松沢顕治の家まち探しメモ

「よい日本の家」はどこにあるのだろうか。その姿をはやく現してくれ。

秋田県大館市・・・・・安藤昌益の二井田へ

2014年08月08日 08時38分26秒 | 日記
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秋田北部、大館市のはずれ二井田に車で向かっている。青々した稲田が広がる。美しい光景だ。お目当ては、18世紀中葉に独創的な考えをつくりあげた安藤昌益の菩提寺と生家だ。学生時代に竹内好の論文でその名前を知って以来、おりにふれてH.ノーマン、狩野亨吉などの書を読んできた。

昌益の魅力は、生産に直接従事する農民が飢えているというのに生産に関わらない武士階級が貪食できる社会は正しいのかという着想をえて、封建時代に「自然世―法世」という仮説にまとめあげたことにある。徳川の治世はまちがっているという矯激な考えは儒者にはとても考えつかない独創であったろう。だが、それよりも私が関心をひかれたのは、ただ著をのこしたまま歴史の闇のなかにすっと消えていった生き方のほうだった。そうした疑問を解くきっかけが二井田に足を運ぶことによってつかめないだろうかとずっと思ってきた。二井田に向かう車中、すこしばかり興奮気味だった。
いずれも大館市観光協会HPより。ハチ公は大館の出身

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