吉田篤司:アレクサンダーテクニークとパワーヨガ

アレクサンダーテクニークとパワーヨガ、特殊呼吸法で全身躍動!脳が目覚める革新BODYワーク!

アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢5

2020-06-30 15:23:52 | 美容と健康

アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢5

今回は「姿勢3」の手の配置にします。そこから動きの延長線を拡大していきます。

1)「姿勢3」の配置はというと、左手で左脚そけい部、右手で左上腕でしたよね。

2)そして左手で左大腿部を外回りして、右手で左上腕を内回りです。すると体は左にねじられて背中が丸まるスパイラルの動きになります。目線は左脇の下を通って後方の床です。

3)元の位置に戻って、今度は左手で左大腿部を内回しで、上腕を外回しです。

4)すると体は右スパイラルで背中は反り返り、目線は後方の天井です。

ここまでが「姿勢3」でやった復習です。何度も繰り返して、体に動きをしっかりと馴染ませてください。すると日常でもこうした連動作用が自然に現れて、滑らかな体の動きを作ることができます。

 

5)さて、ここからが今回の学習です。まずスタート地点の配置になります。

6)そして左手で大腿部を外回り、右手で左上腕を内回りです。スパイラルで背中が丸まりますが、このとき更なる延長線を考えると、スパイラルによってお尻がイスから持ち上がりますね。

たまに「そんなふうにならない!」と、何が何でも持ち上がげたくない困った人がいるみたいです。理由は、よほど心がねじ曲がっているか、不自然な感覚を発達させてしまったからです。

螺旋階段を上るのをイメージしてください。動きの延長線を考えて軌道に乗ると、お尻は左に回転しながら持ち上がります。この姿勢をアレクサンダーテクニークでモンキーと言っています。猿にはあんまり似ていませんけどね。

7)この状態から、手で脚と上腕の動きを反転させましょう。つまり左手で左大腿部を内回り、右手で左上腕を外回りです。

するとスパイラルがユルみながら骨盤は右回転します。ゴールに到着すると直立姿勢で立ち上がってしまいました!イスからどんな動きをして立ち上がったのか?ここまでのプロセスをよく思い出してください。とんでもなく複雑ですが、動きは自然なので、詰まりがなく滑らかに動きましたね。軌道に乗って動くのが大切なところです。こういう動きがネックフリー&ヘッドリードを形成します。

8)立ち姿勢で、手の操作を同様にします。左手で左大腿部を外回りで、右手で右上腕を内回りです。

9)すると体は再び左スパイラルになって、モンキーになります。

10)モンキーで手の動きを反転します。つまり左手で左大腿部を内回りで、右手で右上腕を外回り。すると無事着地、戻って来られました!こうした連動性を使ってパワーヨガをやりましょう。

【アレクサンダーパワーヨガ Part-60】本日のアレクサンダーパワーヨガ

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吉田篤司


アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢4

2020-06-29 18:41:09 | 美容と健康

アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢4

前回は左そけい部と左上腕の左半身のコンタクトをやりました。そこで今回はちょっと複雑なのです。やはり「姿勢1」~「姿勢3」までしっかりと、理解していることが前提ですが、もしかするとついて来れない人がいるかもしれません。何をするのかというと対角位置に手を置きます。

1)前回でやったように、まず右手で左上腕を包むようにつかみます。そして肝心の左手なのですが、右脚の大腿部のそけい部に置きます。このとき手のひらではなくて、手の甲を置きましょう。なぜそんなことをするのかというと、体の機構上こちらの方が固まらずに楽に置くことができるからです。ウソだと思う人は、実際に手の平と比べてみればすぐにわかります。

2)それで左の手の甲で右脚のそけい部を外回りさせてください。手の甲にしても、これまでの要領と同じなので、難しくはありませんよね。

3)さて、問題はここからです。このとき左の上腕は外回りか? それとも内回りでしょうか? 実は私も正解を知っておきながら、こんがらかることがよくあります。手の位置、腕の配置をこんな具合に通常やらない使い方をすると、錯覚を起こすんです。

でも冷静になって、前回までの法則がしっかり頭に入っていれば、「大腿部と上腕の動きは反対に整合する」ですから、この場合、右脚そけい部が外回りのときは、左上腕は内回りなのです。

4)すると背中は丸まりますが、対角位置にすることによって、ねじり防止のストッパーがかかります。というわけで今回はスパイラルではなくて、「その1」でやったパターンになります。

つまり骨盤は単純に後方に転がって背中は丸まります。目線は床に向かいます。

このとき、やはり目線をちゃんと体と連動させないと、アゴが上がって、またお馴染みの頸部崩壊の姿勢になってしまいます。アレクサンダーテクニークでは最悪の姿勢と考えられています。私はたまに悪い見本として、この首の使い方でヨガのポーズやってみせますが、やはり調子悪くなります。

5)次に動きを反転させましょう。左の手の甲で右脚そけい部を内回りです。さて左上腕は内回りか? それとも外回りか? わかっていてもやっぱり混乱しますかね。正解は外回りです。

6)そして骨盤が前方に転がって、背中は反り返る。同時に目線は天井方向です。

7)内回りと外回りの中間がニュートラルです。これでちゃんとイスに座れますね。

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アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢3

2020-06-27 18:50:05 | 美容と健康

アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢3

再びチェアワークです。前回は左そけい部と右そけい部を片方ずつやって螺旋状(スパイラル)の動きを作りました。今回はそれを更に展開させていきます。

1)まず左手を左そけい部に密着してピッタリ触れます。そして右手はというと、左上腕を包むようにつかんでください。「包む」という字、読めますか?「くるむ」と「つつむ」、両方正解です。ここでは「くるむ」でしょうね。

2)そして左手でそけい部をまず外回りさせてみましょう。前回やったのを思い出してください。背中が丸まってねじれていきます。そして目線は脇の下を通って後方の床になりますね。よく復習してください。

さてここで質問。この動きのとき、右手で包んでいる部分、左上腕はどちらに回転しますか? 外回り? それとも内回り?

