葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

同病相哀れむ、嗚呼。

2005年12月16日 14時29分18秒 | 日記 ・ 雑記録
私は10代の後半に痔病を患い、20代以降は定期的に虫歯の歯を抜き、
20代の後半に通風の発作に襲われた。
50代に入ったら、血圧には絶対の自信を持っていたのに、高血圧と診断された。

病院に行くのがいやで、痔の痛みには35年間耐えた。
ついに我慢ができずに、手術に踏み切った。
手術は完璧で、これなら何故もっと早くに、と悔やんだが後の祭り。
執刀してくださったN先生は下関のワイン界の大御所だ。
通風は、食事療法で体質を変えて治そう、などという意識はこれっぽっちもないから、
死ぬまで薬を飲み続けなければならない。
診察してくださるK先生は、私のワインのお師匠さんだ。
高血圧を管理してくださるH先生は、毎月1回ワイン会でご一緒するワイン仲間だ。
診察を受けて帰ろうとしたら、ウイスキーをお土産に下さった先生で、
痔の手術をしたときにはお見舞いにワインをいただいたこともある。
ワインを嗜んだばっかりに、親身に診てくださる先生方に恵まれたから、
私の場合、芸は身を助けなかったけれど、趣味は身を助けた、といえるだろう。

西高東低の冬型がどっしりと居座って、例年になく早く訪れた寒い季節に
痔病を患った、と電話で連絡が入った。なにも、私の悪いところを引き継がなくてもいいのに。
経験から、大切な事柄だけは伝授したが、早い時期の適当なタイミングで手術を受けさせよう。
所詮、薬はその場しのぎにすぎず、悪化こそすれ、快方に向かうことは 「絶対にない」 から。
親子揃ってN先生のお世話になるのも何かの因縁だろう。 嗚呼。

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