葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

九回忌

2007年07月04日 15時46分17秒 | 日記 ・ 雑記録
平成11年の今日、父が他界した。
七回忌は賑やかに行ったが、九回忌ともなるとお寺さんも呼ばない。
母も、サークルだ、なんだと飛び回っているが墓参りに行く気配はない。
それでは父も寂しかろうと、
午後2時、いつ降り出してもおかしくない暗い空だが、墓参りに行った。
いつもの花屋で花を買い、いつもの酒屋で缶ビールとワンカップを買った。
やぶ蚊が多いのには閉口したが、
「正義は勝つ」 から、刺される事もなく、傘をひらく事もなく墓参りを終えた。
私は75歳で死にたいと常々思っているが、
死んで7年も経てば誰も墓参りに来てくれなくなるのだろうか。
死んだら、もう、どうでもいいけど。

私は、2ヶ月に1回か、それ以上の頻度で郷里の長門市に出かけるが、
その際は、いつも親父とおふくろが眠る墓にお参りをする。
先般、すゞめの餌皿を蔓で取り巻いてやったらすゞめが喜んだので
もう一本止まり木を取り付けてやろう、と思っていたら、
郷里の墓地に手ごろな木切れが転がっていた。
山に分け入る事を覚悟していたのに、労せずして木切れが手に入った。
やはり、殊勝な心がけは絶えず持つべきだ。
その止まり木もすゞめに好評で、多いときは5羽が列を作っている。
すゞめは愛想のない鳥だが、すゞめにそれ以上は求めまい。

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