アレクサンダーテクニーク ヨガ講座：第243回目「クックタアサナの浮上ダイレクション」1月25日
ニワトリのポーズ「ウールドヴァ・クックタアサナ」です。これはたいへん難しいのです。なぜかというと両足をパドマアサナでがっちり組んでいるので、下半身の身動きができない。つまりバランス調整が極端に制限されてしまうんです。
そこでアレクサンダーテクニークのダイレクションをうまく働かせてやるわけです。首はフリーで固めないが脱力もせずに、しっかりと頭と背中の連続性を維持します。
１）三転倒立でパドマアサナになる。
２）左右のひざを上腕に乗せる。
３）お尻を後方に突き出すようにしてバランス移動します。前腕が後ろに傾斜しますね。やりすぎると崖っぷちから落ちて失敗します。このアサナのたいへんなところは一度失敗すると、また最初からやりなおさなくてはいけないことです。
身動きが制限された状態での後方バランス移動は気合でけではうまくいきません。落下スレスレの絶妙なタイミングでマットを両手で押しつけます。
４）そして頭が持ち上がった瞬間、すかさずバランスを今度は前に移動します。たいへんスリリングです。
５）両腕を全開で伸ばして顔を上げます。磁気ネックレスを装着してやったら、かなり楽に浮上成功しました！プロのアスリートも堂々と使用しているので、ズルではありませんよ。
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吉田篤司