「左脚を外回りにしているのだから、左上腕も同じく外回りだろ」と答えた人は、人差し指を横に振って「ツッ・ツッ・ツッ」のハズレなのです。

正解は左上腕は内回りします。驚くかもしれませんが、脚と腕の動きは反対に動くんです!

3)次に左そけい部を左手で内回りしてみましょう。前回やったのを思い出せば、背中は反り返り気味でスパイラルの動きになります。そして目線は後方の天井です。

ここでまたまた質問。大腿部を内回りさせると、上腕はどちらに回転するか?

「もったいぶらずにさっさと正解を言え!」と言いたい気持ちはわかりますが、それではいけません。他人任せではなくて、自分の体験を通して学ぶのがアレクサンダーテクニークです。

「わかった、それじゃあ今度こそ、脚が内回りなんだから上腕も内回りだろ?」という人は、もっと頭を賢く使う訓練をしなくてはいけません。脚と腕は反対に動くと、さっき言ったじゃあないですか!正解は外回りですよ。

でもまあこんな感じで、それだけ多くの人は自分の体について無知なのです。

それでこの先、まだあるんですけど、長くなったので次回に引き続きます。

今回の脚と腕の反対の動きを理解して、パワーヨガを元気にやりましょう。

【アレクサンダーパワーヨガ Part-59】脚と腕の整合

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アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢2

2020-06-26 18:16:43 | 美容と健康

アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢2

前回に引き続きでイスを使ったワークです。やはり大腿部の内回りと外回りから胴体と頭に連動させます。それで今回は左右同時ではなくて、片っぽずつやりましょう。するとあら不思議!体にねじる動き、らせん状の回転が発生します。

1)左手を左のそけい部、右手を骨盤の左側にそれぞれ密着させて触れます。そして矢印の方向、大腿部を外回り、骨盤も外回り後方に動かしてください。

2)すると体がよほど固まっていない限り、背中が丸まって、ねじりながら骨盤が後ろの転がります。同時に目線は脇の下の床に向かいます。なぜでしょうか? 人間の体はそのように組織しているからです。

もっとも、やろうと思えば逆向きに動かすことも可能です。でも実際にやってみるとわかりますが、股関節をはじめ、体の各部が詰まってしまいます。つまりそういう動きは不自然なのです。

こういう不自然な動きがクセになっている人がいます。アレクサンダーテクニークでは、それを「ミス・ユーズ(誤用)」といいます。ミス・ユーズに気が付いて止めることを「インヒビション(抑制)」といいます。そして、それは小脳のプルキンエ細胞の働きによっておこなわれます。

3)次にそけい部を内回り、骨盤も内回り前方に手で操作してください。

4)すると背中は螺旋階段を上るかのように、ねじられて反り返るようになります。目線は後方の天井に向かいます。やはりこれが自然な体の連動した動きです。

こうした自然な動きを繰り返しましょう。反対側でもやってください。中心バランスが整って姿勢が改善します。

ヨガのアサナの中には、極端なものもありますが、多くはこうした自然な体の動きの延長路線によって作ることが可能です。

【アレクサンダーパワーヨガ Part-58】エーカパーダ・バカアサナ

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アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢1

2020-06-25 18:42:37 | 美容と健康

アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤と・・・

正しい姿勢、良い姿勢をしたいと思う人は多いでしょう。そしてやってみるのは、もちろん良いのですが、残念ながらそれを持続できる人はなかなかいないと思います。なぜかというと体各部の動きがお互い連動して調和しないと、自然な良い姿勢にはならないからです。それを知らないで、良い姿勢を作ると、苦しいだけの我慢大会になってしまいます。

正しい姿勢を作るには、正しい体の使い方と、正しい知識が必要です。正しい姿勢をすると呼吸も深くなります。

それじゃあ、どうすればよいのかというと、脚の大腿部の動きに注目するんです。

1)イスに座って大腿部の付け根、左右のそけい部に手をピッタリと密着します。そして手で皮下組織を外回りするように動かしてください。

2)すると股関節周辺が極端に固まっていない限り、骨盤は後ろに転がって背中は丸まります。目線は床を向いて背中は弓形になります。

3)このとき目線を前にしておくと、アゴが上がって首が押し潰されてしまいます。悪姿勢の典型的パターンですね。アレクサンダーテクニークではこういうのをたいへん嫌います。パソコン使用時は注意しましょう。

4)次に手で左右のそけい部を内回りさせてみましょう。

5)すると骨盤は前に転がって背中は弓形に反り返るのが正解です。目線は上に向かいます。

6)ここでまた悪いことをする人がいます。背中を反らせながら頭を下に落としてしまう人です。「そんな人いるのかね?」と思うかもしれませんが、いるんです。実は私が若い頃20代のときは、だいたいこんな姿勢でした。当然ですが生体エネルギーの巡りが滞ってしまい、不運に見舞われます。

7)そけい部の外回りと内回り、その中間がニュートラルです。

この体の連動性を頭に入れてヨガをやりましょう。結果は全然違ってきますよ。もちろん良い方向が開けてきます。

【アレクサンダーパワーヨガ Part-57】カウンディンニャアサナ

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