元と少しお高め。
ホテルは鐘楼のすぐそばの鐘楼ホテル。ロビーはさすが4つ星っていう感じできれいだけど、部屋は結構古かった。
荷物を置いて、観光開始。

まず、鐘鼓楼広場の裏にある市場「老北門風情街清真土特産干果市場」をさらっと見学。干果市場というだけあって、キウイやデーツなどのドライフルーツが豊富。その近くでみんなが食べていた「八宝鏡餅」を食べてみた。(1元)


化覚巷の骨董市場(?)は、お土産物からちょっと怪しげなものまで、いろんなものが所狭しと並べられている。

そんなに面白い通りではないので、さっさと通り抜けて、清真大寺(化覚巷清真大寺)へ。
モスクの周辺は、回族の人が多く、店もほとんどが「清真」の看板を掲げている。西羊市街には所狭しといろいろな屋台が並んでいて面白かった。
お腹がすいたので、北院門街の楼北楼飯庄というレストランで食事。西安名物・泡漠(10元~)を注文してみると、どんぶりとナン2つが渡された。このナンを自分で細かくちぎり、その後お店の人にスープを入れてもらうシステムらしい。で、必死にちぎる。ナンが硬くてずっしりしているので、結構疲れる…
10分ほどでちぎり終わり、春雨スープを入れてもらって、ようやくお腹へ。「すいとん」みたいな感じかな。お味はまあまあでした。

そこから、西羊市街をずーっとまっすぐ歩いて(工事中のところが多くて、埃っぽかった)、洒金橋路にある清真西寺へ。
その裏にある清真女寺もちらっと見てから、タクシーで慈恩寺(大雁塔)へ。


↑玄奨と大雁塔。
想像以上に大きい塔に圧倒される。入場は25元。
この塔が傾き始めているという記事を飛行機の中で読んだのだけど、確かに傾いてる!それもすぐわかるぐらいに。こんな状態では塔に登れないのでは?と心配したけど、全然OKでした。さすが中国!で、塔に登るのに更に20元お支払い。
塔は7階建てで、上からの眺めは…、普通 塔の下にある褚遂良の「雁塔聖教序」がよく見えなかったのが残念…!

南門近くのローカル食堂で夕食を済ませ、鐘楼地下の金花広場にあるスーパーで翌日の朝食などを購入。鐘楼の付近にはスーパーやコンビニがあんまりないし、レストランも観光客向けの有名な店がほとんどで、ちょっと不便。観光にはいいんだけど。


ライトアップされた鐘楼は昼間とは違う雰囲気でキレイ 
暗くなっても、鼓楼前の広場は地元の人や観光客で賑わっていたけど、私たちは明日の兵馬俑行きに備えて早々と就寝