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【創作裏話的ななにか】エリクシル。

2016年08月30日 21時22分45秒 | 製作裏話的な何か
 エリクサー(elixir、エリクシャー、エリクシール、エリクシア、イリクサ、エリクシル剤、エリキシル剤)とは、錬金術において飲めば不老不死となることができると伝えられる霊薬、万能薬を指す言葉です。

 作中におけるエリクシルはロイヤルクラシックの生き血を主原料としており、採血の機会の少なさ、難易度などのハードルの高さから極めて稀少な秘薬です。

 作用としては体内に取り込まれると肉体と霊体に働き掛けて肉体に魂をつなぎ止め、霊体の損傷を復元し、肉体の損傷を遺伝子情報に従って修復しつつ、その際の体力消耗を補うためのエネルギー供給と疑似的な養分補給を行います。
 これらのプロセスは真祖の吸血を受けたときにきわめて近く、『一時的に吸血鬼の回復能力を対象に付与する』とも表現されています。
 真祖の吸血と異なるのは薬効期限が切れたあと、吸血鬼化や血液提供者との絆の形成が行われないことで、これが副作用の無い薬としての運用を可能にしています。
なお、不死の霊薬と銘打ってはいますが、実際に不老不死になることはありません。薬効が残っている間は肉体・霊体ともに高速で治癒し、またテロメアの切断を一時的に止めるために急激な代謝に伴う老化の進行も止まりますが、薬効が切れた時点で回復能力は失われてしまいます。

 フィオレンティーナがそうである様に、真祖の生き血を経口摂取した場合、肉体と霊体は急速に回復するものの、血液を投与された人間は血液提供者との間に魔力的なつながり、絆と呼ばれる回路パスが形成されてしまいます。吸血を受けた場合と違って肉声による命令に逆らえないといったことは特にないのですが、一方、あるいは両方向に対してなんらかの影響を与える様になったりします。
 回復能力の付与、急速な肉体の治癒の際の体力消耗による衰弱死を防ぐためのエネルギー供給など、薬効はすべて真祖の血液の効果であるため、余計な効果がくっついてくることに目をつぶれば、真祖の血を飲ませるだけでも効果があります。

 エリクシルの原料は主に副作用、回路パスの形成を阻害するために添加されるもので、この際に血中に含まれる魔素も作用しなくなるため、経口摂取のほか注射でも安全に作用します。飲ませても注射でも効きは変わらないので、あまり意味は無いですが。
 ただ、作中でアルカードがやった様に、わざと効き目を遅らせる・・・・ために点滴に混ぜる様な場合は、有効な手だと言えます。

 なお、真祖の血液が傷口から体内に大量に入り込むと、血液中の魔素の作用で肉体が変質し、吸血鬼になってしまいます。これは真祖の吸血を受けたのとほぼ同じ状態なためです。真祖の血液なので、そこそこ強力な吸血鬼です。喰屍鬼グールに変化することはありません。

 つまりフィオレンティーナは、弱毒化前のエリクシルの原液を直接与えられた状態なのですね。薬効には問題無いものの副作用としての回路パスが形成され、それを通じてアルカードが彼女の吸血鬼化の進行を押しとどめたり、フィオレンティーナが彼の記憶を夢の形で追体験したりしています。あるいはアルカードもフィオレンティーナの記憶を追体験しているかもしれません。

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